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羊用バリカンの刃には、長い羊毛に分け入るための下刃(comb)と、実際に刃が付いている
上刃(cutter)があり、この2枚が擦れ合うことで毛をカットしていきます。
一組の刃で刈ることが出来る頭数は、羊毛の汚れ具合で変わるもので
混入物が多ければ1頭でも磨耗してしまい、少なければ30頭でも刈り続けることが可能です。
いずれにしても、切れ味の悪くなった刃での毛刈りは、疲れるばかりか羊にも負担をかけるものです。
日本で販売されているものは高価ではありますが、数十回も研ぎなおすことが出来るので、
刃研ぎはこまめになさることをお勧めいたします。
しかしながら、この2枚の刃は独特で、接触する面に緩やかなカーブが付いていて、
これをいつまでも維持するためには、専用の研磨機が必要となってきます。
残念ながら、包丁やはさみを研ぐようにはいかないのです・・・。 |