徹底した構造改革を!  新行政計画案に幅広い角度で提案

H13年9月) 自民党府議団便りより

SPKSKI.JPG21世紀は地方分権の時代と言われているが、地域社会づくりの主体を担うべき大阪府は現在、財政再建団体の転落も危惧される、大変厳しい状況に直面している。こうした中、9月19日に「新行財政計画案」が取りまとめられ知事から示された。自民党大阪府議団は、常に時代をリードする新しい視点・発想にたって数々の措置を行ってきた。今回も行財政改革検討プロジェクトチーム(座長・酒井豊府議)を設け、幅広い角度から集中的な議論・検討を行った。
新しい大阪府政を創造するため、疲弊した制度や仕組みを、これからの時代にふさわしいものへつくり変えていく徹底した構造改革を推し進めていくことが求められている。
地元自治体の中で最も困難な事態に陥っている大阪だからこそ強い危機感を持って、知事が先頭に立ち府政の大改革を進めるとともに、これからの国と地方との役割を踏まえた大胆な改革の提言を国に行うべきである。議員団はこの苦境を乗り越えるため、府政の構造改革を推し進め、その再生を図るという固い決意の下、知事との政策論議として提言をとりまとめ、9月26日、知事に提案した。提言の概要は次のとおり。

新行財政計画案の評価と問題点

■ これからの時代への知事の政冶哲学が見えてこない
■ 健全な行財政の構築にむけた強い意気込みが感じられない
■ 府債残高の増大による府の社会的信用力の低下が懸命
■ もっと改革を前倒しすべき
■ これからの大阪づくりのため、今なすべきことは何か、明確なメッセージを示すべき

これからの時代にふさわしい大阪府政の構築に向けて

■ 「創造のための改革」ヘ昇華すべき
■ 府政の果たすべき役割を明確にし、これからの時代にふさわしい府政を構築すべき
■ 徹底して「小さな政府」を構築すべき 

(1)人件費の一層の削減
(2)出資法人の改革
(3)公の施設の改革

■ ニューパブリックマネージメントの導入により、簡単で効率的な行政運営を実現すべき
■ 大型プロジェクトについては今日的な観点から再検討すべき
■ 負の遺産は前倒ししても速やかに処理すべき
■ 府債について目標値を設定し適切にコントロールすべき
■ 知事の政治哲学の見える意思決定システムを構築すべき
■ 大都市大阪にふさわしい行政システムを構築すべき

大阪再生のためにすべきこと

■ 都市再生の基盤づくり

(1)国際競争力のある空港と広域交通網の整備
(2)バイオや環境などの「世界をリードする科学技術立都」の実現
(3)集客都市としての魅力づくり

■ 人づくり

(1)高校教育の多様化への対応
(2)こども施策の再構築
(3)現代人間改革

■ 生活の安心の確保

(1)健康福祉施策の構造的転換
(2)府立病院の新たな姿
(3)住宅政策の転換

■ 治安の確保

(1)治安に開する総合対策実施体制の整備
(2)地域へのシフト
(3)捜査へのシフト

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