1巻 |
- World0 プロローグ
- さよりが平行世界を放浪する前のふつうの場合のある一日。単行本のための書き下ろし。
- World1 王様と私
- 雷に撃たれたさよりは平行世界に飛ばされ、偶然にもその世界の王様を殺そうとした大臣の上に落ちてしまう。そのため、王様から女魔法使いとしてもてなしを受けるのだが…
- World2 かたいたまご
- さよりが飛ばされた世界は、卵形のロボットが支配する世界だった。人間はいないのかと思いきや、ロボットに偽装して秘かに暮らしていたのであった。彼らは世界を人間の手に取り戻すことを夢みていた。
- World3 蜃気楼の砂
- さよりは砂漠の世界に飛ばされ、行き倒れたところを王子ハシュムーに拾われる。彼は女嫌いで、ハーレムを作っていない(この世界の男の王族はハーレムを作る)。一方、彼の妹の王女エニシダはさよりを気に入った様子で自分のハーレムに入れようとする。(王族とはいえ、女性がハーレムを作るのはこの世界でも変である)
- World4 Intermission(中休み)
- さよりの飛ばされた世界は一面のタンポポの世界。
- World5 帝国と盗賊
- さよりは日本が大英帝国領となった世界(ユニオンジャックがついた旭日旗が登場)で、博物館に侵入した盗賊とはち合わせ。そこて出会った真上と共に盗賊イリリエレレとマヤヤメルルを追うのであった。彼女らは一週間後の大きな「獲物」を狙っているようであった。
- World6 神の大きな口
- 今度のさよりの飛ばされた世界は、巨大なトカゲを神とあがめる世界であった。この世界の神官達は、さよりをどう扱っていいのか判断に困り、神官補の真上にさよりの世話を任せるのであった。
|
2巻 |
- WorldX ねこめ〜○く たまたま
- 今度のさよりが飛ばされた世界は、直立した喋る猫達が服を着ている世界。しかし、猫たちはさよりのことを何故か「ゆりこさま」と呼ぶのであった。単行本のための書き下ろし。
- World7 ゲームプレーヤー
- 今回は海洋世界で、海底都市に住む人間が巨大イカと戦っている世界。イカはゲームとして人間を襲うのであった。さよりは海底都市の人間にスパイと疑われ、捕虜として扱われるが、大統領息女のアサユバと親しくなる。アサユバは真上が好きなようである。その一方で、密かに大統領暗殺が計画されていた…。
- World8 アウトドアライフ
- さよりは遺跡の世界で、考古学者である一の谷教授と知り合う。そこにイリリとマヤヤがやってきた。
- World9 とかげのしっぽ
- 今回はトカゲの宇宙人に占領された世界。さよりの持つ平行世界移動能力に興味を持つトカゲたちであったが、人間のレジスタンスも同様にさよりの能力に興味を持つのであった。
- World10 スノウマン
- 吹雪の中、小屋で暮らすさより。一方、その近辺で奇妙な生き物に襲われた人間がいるという噂が流れ、その調査のため生物学者の緑紫山坊寺(みどりむらさき さんぼうじ)がやってきた。
- World11 仔猫の気持ち
- コココヤコと市長の息子ウウセオの縁談が進んでいる。しかし、お調子者のウウセオの性格から、コココヤコは乗り気ではない。そこに現れたさよりは周囲から天使だと思われてしまう。
- World12 小鬼の森
- 今回も遺跡のある世界。しかし、人々は遺跡を作ったのは森の小鬼だと信じ、遺跡を禁断の地としていた。さよりはそこで一の谷先生と、平行警察の監視員ではない真上と知り合う。
|
3巻 |
- Worldα ラジオデイズ
- 3巻のまえがきで、おたより紹介。単行本のための書き下ろし。
- World13 女神の午睡
- 古代ギリシャ風世界で、さよりは天才芸術家ハリウスのモデルになる。その一方で、ハリウスの作品が次々と盗まれるのであった。
- 幕間 老人とコーヒー
- イリリとマヤヤのおじいさまの実験はしょっちゅう爆発している。そんなある一日。
- World14 塔のある空
- さよりは果てしなく続く道でオオミズナギドリ冠島と出会い、彼女の客となる。一方でその世界では、全ての書物を集めるという知識の塔の建設が進んでいた。
- World15 広い空間
- 今度の世界は、元々無人だったのを15人で共有しているのであった。さよりは、その中の1人、作家の南セリスト・マースと出会う。
- World16 てるてるぼうず
- 今度の世界では、雨が1週間も降り続いている。さよりは暇つぶしに歌を歌うのであった。
- World17 宮廷魔法使い
- この世界で、さよりは魔法使いにされてしまう。王女(だと思う)のお春ちゃんは、さよりのどこからともかくポンと物を出現させる能力を魔法だと思いこみ、さよりにそれを見せて欲しいとせがむのであった。
|
4巻 |
- World6 神の大きな口 続き
- 第1巻のWorld6での真上のパートナーの説明。1巻と3巻のなかがきで説明を催促されていた。単行本のための書き下ろし。
- World18 羊の雲
- さよりが飛ばされたのは、羊の群れの中。
- World19 半分ずらし、半分もどし(前半のタイトルが「半分ずらし」、後半が「半分もどし」)
- 今度の世界では、人々の姿は見えるが実体がない。そんな中で、さよりは実体のある人間、エヤラヤイモンと出会う。彼の父は可能性世界の研究をしていたのだが、実証実験で位相のずれたこの世界に飛ばされたのだという。
- World20 若隠居
- さよりが飛ばされたのは、刺客に命を狙われる海深度森林山野(うみしんど しんりんさんや)の荒れた屋敷の中。彼は19才になるまで生き延びれば、町の終身統領になるのだった。
- 幕間 オークション
- 比較歴史学の助教授エトヤ・コロニゲゲルウは、非合法な美術品のオークションで、仮面の女性と出会う。
- World21 頭上の支配者
- さよりは、転移の事故に遭ったエトヤと共に飛ばされた世界で捕まってしまう。そして、そこにはマヤヤメルルも捕らえられていた。さよりらを捕らえた人たちは、人の「悪癖」を取り除くのが義務だという。
- World22 さよりなパラレル
- 最終話。元の世界に戻ってきたさよりは、大検の勉強をしながら、小説を書いている、そんな一日。(元の世界では、それまでさよりは死んだことになっていたらしい)
|