Q−ZAKUの
『珍説・考察ガンダム論』
『ヒッキ−とガンダム』
最近、うれしい悲鳴をあげているお菓子がある。サクマ・ドロップ、あの四角い缶の中に、さまざまな味のキャンディが入っている昔なじみのロングセラー。もともとコンスタンストに出荷されていたが、あることをきっかけに、売れ行きが倍増し、現在工場フル稼働中らしい、今のご時世、実にうらやましい話である。
実はこの人気、宇多田ヒカルの新曲「サクラ・ドロップ」のコメントで、「この曲のインスピレーションは、いつ、何が飛び出すかわからないサクマ・ドロップがとても好きで、それがヒントになったんです」
この一言で世間はこのありさまである。
私にしてみれば、サクマ・ドロップは、はっか味が嫌いで、白いのが出てくると戻し、また出てくると戻し、そして最後の方になると、白ばっかりでてきて、いらいら。最後は、はっか味だけが残り、缶が放置され、ドロドロになってしまう・・・。そういう思い出しかない。
ヒッキ−現象はこれだけでは無い。この間、絶対無いといわれた「北斗の拳」のDVD化が実現した。
内幕はこうである。「私最近、北斗の拳にはまっているんです」の一言・・・。
こーなれば、こーなればヒッキ−のやるべき事は一つしかない!
「シャアってさいこー!!」
これで1stのDVD化は決定である。ヒッキ−頼んだぞ、これができれば十字勲章ものだ!
それにしても、ヒッキ−の人気はたいしたものである、そんな中、とある雑誌で彼女に関するある記事に目が止まった。彼女の歌の内容についてである。
その評論家によれば、ヒッキ−の歌は歌唱力もさることながら、それ以上に人の心をつかむのは「心の不安」を歌っているということらしい。不安と言うのは共鳴しやすく、人の心を揺さぶるのだとか。
この記事を読んで私の目が光った。
実は、私は以前から、機動戦士ガンダムという作品は「少年期の不安」を表現しているのではないかと、常々思っていたからである。
君は生き残れるか?・・・・・考えてみればアムロほど怯えた主人公もいない、そしてホワイトベースという空間そのものも、不安の象徴だと言える。
少年期はたえず不安に怯える時期だと言ってもいい。そしてアムロ、ブライト、セイラ・・・以下、ホワイトベースの乗組員にシンクロし、そこが少年達の心をつかんだのではないかと・・・!
これはあくまで、憶測である。しかし人気者はある意味似たもの同士なのかもしれない。クリエイター達は、これらを分析すべきだろう。
今年の冬、フラッシュが鳴り響いた。被写体は小泉首相、ブッシュ大統領、そしてヒッキ−の3ショット。今でも記憶に新しい。私はその時思った。「ブッシュ大統領、あなたはどこを見ている。あなたは外交をやりに来たたのではないのか?]
私は言いたい。
ブッシュよ小泉を見てどうする!言っておくが、いまや日本を動かしているのは隣りにいるヒッキ−だ!
日本と外交をするのなら、小泉よりヒッキ−を口説け!
そのほうが早道だ。