Q−ZAKUの



『もしも、ガンダムがハリウッド映画だったら?・インタビュー編』

大ヒット映画、ガンダムが製作されて20年以上の月日がたつ・・・しかしその人気は衰える事を知らず、今だに拡大の一途をだどっている。新作映画、新シリーズと、今だにメディアを席巻してやまないガンダム。その人気の秘密は、物語の中心人物であり、主人公でもある、シャア・アズナブル。彼の人気によるところが大きいのではないか・・・我々はその魅力に迫るべく、シャアを演じた俳優、ブルー・アズナー氏を訪ね、その真意を聞いてみた。

Q「忙しいところ、時間を頂きありがとうございます」  氏「こちらこそ、よろしくお願いします」

Q「まず、はじめにお聞きしますが、どういう形でシャアの役が決まったのでしょうか?やはりオーディションで?」  氏「いや、よくいわれるけども、実はオーディションは受けていないんだ、ある日突然、早朝に電話が掛かってきてね、目覚ましより早い時間に起きたのは3年ぶりだったよ、相手はガンダムのプロデューサー。話の内容は、お前にぴったりの役があるから、やってみないかって・・・・・」

Q「それで返事は?」  氏「もちろんOKしたさ!すぐに散髪にいってロケ地へ飛んだ、けれども、マスクとヘルメットを付けた役だった、大笑いだったよ」


Q「マスクとヘルメットをつけて蒸し暑く無かったですか?」  氏「とんでもないよ、彼らの苦労を思えば、なんともないね」

Q「彼らとは?」  氏「ザクやガンダムさ、あれは着ぐるみだからね、普通の熱さじゃない。僕は知らないんだけど、砂漠へロケに行ったとき、本番になっても砂に潜ったグフが出番になっても出てこない、のびちゃったらしいんだ、中の人が、僕にはとても出来ない芸当さ」

Q「一番苦労したことは?」  氏「色々あるけど、やはりテキサスのシーンかな、馬になかなか乗れなくてね、乗馬は初めてだったんだ、監督はスタントを使うっていったけど僕はことわった、全てやりたかったんだ、シャアの役にはこだわりがあったからね」

Q「Zの製作が決定した時の心境は?」  氏「正直、複雑だった、またシャアを戦場に戻すのかってね、シナリオを読んだ時、今までのような演技ではだめだと感じた、大人としての弱さを背負ったシャアをどこまで演じれるか・・・不安だった・・・・役者がこんなことを言うのもなんだけど」

Q「断る事も検討に入れた?」  氏「いや、それはなかった、うぬぼれかもしれないけど、シャアは自分でしか演じられないと心のどこかで思っていたのかもしれない」

Q「あのサングラスは良く似合ってますね」  氏「それが傑作なんだ、監督から一番似合うサングラスを自分で持ってきてくれって言われて、かけてきたのが、1stで酒場のシーンでつけていたサングラスなんだ、あれは僕の自前でね、今回もつけてきたんだけど、はっきり言われたよ、70年代の映画を撮るつもりは無いってね」

Q「それではあのサングラスは?」  氏「実はアムロ役の彼がかけていたんだ、似合わないから僕に貸してくれって冗談で言ったら、これが監督のお気に入りになった、もともとアレは彼のものなんだ」

Q「撮影中のトラブルは」  氏「実はいきなり風邪をひいてしまったんだ、ノーマルスーツを着込んだ役者さんが大勢いるシーンで冷房をガンガンにかけていた、そこで僕はノースリーブだ、風邪もひくさ」

Q「最後に逆襲のシャアの感想を一言」  氏「一番難しい仕事だった、僕の演技力の無さで色々誤解を与えた感じもしたね、機会があるなら、もう一度演じてみたい作品だった」

Q「今日はありがとうございます」  氏「こちらこそ」

こちらの質問に対して、彼はいやな顔一つせず、丁寧に答えてくれた。まさにプロ中のプロといった感じのする、いい役者さんだった。今日のガンダム人気は彼の役どころが大きいと、改めて思わされた本日のインタビューでありました。


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