取締役会で廃止を承認
6月10日付けの河北新報によれば、くりはら田園鉄道では6月9日の取締役会で2007年3月での鉄道廃止を決定しました。
廃止の理由は売上高が損益分岐点の半分程度にとどまる、沿線アンケートで廃止やむなしの意見がが半数以上あった、といった点で昨年秋の取締役会とかわりありません。
 今回の取締役会では、鉄路での存続を主張していた栗駒町、態度を留保していた鶯沢町も含めて全員一致で廃止案を了承しました。その後、2004年6月29日の株主総会で廃止が承認されました。なお、代替バスの運行計画については、新市発足後に策定される模様です。

存続を訴えてきたのですが・・・。
 昨年11月以降、一旦振り出しに戻ったかに見えた存廃問題も、結局3年後のバス転換という結論はかわりませんでした。この間、鉄道ファンの立場から「くりでんファンの集い」「鉄道フエスタinくりでん」を開催してきましたが、流れを変えるまでにはいたりませんでした。
 くりでんファンの集い、鉄道フエスタinくりでんに参加、協力をいただいたみなさん、掲示板やメールでご意見をいただいたみなさんに、改めて御礼申し上げます。
 本ホームページでは、今後もくりでんの情報を伝えていきたいと思っています。
 廃止に関する経過はこちらをごらんください

くりでんを惜しむ
6月11日夕方、みちのく風土館主催、栗駒町、栗駒町商工会、くりでん五郷活性化協議会後援による「高橋忠史1000日連続ライブ」が開催されました。当日はくりでん利用者には入場料が無料になる特典がありました。
 高橋さんはライブの中のトークで
「経済的な理由だけで大正時代から続いた鉄道を無くしてしまうのは残念。鉄道を無くすことが、もっといろんなものをなくすことにつながらないか・・」と語り、くりでんの廃止を惜しみました。高橋さんご自身の近鉄電車で祖父母の家に行った経験にも触れながら「時は流れ人は生きている」を歌いました。