Q−ZAKUの
突発日記





「若さゆえの過ち(後編)」





先日は


思慮深さや計算高さは、ある程度大事


しかし


策士、策に溺れるという言葉通り


くだらない浅さ智恵は、損をすることが多い


そして


私はビデオデッキにとても執着しています


というお話をさせていただきました


本日はその続き


ご拝聴いただければ幸いです




皆様は、会社勤めをして初めての給料でなにを買ったでしょうか?


まぁ人それぞれだと思いますが・・


私はを何を買ったかというと


ビデオデッキです


先日お話をさせていただきましたが


すでに我が家にはビデオデッキがあります


購入したのは、いわゆるセカンド・デッキとでもいいますか・・・


あるいはマイ・ビデオとでもいいますか・・・


とにかく私は


2台目のビデオデッキがほしかった!!


何故なら


テープのダビングがしたかったからです


レンタル屋さんからビデオを借りてきても・・・・


ソフトを手元にいつまでも残すことの出来るダビングは


輝かんばかりの魅力があったといっても過言ではありません


当時は親と同居していたのでこれで2台がそろい


ダビングが出来ます


まぁダビング自体は誉められた行為ではありません


けれども・・・


ずいぶんと前の話なので時効が成立していると


私は勝手に解釈しております


これも若さゆえの過ちですね・・・






私はこの2台のビデオを使ってさまざまなテープをダビングしました


映画、アニメ、などなど・・・・





さて、ここからは


ちょっと男の世界に入ります


もうおわかりですね?


いわゆるエッチなビデオテープ・・・・


これも


正直言って含まれます


この世は


女の好奇心と、男の性欲で回っているのです


健全な男なら


当然こういう使い方もするでしょう


さてエッチなテープをいくつかダビングをすると


必ず出来るのが


自分の好きなタイプの女の子及びお気に入りシーンばかりを一本のテープに集めた






ベストコレクション







このテープは非常に重要です



何故なら、このテープには・・・


自分の全てが集約されているといっても過言ではないからです


何しろ自分の女性への好み欲望の対象ぎっしり網羅した


まさにDNAデータをも凌ぐ










究極のプライバシー











このビデオテープは誰にも見られたくありません


まして身内になど












絶対に!!












さて、このいわゆるベストコレクションですが・・・





これを保有する上で大いに悩むのが




隠し場所です




結構、この手のビデオは頻繁に出し入れするので


手の込んだ場所は不向きです


しかし


単純な隠し場所では、家族に何にげなく持っていかれて再生された日には・・・・





全てが終わります





私は最初ベッドの下に隠していました


・・・・・・


そうです


それで良かったのです


余計なことを考える






あの日までは






その日というのは・・・


あるギャグマンガで


交通事故で死にかけた男が


必死にエロ本を隠そうとして


半ばで、生き絶えるという話を本屋で立ち読みしたのです



私はその話が妙に


頭に残りました




家に帰り


ふと考えました




男は外に7つの敵がいる


いつ、どういうトラブルに巻き込まれるかわからない


それに


会社の先輩から


男というものは何かあった時を考えて





下着だけはキレイにしておけ





とも聞かされておりました




多感な青年期の私は




色々と考えました




万一、自分が何かのトラブルにまきこまれ




帰ってこれなくなったり・・・・




この世から去ってしまったりした場合




間違いなくこのテープは発見される!!




どこか良い隠し場所はないものか・・・・




私は、今から考えればどうでもいい事を必死で思案しました



そして



ある方法を思いついたのです



それは



なんと





ダミーのゴミ箱を作成し





その中に保管するという方法でした






私の部屋にはすでにゴミ箱がありますが


その隣に小さなゴミ箱を設置し


中にゴミ袋をいれ


さらにゴミ袋の中に


適当にゴミを入れ


そのゴミ達に埋もれるように


ビデオを隠すという方法






つまり、こういうことです



いくら家族でもゴミ箱の中を覗くことはしないでしょう



そして万一私に何かあっても



部屋を片付ける時に



自動的に処分されます







我ながら名案だと思い


さっそく実行に移しました






私は小さなダンボール箱に白々しくゴミ箱と大きく記入し


ビデオテープを手にとり


「お前には金がかかっている、失うわけにはいかん」


と・・・シャアがギュネイに言ったようなセリフをつぶやきました


なにしろこのビデオのコストは桁違いです


無数のビデオのいいところを集めた、まさに結晶


冗談抜きで失うわけにはいきません




私はこうして、ビデオテープを



ダミーゴミ箱に移しました



これで安心です











しかし



ある日



部屋に帰ってくると



私の部屋の雰囲気が



少し違うことに気がつきました



妙に清潔感があるのです








そして


ゴミ箱を見ると









全てが無くなっていました










聞けば、うちのお袋が・・・・・









今日 生ゴミの日 だったので






捨てたというのです







考えてみれば







当たり前です








・・・・・・・・・








なぜあんなことをしたのか







いまだに理解できません







人間、先のことを考えて思案することは大切です





しかし






短絡的な考えは






自滅します






人間こういう失敗を繰り返して成長していくのですね・・・



だけども、いざふりかえってみると







全然、成長してないような気が・・・







まぁ、これだけは言えます
















私は三国一の大バカモノです


















涙・・・・・





































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