さよなら昨日の私
1. がんばっちゃってる自分に  甘えすぎていたかな?
   ずっと 口をつぐむ癖(くせ) 直そうともしなかったし


   思い出のすき間から  ときどき 涙 こぼれる
   “コドモジダイ”の悲鳴が  今も日々を汚すけど…


   鳴らないケータイ  一晩中  見つめ続けていた
   ディスプレイ  やさしい名前に  励まされたよ


※  重たい荷物は キミに降ろしてもいいかな
   広い背中にもたれて  深呼吸していいかな
   さよなら昨日の私  今日からはひとりじゃない
   ずっと そばにいて・・・


2. 倒れてくるドミノに  怯えながら生きてきた
   瞳の底 たたえてた  未来(あす)だけが 支えだった


   淋しさ 拭(ぬぐ)った 横顔に  泣かないと誓おう
   不思議だね  少年の微笑み  救われたよ・・・


☆  生きてゆく意味を  キミに見出していたい
   視界に入るすべてを  ふたりで感じていたい
   さよなら昨日の私  明日からも一緒だね
   いつも  笑っていて・・・


   長すぎた助走も
   大切だったと わかりはじめたから

   ( ※ Repeat )
   ( ☆ Repeat )

   いつも 笑っていて
copyright2001 Shuichi Hatta

ある日曜の朝、新聞の社会欄を読んでいたら、若い女性の投書が載っていました。その方は中学校時代に猛烈ないじめに遭い、それから他人を信じる事ができずにつらい日々を送ってきたそうです。そんな中で心から許しあえる男性とある日出逢い、長く閉ざしていた心の窓を開け、今は人生で一番楽しい日々を送っています―という内容でした。その心温まる文章にインスパイアされた私は、新聞を放り出して書斎で一気にこの詞をを書き上げました。この世は“出逢い”です。見えない糸でつながった絆が、今日も人間を動かしているのです。重たい荷物を、たったひとりで抱え込む必要はありません。必ず、その痛みを分かち合ってくれる誰かが傍にいます。その事を、忘れないでほしいですね。