Q−ZAKUの
『珍説・考察・ガンダム論


『榊原良子とミポリン』

ついにあのミポリンこと中山美穂が結婚したらしい。私は特にファンと言うわけではない、まわりでのた打ち回っている、友人たちは、ただ見苦しいだけ。同情するつもりはない。自然に、おめでとう、お幸せにという、言葉がでてくる。それ以上でもそれ以下でもない。

昔から人の恋路を邪魔するやつは馬に蹴られて死んでしまえ、という言葉がある。今回の結婚騒動で私のまわりのファンが口々にいっているのは、「あの頃はな・・・」と過去の作品の話。主にあの、お茶の間性教育といわれた「毎度おさわがせします」。当時新人だったミポリンのシャワーシーンやセミヌードに近い映像など、ある意味体を張った演技をしていた。今では考えられないということを若い連中に自慢げに話をする。けど、ようはただアンタが年食っただけ。私は言いたい。

とは言うものの、たしかに昔は、体当たりの演技が多かったミポリン。今では考えられないという友人の言葉にはうなずける。これだけ売れる女優になるのであれば、ああいう役もやる必要はなかったというのは自然な意見。まぁそれが先にわかれば苦労はしないのかもしれない。

前回のガンダムエースに掲載されていた、声優さんの座談会。ハマーンやナナイ役で御馴染みの榊原良子さんの話はおもしろかった。話から察するに、榊原さんは、まさにプロ中のプロという感がする。さすがシャアの愛人を二度に渡って演じてきただけのことはある。日本一の視聴率ニュース番組のナレーションも勝ち取れるのもうなずけるといったところか。

その榊原さんのデビューはあの「うる星やつら」の「(なんとか)と愛のラガーマン」という話でラグビーボールの形をした宇宙船の女王様だという。まさに女王様が板についた人といえる。この話はうる星やつらの中でも屈指の出来だと評価も高い。実は私も良く憶えていて、その存在感はベテランの中に囲まれても秀でていた。私もたしかにあの話はおもしろいと思う。ストーリーも作画も良く出来ていた。

ミポリンに毎度おさわがせします、があるように、実は今をときめく榊原さんにも下積みの期間があった。知る人はしっているかもしれない。18禁アニメ「POPチェイサー」の主人公のレズのお姉さま役などその代表と言えるだろう。
このアニメにでてくるレズ姉さまは、さすがに演技派の榊原さんが演じるだけあって(18禁は基本的にクレジットの名前が匿名か変えてある)、かなりすごいキャラになっていた。ただ正直申し上げて、「POPチェイサー」というアニメ自体はチープなもので、お世辞にも、良く出来たアニメとは言えない内容である。ナウシカのクシャナ役でブレイク寸前かその直後かは知らないが、ナウシカとはほぼ同時期である。仕事を選べられなかったのだろうか?。

奇麗事を言うつもりはないが、ファンとして残念だ。

実はこの「POPチェイサー」には榊原さん『以上』の役者根性の人が出演していた。ガンダムの最初の刀のさびにされたジーン(劇場版)役でおなじみの若本さんである。
若本さんは、このアニメでは、とんでもないスケベ男で登場している。まぁここまではいい。
実は若本さんは、自分のプロフィ−ルにちゃんとOAVデビューのところに「POPチェイサー」と書いてあるのである。18禁アニメ出演の経歴をプロファイ−ルに載せる人など聞いた事が無い。

若本氏の役者としての誇りを感じる一幕である。

あなたの役者根性と誇りに心から敬意を表します。さすがは、あなごさん!!

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