桐山 建志(ヴァイオリン奏者 時々ヴィオラ弾き)
きりやま たけし

 長野県出身。高校まで県内を転々としていたため、
長野県のどこ?と聞かれるとちょっと困る。

2歳10ヶ月にして自らヴァイオリンという楽器を選ぶ。
4歳の時の天才的な?録音が残っているが、 その後は伸び悩む。
しかし、自分で選んだ楽器だったからか、それとも両親のお陰か、
やめたいと思ったことは一度もない。

また、10歳の頃から小山清茂氏のもと日本和声を用いた作曲も学ぶ。
  1986年、理学部に進めという周囲の忠告を無視して 東京芸術大学に入学。
在学中、いくつかの コンクールを受けるもことごとく予選落ち、コンクール嫌いになる。

  1992年同大大学院修了。
その頃、バロック・ピッチでの仕事を引き受けてしまった のをきっかけに、
バロック・ヴァイオリンも購入。

1995年、モダン・ヴァイオリンでフランクフルト音楽大学の留学。
しかし、いつのまにか古楽オーケストラ「ラ・スタジオーネ・フランクフルト」
のメンバーとしても活動を始めていた。

  1998年の古楽コンクール「山梨」と
1999年ブルージュ国際古楽コンクールで、第一位を受賞、
古楽をやめられなくなる。

1999年より「オーケストラ・シンポシオン」のコンサート・マスター。
また、武久源造氏との出会いによって
翌年「コンヴェルスム・ムジクム」を結成。

  2000年、デビューCD「シャコンヌ」を自費制作、
「レコード芸術」誌の特選盤に選ばれる。
以後、主にコジマ録音より多数のCDをリリースするが、
残念ながらなかなか特選版には選ばれない。

  2005年、古楽コンクール「山梨」鍵盤楽器部門の
審査員を務める(コンクール嫌いは治癒しつつある) 。

フェリス女学院大学ではオルガン科の非常勤講師、
またピアノの公開レッスンをしたり、
さらにはメンデルスゾーンのヴァイオリン・ソナタ全集の
楽譜校訂を手がけるなど、垣根を越えた活動をしている。

演奏面では、古楽のみならずモダン楽器での活動も増やすべく、密かに計画中。