長唄の紹介をするとき、どちらかといえば三味線という楽器による、描写
音楽の面白さを取りあげることが多いのですが、この度は「唄」に注目して みたいとおもいます。
長唄の中には繰り返しのある小唄や音頭・○○節といったものが挿入さ
れています。
・越後獅子 おのが姿を花と見て
・娘道成寺 梅とさんさん桜は〜 あやめ杜若は〜
・鷺娘 須磨の浦辺で汐汲むよりも 繻子の袴のひだ取るよりも〜
・雛鶴三番叟 四社の御前で扇を拾うた〜 四社御田の苗代水に〜
・越後獅子 浜唄 来るか来るかと
・新曲浦島 舟唄雨よ降れ降れ・・等々。
また、・四季・川・七福神・春の七草・秋の七草等を歌い連ねたものや、名
所を歌った○○八景、傘・山などの○○づくしなども面白いと思います。
長唄に親しむ入り口として、こういったひと節を口ずさんでみるのも、楽し
いのではないでしょうか
今年のNHKの大河ドラマ「義経」にちなんだ鞍馬山・五条橋・橋弁慶
勧進帳・賎の苧環等を鑑賞ツアーしてみてもいかがでしょう。
今回、是非紹介したいのが4世杵屋勝太郎作曲の「夜の雨」です。短い曲
ですがとても斬新なものを感じます。歌詞は、少し大人っぽいところもありま すが、童謡にしたいくらいやさしくて、すっきりとしています。合方も描写音楽 として素敵です。
「うれしい花が咲くように・・・」
つぶやくようなひと節を、ぜひ、ご一緒に口ずさんでみてください。
本公演・プレ企画共に是非ご来場下さいませ。
記
☆プレ企画 〜歌は世に連れ〜
場所 豊中市立伝統芸能館
阪急宝塚線「岡町」駅下車西へ徒歩3分
日時 5月10日(火) 小唄・端唄の楽しみ (堀 小春)
17日(火) 地唄の端唄ものの楽しみ (菊田歌雄)
20日(金) 筑前琵琶の楽しみ (奥村旭翠)
6月 1日(水) 長唄の楽しみ (杵屋勝宣江)
3日(金) 歌謡曲〜見て、聞いて〜 (桐 彩華)
入場無料
☆邦楽・邦舞「花の宴」〜芸の華、心豊かに〜
場所 豊中市立アクア文化ホール
阪急宝塚線「曽根」駅下車徒歩3分
日時 6月11日(土) 12:30時開演 歌舞新興
1 2日(日) 11:00時開演 伝統賛歌
入場料 一日券 2500円(前売り2300円)
通し券 3500円(前売り3000円)
主催 大阪文化団体連合会/豊中市
後援 大阪府/大阪府教育委員会
協賛 大阪邦楽器商組合
お問い合わせ
大阪文化団体連合会 TEL 06-6949-4646
豊中市立アクア文化ホール TEL 06-6864-3901
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