Q−ZAKUの


『モビルスーツとモビルポリス』

実は昨日、酒を飲んでいて、べろんべろんになっており、書いた内容が、かなり説明不足だったように思えますので、少し補足いたします。

この二人は私の取引先の人間でして、どうやらアニメファンらしいのですが、私とは性格が正反対で、先に行われたワールドカップ対ロシア戦でも、フーリガンまがいのことをやったと自慢しているような連中です。よくガンダムやゾイドやパトレイバーなど幅広いトークを展開していますが、私には違う意味で理解できません。

さて、ここで機動警察パトレイバーの話が出てきましたが、皆様はご存知でしょうか?

パトレイバーはもともと当時高価だったOAVを安価で販売することを目指し、ヘッドギアというスタッフによって製作された近未来ロボットアニメです。ヘッドギアは押井守、伊藤和典、出渕裕、高田明美、(それから多分ゆうきまさみ)で構成されており、わかる人はわかると思いますが、ヒットアニメ「うる星やつら」(前半)のメインスタッフとほぼ同じです。当初からコストを下げるという点から金のかかるメカアクションを減らし、人間ドラマを中心に話作りがされております。以前サザック氏の『赤き理想郷』でパトレイバーはガンダムのパクリか?ということが話題になりましたが、ほとんどパクリではないという判断が下されました。そういう意味では、けっこうガンダムファンにもウケがいいようです。

元々ヘッドギアは知るしとぞ知るガンダムファンの集団で、特に出渕氏はサザビーをはじめとする数々の次世代モビルスーツデザインの生みの親で知られています。昔からガンダムに憧れていたとう出渕氏。夢がかなったというエピソードは、私も胸が熱くなります。彼らは尊敬できます。ガンダムファンとして。

私はパトレイバーは好きでよく観ていたのですが、そのなかで実は私は、あるセリフがとても気になっているのです。
それは、劇場版の第二作での、高速道路のシーンで竹中直人が演じる荒川の、「車に乗っていると落ち着く性分でね、自分が動いて、はじめて世界が止まって見える」というセリフです。


さて、これがどうしたと言われそうですが、私はあるシャアのセリフを思い出したのです。それはZでのシャトルの中でのカツとの会話で、「私は怖い。動いているほうが怖くなくていい」というセリフです。

またまた、それがどうしたと言われそうですが、私はシャアの行動を知る上でとても重要な言葉だと思っているのです。

シャアは自分でモビルスーツを操縦する事が多いのですが、それは戦争好きだからとか、プライドが高いとか色々いわれています。確かに全ては否定できません。


しかし、私はこれだけの理由でモビルスーツの乗っているとは思えません。彼が戦場をモビルスーツで駆るのは、第一に彼が優れた戦略家で、まず自分自身が強力な戦力の一つと位置付け、己の作戦を遂行する為の有効な手段と考えているからだと言えます。

そして、ここからが本題です。私がシャアと普通のパイロットとの最大の違いと位置付けるのは、それは他のパイロットが単に戦略の一翼を担っているに過ぎないのに対して、シャアは世界を見ながら、パイロットをしていると言う事です。パイロット、特殊工作、スパイ活動、全てを含めてシャアが自ら行動しているのは、自分が動く事によって世界が止まって見える。感じる事が出来るの。そういう事なのではないかと思っております。だから、シャアは必ず帰ってくることを心情としているのです。大儀を掲げるものは簡単には死んではいけません。シャアはそれを理解しているのです。

「動いているほうが怖くなくていい」のセリフはもっと注目されるべきでしょう。

さて、このパトレイバーの高速道路のシーンの2ショットの声優さんは榊原さんと大林さんです。ガンダムではハマーンとラカン役の裏切り裏切られのお二人です。

このシーンではとても仲がいい二人なんですけどね・・・・



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