か行

キングヘイロー: 世界的良血の同期は不遇

(父)ダンシングブレーヴ (母)グッバイヘイロー (母父)Halo

総評 : 世界的な良血馬。G1勝利は高松宮記念のみに留まる。
同期にスペシャルウィーク、セイウンスカイ、グラスワンダー、エルコンドルパサー等の歴史的名馬が居た為かその実力、血統から見た成績は物足らない。
短い距離でそのスピードを発揮したが、これは多分に気性の問題だろう。

私評 : 強い馬でしたが、ここぞの結果が伴いませんでした。
騎乗しにくそうな馬という印象があります。
これだけの良血ですから産駒には自然と期待が集まるというもの。
親を凌ぐ名馬を出して欲しいです。


グラスワンダー: 関東の刺客最後のパートナー

(父)Silver Hawk (母)Ameriflora (母父)Danzig

総評 : スペシャルウィークを2度破る等、G14勝。怪我に泣かされながらも3歳(現2歳)から6歳(現5歳)
まで長い期間走りました。名手的場騎手が、エルコンドルパサーとこの馬の2頭を選ぶ時にこちらを選び
以後名コンビを組みました。
右回りの坂のある小回りな競馬場で最大の力を発揮し抜群の瞬発力で強豪と戦いました。
同世代の主だった馬が引退後も現役続行しましたが、怪我の為成績は振るいませんでした。
再来年(2004年)が産駒の初デビュー。親のスピードを受け継げるでしょうか?

私評 : 私の一押しスペシャルウィークを破った憎っくき馬です(笑)。
まあ、2度目の有馬記念は身体は交わしていたから、まあ良いのですが。
エルコンドルパサー、スペシャルウィークの2頭が居なくなり、1人舞台のはずが故障。ツキのない馬のよう
な気もします。
美しい馬体でタテガミをなびかせて走る姿は様になりました。産駒も綺麗な馬体の馬が多いでしょうね。


クロフネ: 芦毛の怪物、故障に消ゆ

(父)French Deputy (母)Blue Avenue (母父)Classic Go Go

総評 : NHKマイルカップ、ジャパンカップダートを制した芝、ダート兼用の名馬。
NHKマイルカップの豪脚も見事だったが、圧巻はダート転向後の2戦。
共に従来のレコードを大幅に更新。芝レースでも滅多に出ないようなタイムで走りました。 しかし、競争能力の高さは故障と隣り合わせでジャパンカップダートの圧勝後に故障。
引退を余儀なくされました。
このまま現役でいればドバイWCをも圧勝で制していたのでは?と思わせる馬だっただけに残念です。
引退後は種牡馬入り。自身を越える様な産駒を産み出せるでしょうか?

私評 : ホントに引退が悔やまれます。
同期の馬は強力な馬ばかりですが、世代でも1,2を争う名馬だと思います。
機会があれば「根岸ステークス」、「ジャパンカップダート」のレースをご覧になってください。
競馬を知らなくても鳥肌が立つと思いますよ。


コスモドリーム: 10番人気馬の逆襲

(父)ブゼンダイオー (母)スイートドリーム (母父)ラッキーソブリン

総評 : オークスを10番人気で快勝し、熊沢騎手に初のクラシック勝ちをもたらした馬。
この時の人気は桜花賞馬・アラホウトクと同厩舎のシオノロマンだった。
しかし府中の長い直線、最後の最後で人気馬を強襲、勝利を収めた。
父も母も無名馬だった為注目されなかったが、陣営は早くから桜花賞も視野に納めていたらしい。
血統的には父を遡ればヒンドスタン、母を遡ればニジンスキーと底力に溢れている。
大一番での大番狂わせも後から考えれば、理屈に合っていたのだろう。

私評 : え、と。ぶっちゃけた話、この当時高校生で、この馬の事は知りませんでした(汗)
この時代を彩った馬と言えば、イナリワンやオグリキャップの3強時代でした。
産駒もあまり活躍していませんが、やはり血が重過ぎるのかも。
父の父・ダイコーターの血はあのダイユウサクにも流れています。
よほどこの血統は熊沢騎手に縁があるのかな?と思ってしまいますね。


ゴールドアリュール: SS産駒で初のダート馬。

(父)サンデーサイレンス (母)ニキーヤ (母父)Nureyev

総評 : ダート路線で勝ち上がり、ダービー5着で名を上げた後はダート路線で活躍した。
喘鳴(ぜんめい)症になって引退した約二年の現役生活の間にダートG14勝を上げた。
父譲りの瞬発力で先行すると、スピードを生かして後続を突き放す横綱競馬。
華のある競馬をする馬でしたが、病気で引退とは勿体無いですね。

私評 : サンデーサイレンスというのはアメリカの馬なのでダート戦は強いはずなのですが・・・・
これまで産駒は何故か芝で走る馬が殆どで、ダートはあまり当てには出来ませんでした。
しかし、このゴールドアリュールの存在で一層どんな産駒でも産出できる種牡馬である事が判りました。
死亡した後なのが何だか皮肉ですけど・・・・・
今年初めにはドバイ遠征も視野に納めていただけに、そしてその場では優勝候補だっただけに残念。
イラク戦争の余波を一般的に誰も知らない所で被っていたりします。
病気にならなければ・・・・と強く思いますね。