ま行


マチカネフクキタル: 長距離戦の常識が変わった日

(父)クリスタルグリッターズ (母)アテナトウショウ (母父)トウショウボーイ

総評 : 1997年の菊花賞を制した。
レース時には父・母からも長距離に向かない血統からトライアル重賞を連勝しながら3番人気だった。
しかし、スローペースとなった菊花賞では上がり3Fを33.9の決め手で優勝。
その後は怪我もあって勝ち鞍に恵まれなかったが、一瞬に賭けた末足は強烈の一言。
古馬になってからは相手にも恵まれなかったと言える。

私評 : 距離不適・・・・この理由故に外した菊花賞でしたね。
未だに覚えています(かなり悔しかったらしい)。
従来の長距離戦はスタミナ勝負でした。
しかし、この馬以降は長距離戦は「スローの上がり勝負」という形になった気がします。
後のテイエムオペラオーの勝ちパターンはこの馬が構築したのかも知れませんね。
同期はサイレンススズカと2冠馬・サニーブライアンでした。
今思えば、この世代も強かったなあと思います。


マヤノトップガン: 脚質自在のやんちゃ坊主

(父)ブライアンズタイム (母)Alp Me Please (母父)Blussing Groom

総評 : 菊花賞の勝利を皮切りに、同年の有馬記念をナリタブライアンを下して勝利。
更に宝塚記念をも制した。
一方でムラッ気が多く、宝塚記念の後は連敗。
しかし、引退レースとなった天皇賞・春では後方一気の追い込みを決めた。
サクラローレル、マーベラスサンデーの叩き合いで決まるかに見えた瞬間の強襲劇だった。
この時に記録したレコードタイムは2位の記録に一秒近くの差を付けているもので未だに敗れていない。
種牡馬としては今の所パッとした馬が出ていません。
これだけの馬ですから良い産駒を出して欲しいです。

私評 : 個人的には応援してましたが、馬券を取った記憶無し・・・・
出走した時は必ず買っていたのですけど。
ムラッ気が多くて乗りにくかったのか、主戦の田原騎手はいつも渋い顔をしていたのが印象にありますね。


ミスターシービー: 後方一気のアイドルホース

(父)トウショウボーイ (母)シービークイン (母父)トピオ

総評 : シンザン以来の3冠馬。
後方一気、まくりの競馬でファンの絶大な支持を集めた。
一年後輩の3冠馬シンボリルドルフには1度も勝てなかったが、それが人気を集める要因になった所もある。
また、2,000mに変わった秋の天皇賞初勝利をした。
産駒は重賞勝ち馬は出ているが、ジリ脚のステイヤーが多く、父を凌ぐ馬は出ていない。母の父としては可能性を秘めているでしょう。

私評 : 実は私の競馬で最も古い記憶がこのミスターシービーの実況です。
後方から追い上げる「ミスターシービー!」と連呼する声が今でも頭に残ります。
因みに馬名の由来がわかりにくいこの馬ですが、シービーとは「CB」と表記されます。
意味は千明(CHIGIRA)牧場(BOKUJYOU)の略です。千明牧場渾身の配合だったのでしょうね。


メジロマックイーン: スピード兼備の最強ステイヤー

(父)メジロティターン (母)メジロオーロラ (母父)リマンド

総評 : 菊花賞、天皇賞(春)連覇、宝塚記念のG14勝を含む重賞9勝。
その内3度レコードを叩き出したスピードとスタミナ兼備の名馬。
主戦の武豊騎手とは名コンビだが、1991年には秋の天皇賞1位降着というG1史上初の記録もある。
この時は6馬身圧勝だったので普通に走れば勝てたはず。本当はG15勝の計算ですね。 祖父メジロアサマ、父メジロティターンと合わせて3代連続で天皇賞馬ですが、今の所は4代目は現れて
いません。産駒は仕上がりの早いマイラーが多く、牝馬に活躍馬が多いようです。

私評 : 堅実なレースで強い馬でした。今の所産駒成績はそれなりですが、活躍馬が出て欲しいものです。
天皇賞馬が出れば4代制覇。大記録になります。
1991年の有馬記念でもダイユウサクの大駆けに屈し単勝万馬券。記憶にも記録にも残る馬でした。