インタビュー with ぽちゃりくん

2003/01/31UP


2002年−2003年の年末年始、
いつものようにぽちゃりと一緒にうちのそばの土手をお散歩していたら、
小学校4年生くらいの、かわいらしい女の子2人組みに出会いました。
一人は手にノートと鉛筆を持ち、もう一人は首からデジカメをさげています。
「取材してもいいですか。」
なんでも、冬休みの宿題に、この土手を散歩する犬たちを
レポートすることにしたそうです。
数日後に再び出会った時には、もうノートにはそれぞれの犬のプロフィールと、
プリントアウトしたデジカメ写真が貼られた、立派なレポートができあがっていました。
「101匹の犬の取材ができた。」と女の子たちは言っていました。
この土手にそんなにたくさんの犬たちがお散歩してたことにもビックリしましたが、
冬休みの宿題に、デジカメとパソコンを活用する小学生たちに、
「時代が変わったの〜。」と感じずにはいられませんでした。

ではこれから、その取材時の状況を再現してみることにしましょう。
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ぽちゃり: 「あ、取材?いいよ。ちょっとならね・・・。
あ、写真ね。フラッシュはたかないでね。おめめ光っちゃうから。
ハイ。」
(と言って足を肩幅にひらき、斜にかまえ、
御自慢のベロを出してポーズをとる)
女の子たち: 「この犬の名前はなんですか?」
ぽちゃり: 「ぼく、ぽちゃり。ぼくの名前を知らないなんて、モグリだなぁ。
この辺じゃ有名だよ。」
女の子たち: 「歳はいくつですか。散歩は何回しますか。」
ぽちゃり: 「2歳だよ。分別もつき、力もつき、知恵もついて、今が旬さ!
外出は、1日3回するね。本当はあまり外へは出たくないんだよね。
街の女の子たちが、キャーキャー騒いじゃうからさ〜。」
女の子たち: 「この犬の好きなことはなんですか。」
ぽちゃり: 「ん〜〜、植物観賞(←ただの草のにおいかぎ)
狩り
(←猫のジュニアを追っかけ回してるだけ)もするけど、
やっぱり好きなのは、旬の食材を味わうことかな〜
(←ただ食べること)。」
女の子たち: 「この犬の種類は何ですか。」
ぽちゃり: 「ぼくは“ビアデッド・コリー”っていうのさ。
おチビちゃんたちには、ちょっと発音するのが難しいかなー。
女の子たち: 「ありがとうございました。」
ぽちゃり: 「あれ、ちょっと。もう、いいの?
もっとなんか聞かなくていいの?
ぼくのチャームポイントがどこかとか、趣味とか聞かないの?
お付き合いしてる彼女がいるかどうかとか知りたくないの?
使ってるシャンプーの銘柄は?股下の長さは?
写真は1枚しか撮ってないけど、それでいいの?ねえ・・!
・・・
あ〜あ。行っちゃった。
でもあの子たち、かわいかったな・・・。」

これ、ぜーんぶ ぼくの土地



2008年5月28日付記
今更ですが、この時の調査結果がネット上で公開されているのを見付けました!
『Let us!ちょうさだT(ワン)』のページ
36番目にぽちゃりが出ています!この一覧表に出てくる犬たちは、散歩でいつも会うぽちゃりにもおなじみのメンバーです。

『4番目のショウちゃんは、僕が子犬の頃から大好きなおじいちゃん犬。
シェパードみたいにおっきくて優しいんだ。今やもう18歳。ほとんど寝たきりになっちゃって僕はもう会ってないんだけど、家族みんなに支えられ安心して毎日を過ごしているんだって。理想の老後だよぉ。
10番目の秋田犬のハナちゃんは、初めて会った時もうおばあちゃんだったのに、どうやら僕に一目惚れしちゃったらしくて、僕に会うとおっきい体でピョンピョン跳ねて喜んでくれたよぉ。でも3年前に亡くなってしまったんだ。
33番目のタロちゃんは、あの野郎、2回も けっこん してて子供が何人もいるんだ!いつも子供たちを引き連れてワラワラ散歩してる。みんなおんなじ顔してて、僕には区別がつかないよぉ。
44番目のダンお兄ちゃん、いつも僕に会えばおっきな体でドスン、ドスンって飛び跳ねてノリが良くて大好きだった。ちょうど去年の今頃、亡くなってしまったのさ・・・。
66番目のロンちゃんはご近所さん。彼、犬じゃないよ。あれはオモチャ。首の後ろにゼンマイ付いてるの見たもん。
僕ぁ友好的な犬なんだけどね、96番目のボスとだけは唸り合うんだ。だって彼いつも「この、ベロ長野郎!横チン出てるぞ!」って僕にケンカを売るんだもの。僕は言い返すさ。「おっきいから出ちゃうんだよぉ!ちっちゃいからってひがむな!」
でもね、僕はこのお散歩仲間がみんなみんな大好きさ!ここにこうして記録が残ってるのって素敵なことだね。』(by ぽちゃり)





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