日付 2004年04月16日〜17日

旅先 小田原・箱根(堂ヶ島温泉)・伊豆長岡町

周囲の下馬評に反して、3回目の結婚記念日を迎えました〜。
今回も「ゆっくり、のんびり」をテーマに羽を伸ばしてきました。

4/16
私達にしてはめずらしく予定していた時間の午前11時に家を出発して、晴天の下一路小田原へ。
今回の旅はネットで温泉に期待が持てるお宿を探していたので、ふたりとも前々からかなりテンションがあがりっぱなしでした↑。
雑誌でも何度も紹介されているみたいだし、日帰り温泉としても有名のようなので温泉メインの旅としておあつらえむきです。

暑すぎるぐらいの気温の中、金曜日ということでスイスイ快適に車は走ることができて、予定時間とおり昼食の目的地に着きました。
場所は宿と同じくネットで検索。小田原漁港内の「魚市場食堂」です(旦那様の希望により)。
もうすでにお昼もまわっているので市場は人陰も少なく活気はありませんでしたが、それでも食堂目当ての車がまだたくさんありました。

市場で働いていると思われる長靴をはいたおじさんにまじって2階にある小さな店内に入ると、お客さんは10人ぐらいいました。
食券を先に買って注文するようなので、自販機を見てみると既に売り切れメニューがたくさん。
Pongが食べたかった「マグロほほ肉の煮込み」もなくなっていたので、ちょっとショック…。
だけど空腹なPongはすかさず「三色どんぶり(\1000円)」、旦那様は「刺身定食(\1300円)」と「海老フライ(\600円)」を注文。美味しくいただきました♪
でも「海老フライ」が2本だったのにはふたりとも驚き。
「だって、600円だよ…。普通3本は出てくるよね」
「貧乏くさいことは言わない言わない、記念旅行なんだから!」と涙を拭きふき気持ちを切り替えてお店を出たのでした。
(下右の写真はどうしても旦那様が載せろというので…。提灯の形をした灯台?)

漁港内では釣りをしている人がたくさんいました。
何が釣れるのかな?
中には女性同士で来ているのも見えました。なんとも時間がゆっくり流れているようで、和む風景です。
次に向かったのは小田原城。
Pongはあまり日本のお城に興味はありませんが(西洋のお城になら行ってみたい!)旦那様がかなりお城ファンなので、寄らざるを得ません。
ふ〜仕方ないのぅ。
ということで、ちょっと道に迷いながら小田原城到着。
「やっぱり城のある街はいいよな〜、そう思わない?」と同じことを何度もいいながら旦那様はうっとり気味。返事に困るPongなのでした…。
でもハトたちが歩いている静かな場内でゆっくり過ごすのも
気持ち良いかも。
ベンチに座ってお城を眺め、ソフトクリームを食べながら歩きまわる、実に平和的な時間の過ごし方でした。だけど場内にちょっとした動物園があるのには驚き。なんと象もいました!
気分がまったりしたところで今日のメインの温泉宿「晴遊閣 大和屋ホテル」へGo。
堂ケ島温泉にあるこのお宿は露天風呂、貸し切りができる野天風呂などがあるのですが、その他にも二人が楽しみにしていたことがあります。
それが下の写真。そう、「ゴンドラ」です!
「大和屋ホテル」は日本で初めて自家用ゴンドラを持ったお宿で、これに乗って谷を下らないと宿へ行けないのです。
途中で車を預け、そこからは歩いてロープーウェイ乗り場へ。"秘境"といった趣きがさらに気分を盛り上げます!
ゴンドラはあらかじめ見ていた写真からあまり大きくはないと思っていましたが、定員5名と想像以上の小ささに高所恐怖症の旦那様はおっかなびっくり!
入り口では「頭をぶつけないようにね」と注意を受けたのにもかかわらず旦那様が2度も頭をぶつけていました。動揺していたのでしょうか?
ほんの2分程の距離ですが、早川渓谷の自然を十分楽しめる速さで下っていきました。
ゴンドラ降りるとそこはもう大和屋ホテルの目の前です。
朱色が目に鮮やかで自然に囲まれた建物は新しい綺麗さはありませんが、とても風情があって歴史を感じることができます。
たくさんのコイが泳ぐ池にかかる太鼓橋を渡り、玄関へと向かいます。

玄関にはたくさんの有名人のサイン色紙が飾られていました。中でも一番のビッグネームはスピーディーワンダーでしょう。でも、小さなゴンドラに乗ってスピーディーワンダーがやって来たことを想像すると、何だか微笑ましいですよね。
私達が泊まったのは6畳和室の先に石床でできたテラスがある「河鹿(かじか)の間」という部屋で、ここから早川渓流を望むことができます
窓を開けると心地よい川のせせらぎとほんのり冷たい空気が入ってきて、本当に癒されます(だけど虫も飛び込んでくるので要注意)。
写真では上手く撮れませんでしたが、渓谷の景色も素晴らしかったです。
もう少し早ければ桜が、6月にはここから蛍観賞ができるそうです。
またその時期にも来てみたいものです。
さ〜、夕飯前の腹ごなしです!!
貸し切り風呂の「ねねの湯」にさっそく楽しむことにしました。
制限時間は30分!
いそげ、いそげと玄関を出て石階段を登って入り口をくぐると…。
ジャジャ〜ン(←古っ)!
岩で囲まれた露天風呂が登場しました。家族で入るにはちょうど良い広さの温泉です。
周りを取り囲む山々からの借景もあって、野趣満点の静かなお風呂でした。お湯は無色透明で、少し熱いぐらいかな。
石の腰かけに座って半身浴をしながら風にあたっていると、本当に贅沢な気持ちになってきます。
でも立ち上がると囲いの向いの建物から見えてしまいそうで気になりましたが(誰も見てないって?)。
いろんな角度から写真を撮っていたら30分なんてあっという間。素敵な時間が過ごせました。
部屋に戻ると夕食の準備が始まっていました。
メニューは刺身から始まり煮物、陶板焼き、山と川のテンプラ、もずくのゼリー寄せのような酢の物(Pongはもずく酢がダメなのですが、これはとっても美味しくいただきました)茶わん蒸し、お吸い物など定番の和食なのですが、それぞれ春を感じさせる趣向が凝らしてあってとてもお酒が美味しくいただけました(デザートにプチケーキも出たよ)!
その甲斐あって(?)あまりお酒の強くない二人は満腹になって完全に出来上がっていて、気が付いたら二人とも爆睡。
本当は少し酔いを冷まして野天風呂に行く予定だったのですが、目が覚めた時にはもう9時半。野天風呂は男性、女性の入れる時間が決まっていて、夜10時を過ぎると混浴OKになってしまいます。大急ぎで支度をして露天風呂に駆け入りました。
時間ギリギリだったこともあり、お風呂は誰も入っていませんでした。
なので気兼ねすることもなく写真をパチリ。
暗闇の中灯籠の明かりだけが灯っていて、ぼんやりとお湯に映る光が何とも幻想的です。
この「長寿野天風呂」は「ねねの湯」よりも広くて、奥には休憩できるような東屋もありました。お湯はやはり無色透明でちょうど良い湯加減。
星空を見ながらゆっくり浸かっていたかったのですが、ほんの15分ぐらいで「ご婦人のお客さま〜。いらっしゃまいますか〜?」と番頭さんの声。
10時になるので混浴の札に替えるとのこと。
あわてて浴衣に着替えて屋内風呂へ移動することに…。
うぅ。無念じゃ。
私は夜に、旦那様は朝にこのお風呂に入りましたが、どちらもかなりお勧めです。
今度はゆっくり浸かりたい!

こうして3箇所の温泉を楽しむことに成功して、ぐっすりと眠りに就くことができたのでした…。

4/17

久しぶりに鳥のさえずりで目が覚めました。この日もとっても良い天気で清々しいです。
お世話になった仲居さんに記念の写真を撮ってもらい、再びゴンドラに乗って大和屋ホテルを後にしました。

宿を出て向かうのは、二人とも初体験となるいちご狩りのできる伊豆長岡町です。
旦那様がチラッとネットで調べただけの場所ですが、問題なくお目当ての「江間いちご狩りセンター」に着くことが出来ました。
ですが、センターの受付で入場料を払い「さー食べるぞ!」と意気込んでいたのに再び車に乗るように指示されました。
なにやら農協のワゴンの後ろについて来いと言われ、後を追い掛けると民家の間の細い道をクネクネと進んでいきます。
「一体どこに連れていかれるのかな?このまま拉致されたりして…」と心配になってきたころにビニールハウスが見えて来ました。
ホッと胸をなで下ろし、再びいちご狩りの闘志を燃やします!
ビニールハウスの入り口でおばちゃんからコンデンスミルクを入れたケースをもらっていざ突入〜。
すでに人がたくさんいましたが、いちご「あきひめ」はそれに負けじと鈴なりです♪それもかなり大きくて真っ赤になっています。
慌てる気持ちを押さえられずにPong夫婦はいちごに飛びついていきました。
いや〜やっぱり甘い!そしてぬるい(笑)!
この日は初夏の陽気だったこともあって、ビニールハウスの中はジリジリと日ざしが照りつけて来ます。その上無風なのですから体感温度も上がるってもんです。
そこらかしこで「甘〜い」「暑〜い」という声が聞こえてきました。
そんな逆境にもめげず、二人とも大物を狙って食べ続けましたが、20分程するとさすがにお腹一杯になりました。あぁ、子どもの頃からの夢がひとつ叶った瞬間です。
←頑張って食べた結果。
上がPongで下が旦那様ですが、同じぐらい食べれたかな?
きっと入場料のモトは取れなかったでしょうが、楽しい経験ができました♪
でも「いちご狩りは1、
2月の寒い時期に来るのがベストだな」とひそかに思うPongでした。
いや、しかしうまかった!
ところでこの江間。
なんとも長閑でいいところでした。
久しぶりにレンゲの咲いている畑を見て、子どもの頃近くの田んぼで遊んだことを思い出しました。
泊まった宿の「大和屋ホテル」でも小さな池にたくさんのおたまじゃくしを見つけたり、なんだか幼少の記憶を蘇らせてくれる、そんな穏やかな気持ちになれる素敵な旅になりました。

いちご狩りのあとは、裾野市深良にある『恋路亭』というおそば屋さんで昼食を採って家路に着きました。
今回は目的地を予め調べて行ったので無理なく慌てずゆっくりと、そしてたくさんのイベントをこなすことができました。
近場での旅行でしたが、心が洗われるような時間を過ごせて本当に楽しかったです。

■□THE END□■