平成18年夏に思う

 

平成18年8月10日(木)

 

 

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  暑中お見舞い申し上げます。毎日暑い日が続きますが、皆さんお元気でお過ごしですか。また、いつも、酒井ゆたかのホームページを見ていただき、厚くお礼申し上げます。お陰で、私のほうも、大変元気に府政活動に当たらせていただいております。これからも、一生懸命頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

  さて、大阪府も、この十年、財政悪化で、常に赤字再建団体転落寸前の財政運営を続けてきましたが、ようやく府税収入もプラスに転じ、19年度危機と言われてきた、来年度の赤字再建団体への転落の危機もどうにか回避することができそうであります。この十年、財政再建を最優先に、歳入と歳出のあらゆる面での「行財政改革」を推進してきましたが、ようやく、その効果も出つつあるようです。しかし、再建への道はいまだ半ば、改革はこれからが、正念場であると言わなければなりません。単年度の収支も、いまだ赤字であり、加えて、積年の借入金の累積は、5兆円にも及んでおります。赤字を解消し、借入金の返済に手がついたとき、初めて財政再建への道筋がついたと言えるのではないかと思っています。

 

  一方、最近の世相をみると、まことに慄然たる思いに捉われます。子どもが親を、また親が子どもをと、余りにも悲しい事件が多過ぎます。戦後60年、社会構造の変化や、情報の氾濫、バーチャル(虚像)社会の到来は、人間の根源的な価値観や絆を歪ませ、これからのきわめて憂慮すべき社会課題を提議しているのではないかと思います。いみじくも、今国会で自殺対策基本法が成立しましたが、これからの政治には、経済や社会制度面だけでなく、もっと根源的な、精神面にも渡る解決が求められる、そんな時代が到来しているのではないでしょうか。そして、このことは、国だけに求められていることでなく、これからの地方政治にとっても、大きな課題になったのではないかと存じております。

 

  府政の課題も、時代とともに変わってまいりますが、これからも、初心忘れる事なく、生活に直結する政治を目指し、府政活動に邁進する覚悟であります。この上とものご教導をお願い申し上げます。