巫女インタビュー

インタビュアー土方(以下、土方):『今日はわざわざお忙しいところお集まりいただきまして、有難う御座います。』
向坂美琴(以下、美琴):『はい、どうもこんにちは〜。』
小林麻法子(以下、麻法子):『こ、こんにちは・・・。』
咬崎さや(以下、さや):『待たせたな、このやろ〜ぅ♪』

土方:『(・・・最後の娘、やけにテンション高いなぁ・・・汗)
  ・・・さ、さて今日はとりあえず三人の女の子にお越しいただきました。
  ・・・では、一人ずつお名前とお年、そしてここで働こうとした動・・・』
さや:『はいはいはい!咬崎さや16歳でーす!!』
土方:『発言の途中なのですが・・・(汗)』
美琴:『さやちゃーんダメだよ。ちゃんと最後まで聞いてからじゃないと。・・・あの、本当にすみません。怒らないで下さいね。』
土方:『はぁ・・・。』
美琴:『あ、自己紹介がまだでしたね。向坂 美琴(さきさか みこと)19歳です。で、こっちの子が・・・ほら、まほちゃん。』
麻法子:『こ、こここ・・・。』
土方:『?・・・えーと、あのー・・・。』
美琴:『(小声で)まほちゃん頑張れー。』
さや:『まほりんがんばるのだ!』
麻法子:『こ、こばやし・・・ま、まほ・・・こ・・・です・・・じゅ・・・17歳です。』
美琴:『はいよくできましたー(ぱちぱち)。』
さや:『やったー(パチパチ)。』
土方:『(なんかこのノリについていけんなぁ・・・って、こうしている間に?!)すいません、そろそろお時間が来てしまいましたので最後に皆さ・・・』
さや:『えぇーもうお終い〜、あたし達のこと何にも聞いてないじゃん?へたっぴー。』
美琴:『さやちゃーん。』
土方:『(こ、殺したろ・・・いや、落ち着け自分。相手はお子ちゃまだぞ。)
  ・・・す、すいません不慣れなもので。では、改めて皆さんがここで働くことになった動機といいますか、きっかけを教えてください。』
美琴:『それはここの制服が可愛かったからだよっ!じゃなくて可愛かったからです。』
麻法子:『わ、私・・・ひ、人付き合いが苦手で・・・こ、克服したくてその・・・』
土方:『なるほど。内向的な性格を直したいと言うことですね?』
さや:『でも今はそれだけじゃないんだよねー?』
土方:『と、言いますと?』
麻法子:『ぶ、部活動の・・・訓練の一環のようなものも兼ねているんです・・・。』
土方:『と、言いますと?(わけわからんぞ)』
さや:『むっふっふっふー。実はまほりんは魔法愛好会の部長さんなのだー。』
土方:『なるほど。それにしても訓練の一環と言うのがよくわかりませんが?』
美琴:『ここの制服って巫女の格好ですよね、正式名称わからないですけど。
  これって着てみるとわかるんですけど、心がしゃきっとするんですよー。
  何と言うか凛とすると言うのかな、うまく説明できませんが着てみればわかりますよ?』
土方:『一応、男なので遠慮しておきます。(そんなの人に見られたら生きていけんし、客が生かして帰さんだろ)では、咬崎さんは?』
さや:『あたしはー・・・そのー・・・』
土方:『その、なんです?』
さや:『だ、誰!?』
?:『ふふふ・・・気配を殺していたのに・・・流石ね・・・。』
土方:『(うう、予定時間を大幅にオーバーしているのに、また変なのが出てきちゃったよ〜・・・汗)』
さや:『し、しのぎ姉・・・。』
咬崎しのぎ(以下、しのぎ):『やはり咬崎殺海流剣術はあなたが継ぐべきよ、さや。あなたにはその素質があるわ。』
さや:『イ・ヤ。』
しのぎ:『く、今日こそは連れ帰って稽古させるわよ!』
さや:『やーだーよーだっ!おじいちゃんは稽古は週に一回でいいっていったもんっ!』
しのぎ:『くっ、あの人はさやが絡むとすぐ甘くなるんだから・・・こうなれば力ずくよっ!!』
美琴:『・・・と、言うわけなんです。わかりました?』
土方:『はぁ・・・まぁ大体は。』
麻法子:『み、みこちゃん・・・そろそろ・・・ね?』
美琴:『あ、そうよね。あの申し訳ないんですけどインタビューはこの辺で切り上げてもらって、私が3、2、1、って言ったら右側の通路に向かって走っていただけますか?』
土方:『え?何でですか?』
美琴:『すみません。説明してる暇がないです。死にたくなければハイ!3、2、1!』
しのぎ:『いくわよ!唸れヨシキリ丸!斬鮫牙!!』
 いつの間にか、しのぎの手には一振りの刀が握られており、しのぎが刀を一閃するとそこから地を這う衝撃波が生まれ、さやに襲い掛かった!
さや:『あーもうめんどくさい!やっちゃえホオジロ丸!海猫弾!!』
 対するさやは刀を上段に構えて抜き振り、散弾銃のような小さな、しかし無数の衝撃波をそれにむけて放った。
 『ドガーン!!』轟音と共に二つの衝撃波が3番テーブルを爆砕した。

(戦場から遠く離れたカウンター席の下にて)
土方:『何とか逃げ出せたけど・・・これ、大丈夫なんですか?』
麻法子:『えっと・・・だ、大丈夫だと思います・・・さやちゃんの家はお金持ちなので・・・今迄だって・・・。』
土方:『いや、そーじゃなくてっ!この騒ぎが落ち着くのかってこと!!』
美琴:『そっちも大丈夫ですよ。もうすぐ片付きますよ。』
土方:『え・・・?』
 そんな会話をしている間にも、二人の応戦は続いていた。
しのぎ:『ふぅふぅ・・・やるわね・・・さや。』
さや:『し、しのぎ姉こそ・・・。』
!:『ウフフフ・・・またやってくれたわね二人とも・・・。』
しのぎ&さや:『!!!』
 そこには一匹の鬼が立っていた・・・その鬼が人であった頃の名前は【二条城円香】と言ったそうな。
しのぎ:『い、いや違うんですのよ円香さん!!これは・・・これは・・・そう!さやが急に稽古つけてくれと言い出して仕方なく・・・。』
さや:『ちょっと何言ってるの、しのぎ姉!!円香っち、そんなの嘘だからねっ!しのぎ姉がいきなり襲い掛かってきたから仕方なかったんだよ!?』
円香:『理由はどっちにしろ・・・二人とも仕方なくの割には滅茶苦茶楽しそうにお店壊してましたケド?』
しのぎ&さや:『うっ!!(図星)』
円香:『ふ・た・り・と・も覚悟は出来てるんでしょうねぇ?』
しのぎ&さや:『ひぇ〜。(店の奥に引きずられていく二人)』
美琴:『ねっ?』
土方:『いや、【ねっ】て言われても・・・(そろそろ締めなきゃ頑張れ自分・・・)。今日は本っっっっ当に!貴重な体験をさせて頂き有難う御座いました!!』
麻法子:『あ、ありがとうございました・・・。』
美琴:『ありがとうございました。また来て下さいね。』
土方:『えっ!?』


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