北陸新幹線の早期実現に向けて

 

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  昭和48年に整備計画が決定された北陸新幹線計画は、東京から長野、北陸を通って、京都、大阪を結ぶ、東海道新幹線と並ぶ日本列島の基幹新幹線計画であるが、既に東京、長野間は平成9年に開通、現在は長野、金沢間が工事中であり、さらに平成16年には金沢、敦賀間のルートも決定され、翌17年からは福井駅部の先行工事も始まっています。ところが、真に残念なことですが、敦賀以西、京都、大阪への整備についてはルートさえ決まっていないのが現状であります。

 東京一極集中が日本の社会構造を大きく変化させ、数々の問題を提議していることはご承知のとおりである。一極集中は、政治や経済の仕組みからだけ起こってきたように見られがちであるが、実はその根本に、日本の交通の仕組みが、すべての道はローマに通ずではないが、すべての道が、東京を起点として造られているという事に、極めて大きな要因があるということを忘れてはなりません。

 北陸新幹線計画を見ると、そのことが如実に現れており、大阪や京都、近畿の人にとって、北陸は関西圏であると思っているのも、もはや過去の話という時代がやってくるかもわかりません。

 そんな危機感から、さる7月24日、私たち自由民主党大阪府議会議員団は、福井県議会「自民党新政会」の皆さんと福井県小浜市で、北陸新幹線の大阪延伸についての意見交換会をしました。敦賀以西のルートについてはいくつかのルートが候補にあがっていますが、早急にルート決定のための関係府県の協議が必要であり、そのための環境整備を進めることで意見が一致し、今後の活動を強化することになりました。

 道州制が議論され、近畿連合協議会も始まっているが、実際には、サミットひとつ意見の違うのが近畿の実態であり、魁より始めよでではないが、まず議会から意思統一を諮る機会をつくらねばならないと思っています。今月の28日には、近畿の府県議会議員で組織する関西観光振興議員連盟を大阪で結成することになっています。

  関西国際空港で世界と結ぶことは、もとより大事な事ですが、近畿、あるいは西日本と足元でしっかり結ばれていることも、大阪再生の最も大事な要件のひとつであります。