Q−ZAKUの
『珍説・考察ガンダム論・Vガンダム編』


『ウッソと世界集団現象?』

皆様は、未確認飛行物体、いわゆるUFOをどのようにお考えでしょうか?宇宙(そら)飛ぶ円盤、光る光体、常に世界中の人々の好奇心の的になっているUFO・・・信じる人もいれば、信じない方もいるでしょう。賛否は実に分かれます(ちなみにガンダムの世界ではクエスの父親、アデナウアー・パラヤが隠れたUFOシンパだと言われています)←こらこら

私は正直申し上げて、現在目撃されているUFOについては、かなり懐疑的です。まぁ信じていないと言った方がいいでしょう。宇宙人の存在自身は否定しませんが・・・・・

実は、UFOについての考え方で、私は支持をしている考察があります。それは、カール・グスタフ・ユングの提唱する 『集団現象』。心理学の巨人。もう御馴染みの人ですね。

ユングに言わせれば、UFO騒ぎは集合的無意識(人間を含んだ全ての生命は深層心理の中で連結している)が生み出した 『集団現象』 だそうです。

UFOが世界中に現れた時代、世界はある恐怖にさらされていました。それは 『核』 の脅威です。

米ソ冷戦時代、世界を不安に覆った 『核』 の恐怖。人類は出口の見えない、不安に常に怯えていました。そんな世界中を包んだ恐怖が、とある『幻覚』となって現れたのです。

『救世主願望』・・・・・・誰か未知なる超越した、力を持つ存在が自分達を救ってくれる・・・・そんな世界中の願望が深層心理の中で共通の認識となったとき、現れた幻覚がどうやら、未確認飛行物体、いわゆるUFOらしいのです。

さて、最近巷をにぎわしている人気者と言えばなんといっても 『ハリー・ポッター』 でしょう。実は今だに私はこの映画を観ていないのです(小説も)まぁいずれ気が向けば観ると思いますが・・・・。

たしか、去年のクリスマス前だったと思いますが、世間をにぎわした出来事の一つに、このハリーポッターを演じている 『ダニエル・ラドクリフ君』 の来日があったと思います。

そのラドクリフ君、とあるテレビ番組に出ていたのを私は観る機会がありました。
それはNHKのニュース番組。彼がインタビューに応じている様子、色々な質問が飛び交っていましたが、私が一番印象的だった内容は・・・・・・

「世界中の人があなたのような子供を持ちたいと願っている」 というやり取りです。

劇中の彼を私はまだ知りませんが、あのインタビューを見て、私はラドクリフ君自身に対して 『良心的でどんな困難にも立ち向かう優れた少年』 という印象を 『大人にあたえる』 存在だと感じました。

ところで話は変わりますが、最近新聞などの記事で宮崎監督の 『千と千尋の神隠し』 が世界で大きな反響を呼んでいるそうです。アカデミー賞も夢ではないとか。

宮崎アニメは今まで、さまざなな評価を受けてきましたが、世界の舞台でこれだけ高い評価を恐らく初めてじゃないでしょうか?

千と千尋の神隠し、というアニメのとらえ方は人様々だと思いますが、私の印象は 『混沌とした世の中でたくましく生きていく、良心的な少女像』 というものがあるように思えます。

混沌とした、世界観で生きていく少年少女達・・・・・・・・・・

現在、世界はさまざまな困難を抱えています。環境問題、不安定な世界情勢、世界的不況などなど・・・

こういった世界共通の不安要因に対しての願い・・・・つまり 『どんな困難でも乗り越えれる、自分達(大人)を越えた少年少女(新たな世代)誕生への願望』 が、ハリポタや千尋の世界的人気の理由につながった可能性・・・・・これは否定できないと私は思います。

かつて世界共通の恐怖だった、核の脅威に対する救世主願望が 『UFO』 を誕生させたのと同じように、現在、山積みになっている世界の問題に対しての、救世主願望が両作品の国際的人気を生んだ理由の 『一つ』 なのでしょう。(これはあくまで一つの要因に過ぎないとは思っています。作品の完成度があっての話ですから)

さて、ここからが本題です (前おきが長いんだよ!)

私はこれらの共通点にVガンダムの主人公 『ウッソ・エヴィン』 にも当てはまらないか?と考えています。

ウッソというキャラクターは、ある意味、どんな困難にも知恵と勇気で立ち向かい、そして・・・・・・・

『大人を超えていく少年』 として描かれているように思えます。

それに、Vガンダムというアニメが 『大人が希望と未来を理想的な少年少女達に託す』 というテーマを掲げていることは疑う余地はないでしょう。

つまり 『Vガンダム』 は今や世界をときめく 『ハリポタ』 や 『千と千尋』 と同じ遺伝子を持つアニメだったのです。

こーなれは、こーなれば、バンダイの打つ手は一つしかないでしょう。

会社上げての Vガンキャンペーン!!

大ヒット間違いなし!!(はっきり言って、絶対にない)←きっぱり


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