Q−ZAKUの



『北斗の拳とガンダム』

「ここはガンダムの掲示板だから、北斗の拳の話は他でやれば?」 というGサイトでのやり取り、よくある光景である。しかし、そんなレスをよそ目に、妙に盛り上がる。会話もヒートし、名台詞が飛び交う。もう止まらない。

私は昔から、思っていたのだが、ガンダムファン=北斗の拳ファンというのは意外に多いように思う。なにをかくそう私もその一人。ガンダムほどではないが、情熱もある。断末魔でキャラを当てる位の知識は持ち合わせている。コミックは持っていないが、最近コンビニで並んでいる、北斗の廉価コミックを立ち読みをはじめれば止まらないタチ。床屋で待っている時も読むのは、必ず『北斗』だ。

実を言うと私がガンダマー=北斗フリークが多いと感じたのは高校生の時。少年ジャンプに連載されている北斗にあるキャラクターが登場した時である。

その男の名は 『ザク』。 どう考えても、モビルスーツにしか聞こえない彼の、その役回りは、北斗最強の名をほしいままにしている、ケンシロウの義兄、ラオウの部下で親衛隊を率いる男・・・・

そう語れば、妙にかっこよく聞こえるが登場したのは、数コマだけで脇役というにもおこがましい。顔もはっきり言ってちょび髭の 『量産型』。 しかし、その話が載ったジャンプ発売の次の日・・・・

「ザクとは違うのだよ!ザクとは!!」 さすがにザクのネームバリューは恐ろしい、友人達の会話は一色に染まっていた。その中でも、熱く熱く語っていた、面々、それは他ならぬ文化祭で全校生を相手に体育館でカラオケで 『ガンダム』 を熱唱し、あまりの音痴ぶりと、選曲が選曲だけに大ブーイングを巻き起こした熱狂的ガンダマーたち。その彼らであった。

私は、連中がガンダムファンだという事は知っていたが、改めて話を聞くと北斗の拳のファンでもあったらしい。ちなみに彼らの裾野は広く、連中の溜まり場になっている 『生徒会室』 には、『ファン・ロード』 『アウト』 で築かれた高さ2メートル程の 『城壁』 が存在し、誰も近寄りがたい、『砦』 となっていた。さすがの私も、その壁の向こう側を覗く勇気は無かった。所詮私は未熟者である。

さて、高校時代の思い出はそれぐらいにさせていただきます。実は、今回私が言いたいことは二つあるのです。一つは先に述べさせていただいた、ガンダムファン=北斗の拳ファンは多いのではないかという説、そしてもう一つは二大人気キャラクターである、我らが敬愛するシャア・アズナブルそして、北斗最強の男ラオウとの共通点です。

私は以前から、この二人はとてもよく似ていると思っているのです。『プライドの高さ』、『母性への情念』 色々と合い通じる部分があります。しかし、その中でも、最も近いと思える部分・・・

・・・・・それは、彼らの 『目的』 だと思います。

シャアはご存知の通り、隕石落としを決行しました。その理由は、全ての元凶である、地球にいる腐敗した人類への粛清、つまり、暴力によって人類の元凶たる存在を一掃することにあります。その後のシャアの行動については様々な憶測がありますが、最も考えられるのは、やはり、演説にもあるように、自らの命を絶つことでしょう・・・・・しかし、これは自決を意味するのか?いや、恐らくシャアは、誰かに倒される事を望んでいたのではないかと思います。その相手は誰か?言うまでもありません、アムロ・レイでしょう。

シャアは極悪な独裁者の汚名を背負い、人類の元凶となっている地球の重力に魂をひかれた人々を葬った後、優しさという武器をもったアムロに倒され、そして、未来を託す。これがシャアの究極の目的だったと思います。

この、話は何かに似ていないでしょうか?ピンときたかたもいるかもしれません。そう、これは、そのままラオウの目的に当てはまります。

ラオウはこの世を、暴力で統治し、その後、優しさを持つケンシロウに倒され、全てを委ねたいという願いがありました。これはユリアのセリフから解釈したものではありますが、まず間違いないと思います。

シャアとラオウ・・・・・この二人は、破壊の限りを尽くした後、優しさを持つ、自らが認めたライバルに倒され、全てを託したいという、あまりにも潔く、そして悲しい信念をもつ 『漢』たちだったのです。

あまり、巷でこういう話がされないのですが、私はそう思います。

ちなみに、ガンダムと北斗の共通点で、忘れてはならないのは南斗六聖拳の 『声優さん』 たち・・・・彼らは外せません。

ギレン=サウザー、レイ=マ・クベ、シン=カイ、シュウ=ガルマ、そして・・・・・

シロッコ=ユダ!←(これは忘れられん)爆笑!思わず夢に出てきました・・・・・。


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