合理主義者の割には、日常の世渡りに、今一つの一貫性が欠けて居ると、評するべきでしょう。好奇心が旺盛で、喜怒哀楽の豊かなタイプであり、かなり自由奔放で我儘な面を持って居るのですが、性格のもう一面には、非常に神経が過敏で有ったり、強迫観念が有ったり、自己不全の意識が有ったりする訳なのです。これでは一つの心の中に、自己顕示欲と自己不全観念が、絶えず火花を散らしながら、同居しているようなもので、物事を割り切って考えるタイプの割には、何らかの悩みが絶えず付き纏って居て、心の中が何時もスッキリしないと云う事にも、成り兼ねないのです。どちらかと云えば、優しくて思い遣りの深いタイプなので、どうしても情に搦まれた問題が、心の奥に潜在すると云う傾向が強い事も確かです。
好きになったら、そのまま突っ走ると云う訳には行かないタイプです。恋愛や結婚の問題を、そんなにスッキリと割り切れるような、そんな単純なタイプでは無いのです。或る時は哲学者のような顔で悩み、或る時は詩人のような顔で恋を囁き、或る時は政治家のような顔で状況を判断し、或る時は聖母のように優しく、或る時は腕白坊主のように積極的な性行動に走ります。どれもこれも、貴方の素顔の一つですが、総体的には常識的な線へ落ち着いて行くタイプです。
性格的には、大概の職業に適応性が有りと判断致します。特に芸能、芸術、文芸などの分野に適した性格のように思えます。法律家、科学者、エンジニア、一般公務員などのように、どちらかと云えば、無味乾燥的な色合の強いものよりは、人間的色模様の世界に、ドップリと浸り込んで行くような職業の方が、貴方の好みには、合って居るような気がします。
貴方は、人付き合いに於ける気配りと云う点では、現時点に於いても、既に十分過ぎる程の心遣(こころづかい)を働かせて居るタイプです。これ以上、神経過敏に成ら無い方が、自、他共に、もっとスッキリとする筈です。