Q−ZAKUの
『スカーレット&ブラック』
ガンダムエースに好評連載中の、安彦良和氏によるオリジナルガンダムは面白い。早くもガンダムファンからはアニメ化を希望する声があがっている、賛成したい。
プロフィールなどを読んでいると、安彦氏は富野監督と同じ虫プロ出身だと知った。だからと言うわけではないが、妙に漫画のタッチが手塚治虫チックに見える。大げさかもしれないが、いつでもツギハギひょうたんが飛び出すかと思えるほど同じ匂いがする。これは、昔、同氏が書いていた「ヴィナス戦記」にも言えることでもあるけれど・・。
正直私は、ガンダムと言うアニメに対して、少なからず「手塚治虫」の影響を受けているのではないか?という思いが以前からあった。特に「生と死」に関する扱いについて・・。
さて、それとは別に実は以前から思っていたことがあるのですが、私は、あの手塚先生の名作「ブラックジャック」と我らが愛するシャア・アズナブルは非情に近いキャラではないかと思っておるのです。
ちょっと、虫プロつながりで、そんな短絡的なことを言ってお前はバカか?という声が聞こえそうですが、そうそう短絡的な話ではないのです。バカは当っているかもしれないけれど。
どこがと言えば少々抽象的になりますが、二人の持つダンディズム、ニヒリズム、そして最大のポイントはコンプレクス。これらの本質は同質のものを感じます。
そして、それは行動や態度そして目的に表れています。まずBJは、実は母親を死なせた人間に対する,、復讐鬼であること。BJの物語はBJの復讐の物語でもあるのです。そして、自然を愛している事、金の亡者と言われているBJですが、そのお金は全て、自然保護に回されているのです。あと、ライバルに対するこだわり、BJは生涯のライバルを探している男でもあるのです、それは天才ゆえの孤独からなんですが・・。
別に私は共通点を見つけたからといってどうこういうつもりはありません。ただこれだけ人気のあるキャラクターをじっくり観察しない手は無いと言いたいのです。特にクリエイターやプロデューサーなどを目指す人たちには・・・。
では最後に一言。手塚キャラの間久部(悪徳青年キャラ)はマ・クベの名前の元ネタだと断言しておきたいと思います。