エアコンのガスが1年で2本(400グラム)補充しないと効かなくなって来ました。

2003年3月エアコンの修理にTRYしました。


※作業前にバッテリーをはずします。


まず、室内側より攻めていきます。
グローブBOXを外します。
助手席のスカッフプレートを緩めます


エバポのユニットが見えます。
ヒーターのモーターを外します。
A/Cアンプ、サーミスターを外します。
下へ引き剥がします。シールが硬くくっついているので気を付けて外します。
(失敗してパネルを割ってしましました)
エバポレーターが見えます。
A/Cガスが入っていいれば、事前に回収しておきます。
(修理工場・電装屋さんにお願いしましょう)


エンジンルーム側の配管を外しましょう。
レンチをかけるときに、ワイヤーハーネスが邪魔なので固定しているバンドを外しずらしておきます。
エバポ側のナットにレンチが掛けずらいのですが、必ずレンチをかけて慎重に作業します。
アキュムレーター(レシーバードライヤー)の配管も緩めておきます。
エバポを下に引き抜きます。


外した配管の口にはゴミが入らないようにビニールをかぶせ、輪ゴムでしばっておきます。
エバポの配管にもゴミが入らないように養生しておきます。後で水洗いしますので念入りに養生します。
エバポを観察します。ガス漏れがあれば、ガスと一緒にコンプレッサーオイルが漏れるので
オイルで汚れています。(HFC134のガスでは目視してもわからないこともあります。)
エバポのヒーター側のネットを外します。ピンが差し込まれて止まっているだけです。
エバポとこのネットを洗います。
水をかけて洗います。この時に、配管の養生のビニールに水をかけない用にします。
(水をかけるだけで、10年12万キロの汚れが浮き出てきました)
歯ブラシで丁寧に埃を取ります。仕上げに家庭用のA/Cクリーナーをかけてしばらくおき、
水で洗い流します。
乾かしている間に、アキュムレーターを外します。
エキスパンションバルブを交換します。

国産などのエアコンではエバポ付近についていますが、この車では高圧の配管の途中に入っています。


エキパンには網が付いていてゴミがかなりたまっていました。
エアコンガスを何度も補充していますので、コンプレッサーオイルも補充します。
純正のオイルはかなり高価だと思いますし、電装屋さんに聞きますとHFC134のオイルは2種類あるとのことです。


今回、どんなオイルとも混ざると言う、デイトンPOEプラスというコンプレッサーオイルを使用しました。
コンプレッサーを取り外します。この時、オルターネーターも外しますと作業がしやすいです。
コンプレッッサーのオイルを抜きます。


現在のオイル量を計るために、コンプレッサーをひっくり返してプーリーの内側を30回位廻します。
しばらく置いておき、出てくるのを待ちます。(ほとんど、オイルは出てきませんでした)
オイルを注入します。


コンプレッサー本体のラベルを見ますと220tと表示してあります。
配管内にもオイルが残っていますので、今回は110t注入します。
(電装屋さんによりますと、「あまりオイルを入れすぎても効かなくなる。エバポ交換で50t」と教えてくれました。)昔にガス漏れしているトラックでガスだけ入れて乗っていたらコンプレッサーをダメにしたので、少し多い量を入れました。
コンプレッサーオイルは吸湿性が高いので、注入後はビニールで養生しておきます。

組み込みます。
※Oリングはすべて新品に交換します。
※組み込む時にコンプレッサーオイルを少量、塗布します。
※配管にストレス・ねじれがないように組み付けます。


コンプレッサーを組み込みます。
この時、アクセサリーマウントブッシュを交換します。
アキュムレーターに、プレッシャーSWを取り付けます。
ガス注入口(サービスバルブ)も交換しました。今回、漏れで一番怪しい部品です。
エバポを室内に組み込みます。
取り外しの逆に組み付けます。


etc

ガス注入
電装屋さんで真空引きしてもらいます。
しばらく放置して、漏れ(組み付けミス)がないか確認します。
OKなのでガスを注入します。ガスの総容量は950g(エンジンルームに表示がありました)
寒い季節なので、フロンの缶をお湯で暖めて入れていきます。
圧力・冷えともに良くなりました。ホコリ臭い匂いもなくなり冷たい風がでています。
エンジンを止めてリークテスターを使用して漏れを確認します。

エアコンが復活しました。
古い車なので、また漏れなければいいのですが・・・
完全を期すならば、エバポレーターを交換すべきですが、金額的に(68000円)
とても出す気にはなれませんでした。
今回、横着な方法でエバポを取り出しましたが、ディーラーではインパネを取り外して
作業するというわさも聞いています。その方が、手間はかかりますが、確実に作業が出来ますね。
ディーラーの金額も納得の作業内容でした。

交換部品
アキュムレーター 6847509 18400円
サービスバルブ   9134958   4620円
プレッシャーSW  
エキスパンションバルブ
Oリング
コンプレッサーオイル

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