Carbon Paint 2

DUCATI 998カーボンシートのペイント工程をまとめました。


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 DUCATI 998FEのカーボンシートカウルです。四角の抜き穴にはテールランプが収まるのですが位置ズレ(3mm)程度あり形も歪です。黄色テープが正規の位置です。
 テープをガイドにして切削加工、また中央左側の足りない部分はガラスマットとエポキシ樹脂で継ぎ足し、整形します。  裏面のカーボンの素材の風合を活かす為、塗料のオーバーミストが付着しないようマスキングします。
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 カーボンパーツは表面に離型剤らしきものが残留するので、足付けをしながら入念に脱脂します。
また、型の合わせ目にバリや段差があるので切削加工とパテで修正します。
 カーボン地を残す部分をマスキングし、プライマー→プラサフの順でペイントします。
赤っぽく見えるのはプラサフ研磨のガイドコートの役目をするシンナーの希釈度を高めた赤をプラサフ乾燥後にパラパラと吹き付けてあります。
 #800の耐水ペーパーでプラサフ研磨を行います。研磨された部分は白くなるので研ぎ残しが無いか確認しながら作業を進めます。
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 研磨したプラサフの部分をマスキングします。そして、プライマー→クリヤーの順でカーボン部分をペイントします。
こうする事でプラサフとの塗膜の段差が軽減されます。
 最初にシルバーをペイントするのでそのマスキングをします。  脱脂→シルバー→クリヤーの順でペイントします。
メタリックはキズが入ると塗り直しになるので、保護的な意味合いとしてクリヤーペイントします。

基本メタリック、パールはクリヤーとセットです。
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 赤のマスキングをします。
 この時シルバーの部分にマスキングテープが僅かにのる様に貼付します。
 赤のペイントを行い半乾燥の状態になったらマスキングテープを剥がします。  I同様、白のマスキングを行い、ペイントします。
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 チャレンジラインのマスキングをします。  緑&赤のペイントをします。  緑のマスキングをします。
 カーボンの文字抜きになる部分は切り出したマスキンシグートを一文字ずつ貼付します。
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 緑のペイントをします。
 そして、その上からダークグリーンでグラデーションをかけます。
 グラデーションが終了したら、シルバー同様、保護的な意味でクリヤーペイントします。
 クリヤーが硬化したら、両サイドにPurpleDIamondをシルバーでペイントします。
 色付けはこれで終了です。

 上面後部にステッカーを貼付します。
 作業中に着いた手垢、汚れ等、脱脂を兼ねてシリコンオフでクリーニングします。
 そして中間クリヤーのペイントをします。硬化後耐水ペーパーで水研ぎし、塗膜の段差を無くした平滑な肌に整えます。研ぎカスを洗い流し脱脂したら仕上のクリヤーをペイントします。
 
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 仕上クリヤーが硬化したら、ゴミ取りを兼ねて全体を#1500のペーパーで研ぎ平滑にします。
 次にフィルム状の#3000シートで目消しをします。 全体が艶の無い状態になります。
 最後はコンパウンド仕上げです。
 (ウールバフ+細目コンパウンド)→(スポンジバフ+極細目)→(スポンジバフ+超微粒子)
 段階的に仕上ます。確認してOKであれば、スポンジバフで樹脂コートします。 完成です

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