Q−ZAKUの


バットマン宮本(マスクの魅力とは?)』

先のワールドカップでの日本人選手の人気者と言えば、なんといっても宮本選手。あのマスクはやはり目立つ、似合っているところがまたにくい、というより、非凡な人間はどんなカッコをしてもサマになるのだろう。サッカーといっても、ある意味ショーなのだからケガをしなくても、ああいうマスクをつけてもいいような気がする、そろそろ「観せる」サッカーを考えても良いのではないか。

試合当日、多くのサポーターが宮本マスクを購入していた。目の付け所がいい、商魂たくましい、ここに極めリ、大したものである。さて、今回の黒マスクの宮本は世界ではどう見られていたか?
答えは「バットマン」。通常の3倍のスピードで、「黒いシャア」と答えた方は、我が同士、敬意を表したい。

正直、私は、バットマンというよりロビンではないか?と思った。しかしよく考えてみれば、私が今まで観てきたのは、マイケル・キートンやバル・キルマー、ジョージ・クルーニーなどの次世代バットマンで、昔テレビシリーズで広川太一郎氏が声を吹き替えしていた、バットマンを考えてみれば、確かに当てはまる。世界の声はやはり正しかったのかもしれない。

さて、今回改めて思ったのだが、やはり「仮面」が魅力というのは、万国共通、世界的通念に照らし合わせても皆、共有しているものらしい。日本対ロシア戦の時、ロシアでは宮本選手が広場のスクリーンに映るたびにブーイングが飛び交い、ビール瓶が投げつけられた事があった、目立つ敵国の選手に対し怒りが集中したのだろう。ちなみに誤解の無いように説明させていただくが、ロシアの暴動は、一部の極右の連中が先導したもので、あの行為そのものがロシアの国民性だと疑う事の無いよう、ご理解をいただきたい。

しかしマスクの魅力とはいったいなんなのか?我々にはいつも身近に仮面をつけた人物シャアがいるが、出てくる答えは、ただカッコイイという漠然とし内容。しかし、シャア以外にも赤影や怪人20面相、世界的にも怪傑ゾロなど確実にマスクの魅力を身につけた人物が多く存在するのだ。なんなのだろう、マスクの魅力とは・・・。

私はその答えのヒントを、ある芸術家から得た。浮世絵の葛飾北斎である。


北斎の美人画は非常に人気がある。他には無い不思議な魅力があるらしい、答えを先に言わせて頂くが、評論家に言わせれば、北斎美人画の特長は、「体格のわからない服装」にあるというのだ。つまり服装はリアルだが、ポーズや角度を考えても、どういう中身をしているのかわからないように描かれている、そして、それが観るものをミステリアスに感じさせ、神秘性が高まり、魅力的に感じると言うのだ。

これはマスクにも当てはならないだろうか?と私は考える。どういう顔をしているのか、どういう表情をしているのか、目に見えない分、人は神秘性を感じ、魅力的にみえると言う事は考えられないだろうか?

さて、今回宮本についたニックネームのバットマン。ちなみに私は次世代バットマンの第一作が好きなのだが、やはりジャック・ニコルソンが印象深い。

最近テレビに良く出ている「鈴木ムネオ」が一瞬フラッシュの光を浴びでいる写真が、妙にジョーカーっぽく見えるのは私だけだろうか?(なんか良く似ている・・ニコルソンに、特に表情が・・・)


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