ら行

ライスシャワー: 栄光の淀に散った「関東の刺客」

(父)リアルシャダイ (母)ライラックポイント (母父)マルゼンスキー

総評 : 2冠馬ミホノブルボンを菊花賞で破り、3冠を阻止。さらにメジロマックイーンの春の天皇賞
3連覇の野望をも破りました。他馬の記録挑戦をことごとく破った記録クラッシャーでした。
いずれも京都競馬場でのレース。自身3度めのG1勝利も同じ舞台の春の天皇賞でした。
勝ったG1はいずれも3,000m以上の長距離戦で1990年代を代表するステイヤーと呼べるでしょう。
しかし、3度めの栄光を手にした次走の宝塚記念は再び淀の舞台(京都競馬場の別称で、淀にあるので
こう呼ばれます)でした。本来阪神競馬場で行われるはずのこのレースは阪神大震災の影響で競馬場の
補修工事の為、京都での開催。縁起の良い京都で4度めの栄冠を手にするはずが、競争中に故障発症し
予後不良となりました。小柄な名ステイヤーの最後となったのです。合掌。

私評 : 最後の勝利を飾った天皇賞は私が初めて生で見たレースでもあります。
小柄な馬だったという記憶しかありませんが。しっかり馬券も獲らせていただきました。
競争中の事故は付き物ですが、やはり予後不良というのはやりきれないですね。


ラムタラ: 名種牡馬最後の「奇跡」

(父)Nijinsky (母)SnowBride (母父)BlushingGroom

総評 : 生涯成績4戦4勝。「奇跡の馬」と呼ばれる。
名馬にして名種牡馬ニジンスキーが死後に残した最後の傑作。
故障明けの英ダービーをレコードで完勝。
続きキングジョージY世&クイーンエリザベスU世ステークスと連勝。
最後のレースの凱旋門賞ではペンタイアとの叩きあいを制し、ミルリーフ以来の欧州3冠制覇馬となった。
引退後は日本で供用されるが産駒は今のところパッとしない。

私評 : 日本に来る時にはその高額さから通常のニュースにもなりました。
どうもズブい産駒が多いようです。1頭位は強い馬が出てもいいかも。
なんせ「奇跡の馬」ですから。