日付 2003年04月13日〜14日

旅先 長野県・軽井沢

無事に(?)迎えた2回目の結婚記念日。
気ままな軽井沢旅行へ出かけてきました。

4/13
いつものように、直前に決まった軽井沢旅行。
清里には何度か行ったことがあるのですが、夫婦揃って軽井沢デビューです。
ふたりで行く旅行は事前に観光情報を調べずに行く、行き当たりばったりの珍道中になることが多いのですが、今回も予想とおりの混乱ぶりでした。

関越自動車道から上越自動車道を経由して碓氷軽井沢ICを下り、いざ軽井沢へ。
最初に訪れたのは何はともあれおそば屋さん。
とりあえず旅行で最初に決めていたのが「信州そば」を食べること。まったく、食い意地の張った夫婦です。
手打ちが売りのお店に入って、もりそばと山菜そばを食しました。普通のおそばより平たくて、少し幅が不揃いでしたがまたそれも手打ちの醍醐味?
でも、コシがあってそばの甘みが感じられる美味しいおそばでした。
お腹もふくれて落ち着いたところで観光をStart!!
まず見に行ったのは「碓氷峠」です。町から少し山に登るとなんとこんなに雪が残っているんです!(画像:A)避暑地を少し甘くみていたかも‥。
神奈川ではもう桜も散りはじめて日によっては初夏の陽気になることがあるので、長野では「そろそろ桜が咲き始めるいい時期かも♪」と期待していたのに、とてもそんな状況ではないようです。
風も冷たいこの見晴台からは左手に関東平野、正面に中央アルプスの山々(画像:B)、少し右方向へ歩いていくと浅間山(画像:C)が一望できます。
空気も澄んでいてとってもいい気持ち。旦那様はさっそく東屋で横になってお昼寝です。オイオイ、まだ旅が始まったばかりだっての!!

そして次に訪れたのは、「碓氷峠」から車で10分ほど街に下ったところにある「旧軽井沢銀座」。
清里にもあるような、ショッピングロードのようなところです。
雑貨屋、洋服屋、食べ物屋、はちみつ専門店など様々なお店が並ぶストリートをブラブラ歩くと、時間を忘れて買い物に走ってしまいそうになってしまいます‥。
中でも印象に残っているのはお店の名前を忘れてしまったのですが、古い写真を飾っている写真屋さんです。
明治、大正時代からの軽井沢の歴史を写真で見ることができました。中には有名な文豪や皇族の写真もあって、なかなか見応えがありました。
少し歩いてのどが乾いたと旦那様が訴えるので、有名な珈琲専門店「ミカドコーヒー」で「モカソフト」をペロリ。甘すぎず、コクのあるコーヒーの風味が美味しいソフトクリームでした。これは一度お試しする価値アリですよ!

「旧軽井沢銀座」をブラリした後は、そこから歩いていけるはずの「幸福の谷」へ向かったのですが‥。
いくら歩いてもたどり着けないんです〜(>_<)。
同じところをグルグルとまわりましたが、さすがに疲れてきたのであきらめて元へ戻ろうとしたところで「室生犀星旧別荘」の看板を発見。旦那様の強い希望でそちらへ立ち寄ることに。
木々の間に立ち並ぶ別荘をいくつも通り過ぎて、ぬかるんだ細い道を歩いた先にそれはありました。
とってもひっそりとした小さな建物の「室生犀星旧別荘」はまだ雪に埋もれてなんだか寂しいところでした。
犀星の作品を読んだことのないPongはあまり良い感想が書けません、ゴメンナサイ。

この日最後に訪れた場所は「雲場池」(「くもばいけ」と読みます)。
季節がよければ美しい花に囲まれた景勝を見ることができるのですが、この時期はな〜んにもありませんでした。残念。
待っていたのは「グワーグワー」と鳴くカモたちと、たくさんの「あたまムシ」!
昔いたでしょう? 野外での部活練習中に頭の上を飛ぶ無数の小さなムシが! あれが池の周りを取り囲むようにいるのです!(泣)
もう、池を観賞するどころの話ではありません。手で目の前のムシを払いのけながら遊歩道をぐるっとひとまわりしてさっさと退散です。
あ〜、本当はもっとゆっくりしたかったんだけどなぁ。
ちなみにこの池は浅間山をまたいだ大男の足跡だという伝説が残っているそうです。
足の形をしているってことなのかな?
この後はお宿へGoです。今回の宿泊先は旦那様の会社の保養所。まだ新しいので綺麗ですし、他の宿泊客も全然いなかったのでお風呂も貸し切り状態。サウナも独り占めでした。ご飯もたっぷりいただき、保養所の管理人さんからはプチ軽井沢情報もGetしました。
東京から高速道路で約3時間の距離しか離れていない軽井沢ですが、桜の咲く季節はずいぶんと遅れて5月下旬頃。そして短い夏が訪れて、9月にはもう朝夕の気温が低くなり、長い冬に向かっていくのだそうです。
軽井沢の一番おすすめな時期は10月。紅葉がとてもすばらしいとのことでした。
是非今度はその季節に訪れてみたいものですね。

4/14
バイキング形式の朝食をとっている時に差し込んでいた朝日も、チェックアウトしたとたんに曇りだして少し肌寒い日になりました。
そんな寒空の中向かったのが湯川の源流にある「白糸の滝」(画像:A)です。
落差は3mほどですが幅が70mもあり、弓形になっている岩肌は想像以上に雄大な感じがしました。
川へ流れるのは山に染みこんだ雪解け水ですが、ここの「滝は流れ落ちる」というより「涌き落ちる」というのが目に見えておもしろいです。本当に山の斜面と滝の間から水が涌きだしてくるのです。なんだか不思議ですよね。
それにしてもここは寒い!!振り返るとまだこの雪の量(画像:B)!風が雪肌をなでて吹いてくるので、まるで冬のように気温が低いんです。
寒さにこらえて写真を撮っていると、滝の左手に小さく浅い洞窟のような場所を発見。近づいてみるとそこにもまだ残雪があり、そこに水がポトリ、ポトリと落ちています。そのしずくが当たったところがまるで器のようになっていて、そこにコインがたくさん入れられていました(画像:C)。自然の器にちょっと感動です。
あまりの寒さに長居ができず、次なる目的地「堀辰雄文学記念館」へ。
堀辰雄は「風立ちぬ」の著者で、昨日訪れた室生犀星とも交流のあった作家です。そのほか芥川龍之介と交わした手紙なども残されていて、興味深く見ることができました。記念館もとても静かなところにあって、ゆっくりと過ごすことができます。

旅の最後は「軽井沢プリンスタウン」。いわゆるアウトレットですね。軽井沢まで来てショッピングです(笑)。
お昼に焼き肉をふたりで食べ、Pongはお得な買い物をして満喫しました。
本当はパターゴルフをするつもり(夫婦で大好き!)だったのですが、寒さに負けてそのまま帰ることになりました。
とても豪勢とは言えませんが、ふたりらしい「のらりくらり旅」でなんだか楽しかったなぁ〜。
軽井沢はまた違う季節に行ってみたい場所となりました。

■□THE END□■