2004年11月3日(水)放送

From S 中川晃教 ドゥビデバビデドゥ〜!
皆さん今晩は中川晃教です、お元気でしょうか?
始まりました。今日もFrom Sの時間です。77.1このチャンネルを聞いて下さってるあなた、ラジオの前のあなたありがとうございます。(スタッフの拍手が…)
今日も渋谷にある通称ァラッキースタジオからお送りしているわけなんですが、ここがまたね、ブースになっていないのでスタッフの皆がいて、音が入っちゃうんですね。――アッキー!――はい、これサトケンさんです。
どうやらサトケンさんにメール下さった方もいたみたいですね。ありがとうございます。
この番組はね、ほんとメールがないと生きて行けないっていう番組ではないんだけども(なんですとっ!)、でもやっぱりメールをいただけると、なんかこうね聞いてる皆さんと一緒の時間を過ごせてる気がちょっとしてなんかいいですよね。なんちゃって。
さて、なんて言っときながら冒頭からメールを読むのもどうかと思うんですが、読ませていただきます。
ラジオネーム〔tomonoriママ〕さんから
「アッキー今晩は!まだまだhimselfの余韻から抜け切れていないのですが、チケット予約も大変だった『SHIROH』のチラシを毎日眺めています。カッコイイ〜!もともと(ちょっとイントネーションが変)――あっ、間違えた―― 元々、ロックも好きなのでこの舞台には興味があり過ぎです。
最初にロックにハマったのはかなり昔なんですけど、ベイ・シティ・ローラーズっていうイギリスのロックバンドです(歳バレちゃいますよね)。その後子育て中とかでおとなしくしていましたが、第二期マイ・ブームが始まりました。X JAPANや、BOΦWYや世紀魔Uが好きでした。世紀魔Uってデーモンさんのハイトーンな歌声もいいけど、バンドのサウンドも凄くいいんですよ。
第三期マイ・ブームはアッキーよ。アッキーが歌うロック、この舞台ほんとに楽しみにしています。」
というメールを〔tomonoriママ〕さんからいただきました。
そうなんです、12月に演らせていただく劇団☆新感線の初のロックミュージカル。これは東宝さんとのコラボレイトである『SHIROH』。天草四郎のもう一人のシローを演らせていただきます。二人の四郎がいるってややこしいですね。ま、観てみないと分かりません。
帝劇と大阪の梅田コマでも演るんですけども、なになにちょっとぉ、まだhimselfの余韻から抜け切れていないの?ママ、tomonoriママ。それはとっても嬉しいことです。ふふっ、ありがとうございます。
こういうカタチでメールをいただけるととっても嬉しいです。(やっぱり嬉しいんじゃない!)
是非たくさんの方からのメッセージをお待ちしております。

             
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Oh〜!只今聴いていただいている曲はですね、ザ・ハンドラーで【ハーマ・スーパースター】というアルバムの中から“Transit”という曲を聴いていただいています。
実はこのアルバムはね、僕がパリでパッて即買いしちゃったアルバムなんですね。
ジャケットのタイトル【ハーマ・スーパースター】、スーパースターってタイトルにとっても憧れて買ってしまったアルバムなんです。
実はこのアルバムを買ったお店が、パリでとっても有名な、そのお店に置いてあるものはすべて世界的にヒットする、もしくは凄くオシャレだ、インテリのヤツらは絶対そこで買う、みたいな凄いツウの店なんですね。
そこで手にとって買ったアルバムなんです。ということで今夜1曲目にお送りした曲はザ・ハンドラーで【ハーマ・スーパースター】というアルバムの中から“Transit”を聴いていただきました
さて、さっきのパリーの話なんですけども(パリーの発音が素敵!)、僕ね LIVE ACT『himself』そうtomonoriママさんが今でもまだ余韻に浸って下さっているという himself を終えてすぐにパリに行って来たんです。
何で行って来たかというとね、ま、いろいろと目的があって、仕事もあって行って来たわけなんですけども、1週間ほど滞在して来ました。とっても大好きな街になってしまった。
というかね、実は2度目のパリだったんです、僕。
1度目のパリは、もしかしたらこの間の生放送でちょっと話したかもしれませんが、僕がミュージカル『モーツァルト!』という舞台を演らせて頂くことが決まって、その舞台を本場に観に行こうという事になって、観てからでないと僕も受ける自身がなかったので、どんな舞台かまず観てみないと、なにせ初の舞台ですから。
台本を見たり、ま、その時はまだ台本出来上がってなくて、CDを、音を渡されてたんだけどそれを聴くだけじゃ何も判断出来なかったんですね。
それでやっぱり自分の目で確かめてみたいと、自分の演る役を見てみたいということで、あの時僕はまだ十代ですね。で、事務所の社長と行ったわけです。
パリ経由でドイツのハンブルグの劇場まで観に行って来ました。
そのときパリに泊まったんです。3〜4日位滞在したのかなぁ。その時には全然、僕はパリという街のことに無知で、全く知らないで行ったんですね。ただなんとなく素敵な街だなぁと、雰囲気もいいなぁと。
そして夏の終わり頃に行ったので(※)空気も気持ちよくて、空も晴れ渡っていて丁度良かったんですね気候的にも。
(※これはアッキーの勘違いで5月頃に行っている筈です。8月から『M!』のお稽古が始まってますから、初夏ですね)
ただね、なんか分からないけども、この街は僕には合わないかもって、勝手にそう決め付けてしまった自分がいたんですね。それがずーっと尾を引いていて、実は今回パリに行くまでずっと抵抗感があったんです、あ、パリって。
でも、と思いながらもう一度チャレンジしてみようと思って行って来たわけなんです。そしたらなんと全然違うの。大間違い、ふふっ、大曲(秋田県の)じゃないよ。びっくりした、もう花火がボンボン、ビックリみたいな。
は〜っ!なんて素敵な街なんだろうと思った。
実は僕の友達の友達の方(あら、アッキーったらパリーで友達の輪をやってたの?)の家に泊めてもらってたのね。
で、その友達の部屋をずっと貸してもらってたんだけど、そこに2人で1週間くらい滞在していたんだけど、料理とかも自分で作ったりとか、あとは朝一番に市場に食材を買いに行ってご飯を作ったりとかしてね、何か凄く当たり前の生活をパリで、その場所でしたって感じで普通じゃ経験出来ないようなこと、僕が最初にパリに行った時の印象と全く違ったパリを見たんですね。
それでもう、あまりにも感動してしまって、あぁ〜また行きたい!って凄く思ったんです。
なんでか分からないけど、その泊まっていたマンションの吹き抜けのところから覗く太陽っていうのがとっても素敵で、その太陽を見ていたらこの曲がぽっと浮かんできたんですね。
なので今日は〔tomonoriママ〕さんにも、LIVE ACT『himself』の余韻にまだ浸っているということなので、お送りしようかなと思っております。聴いて下さい、中川晃教のアルバムから“SUNSHINE”

             
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さてこの時間はテーマトークのコーナーです。
今日は1週目ですからマイ・シアター。
僕、とっても素敵な舞台と巡り合ってしまいました。その名も『マダム メルヴィル』これは天王洲アイルにあるスフィアメックスという劇場でやっています。
ここでやっている『マダム メルヴィル』、2人芝居といってもいいかな。友達役とお父さん役、計4人の登場人物がいるわけですけども、ほとんど2人芝居ですね。
主演している方は、成宮寛貴さん、そしてとっても素敵な女優さんですよねこの方も、石田ゆり子さんね。
ストーリーはね、1966年のパリ、父の仕事のためアメリカからパリに移り住みアメリカンスクールに通う15歳の少年カール。彼はパリの空気にも友人にも馴染めずどこか孤独で孤立していた。
そんなカールに文学教師のマダム メルヴィルは恋にも似た関心を抱き、美術教師と恋に落ちた自身の学生時代を重ね合わせる。
ある日、新作映画鑑賞会の仲間とメルヴィルのアパートを訪れたカールはふとしたことから1人残り彼女と2人きりで一夜を過ごす事になる。
文学や芸術、音楽そして愛について語るメルヴィル。そんな彼女に応えるように知性の目を開いていくカール。
どちらかが望んだことなのか運命か、その夜2人は結ばれるが…。
というねスト−リーなんです。とってもね、せりふも素敵でね、シーンも素敵でなんともいえない作品でした。
要するに青年と(少年?)1人の女性との話ですね。
で、何かこういう話ってどっかで聞いたことあるなぁって、僕もこういう話って結構映画とかで見たことあるなって…。大好きなんですね、こういうストーリー。
で、今手元にパンフレットがあるんですけど、例えば『個人教師』って、ミシェル・ボアロン監督とか、あとは『卒業』ミセス ロビンソン。ヘ〜イ♪ミセスロ〜ビンソン♪ってあの曲で有名な映画ね。
これもなんか、年上の女性との恋の話だったりするよね。なんかね、こういうストーリー僕結構弱いんですね。
何も知らないでこの作品観に行ったんだけど、もうどっぷりハマってしまって観終わった後にはすごい感動と、あ、いいもの観たなぁという思いが残りました。
実はこの作品の演出家がですね、女性の演出家なんですね。皆さんご存知でしょうか、鈴木裕美さんという演出家の方です。
この方がたまたま僕の横の横の横位に座っていたので、観終わった後に「中川晃教というものですが、とっても良かったです」とご挨拶したら、実は一度お会いしたことがあったみたいで、劇団☆新感線の飲み会の時にお会いしてたみたいで、僕はそれを忘れていてちゃんと話せなかったんですけど。
「すんごい感動しました。この作品好きです。」なんていう言葉が思わず口から出てしまって…、とってもいい作品でした。
まだね、天王洲アイルにあるスフィアメックスで11月14日までやっています。
もし良かったら僕が感動した、僕が浸ってしまった、そしてちょっとなんか淡いものを想ったそんな作品『マダム メルヴィル』観に行ってみて下さい。
それでは今夜の最後の曲です。聴いて下さい“マイ ソング”

             
〜 ♪  ♪  ♪  ♪  ♪ 〜

――夜明けのセレナーデのBGMに乗せて――

さあ、あっという間にエンディングです。
お知らせです。

★まず11月20日(土)WOWOWで16時10分からミュージカル『キャンディード』がオンエアされます。
音楽はL・バーンスタイン。演出は日本の演出家、もう誰もが知ってる宮本亜門さんが演出したキャンディード。
是非チェックして下さい。

★そして12月には劇団☆新感線初のロックミュージカルを演らせていただきます。とっても豪華なキャストでとってもパワフルな舞台になると確信しております。こちらもチェックして下さい。
詳しくは僕のHPをご覧下さい。
この番組にもメール下さい。沢山の方からのメッセージお待ちしております。
DJは中川晃教でした。それではまた来週チャオ!バイバイ!!