元気にしよう大阪を
         大阪府参議院選挙区支部支部長・大阪府議会議員

                       北川イッセイ氏と対談

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北川イッセイ府議(右側)と対談する酒井府議

 

 
    大阪再生へ独自の経済対策を  

 

酒井 北川さんには連日のご奮闘ご苦労様です。

今日は、21世紀を迎え、これからの日本の進むべき方向、待ったなしの課題である大阪の再生をどうするんだと。いろんな想いをお持ちだと思うので、率直な意見を聞かせてください。

 北川 まず、大阪の現状をみると非常に経済が落ち込んでいる。主要経済指標や雇用問題をみても非常に悪い。その上、悪いのは、大阪の人の気持ちが落ち込んでいることです。まず、この面を変えないといけない。経済が悪いのは大阪だけの問題ではない。国も一生懸命経済対策をやっている。対中国、対東南アジアに勝てる家電産業、ITなど先端産業を育てて、中国、東南アジアが出来ない産業を起こすことに力を入れている。大阪も他の地域に負けないように頑張らなくてはならない。新しい産業に切り替えるには、大阪独自の経済対策をすることが必要です。

 

酒井 大阪が沈滞している大きな要因は産業構造の転換の遅れ。新しい産業ベースをつくらねばならないと思うが。

 北川 大阪で一番問題なのは、銀行、金融機関が機能してないということ。大阪独自の金融対策を考えないと駄目だと思う。保証協会の制度とは違う大阪独自の銀行をつくる。担保でなく、経営者や技術を見て、貸し出しをするような仕組みをこしらえ、新しい企業がどんどん創業出来るようにしなくてはならない。

  

 

    関西の文化・観光で世界から大阪に集客

   

  酒井 東京一極集中が関西のネックとなっているが。

  北川 日本の政治の中心だから、商売する人は東京に行った方がと思うのでしょうが、逆に人の流れが大阪に来るようにしなくてはならない。大阪の独自の魅力、東京に勝てるものというと「文化・観光」だと思うそこに力を入れたら、大阪に自然と人が集まると思う。大阪・奈良・京都

・滋賀・神戸・和歌山と関西圏の地域が協力しあえば、世界の人や物やお金がもっと関西に集まる。ところが、首都圏に比べ、関西はバラバラ。経済も文化もグローバルに動いているのに、行政だけが、大阪や京都、神戸等と言っているのも問題だと思う。

 

 

 
       道州制が構造改革の最大の切り札


 

    酒井 小泉総理の構造改革の根本は、ひとつは「官から民へ」、もうひとつは「国から地方へ」ということですが、最大の課題は国と都道府県の関係をどうするかということ。国と府県と市町村の3重行政で行政コストが非常に高くついている。

 

北川 タテの3重行政をヨコにする。国の役割を府県に、府県の役割を市町村で分担する。そこで解決することはそこでする。

そして、それぞれで責任をとる。公務員の給料は全部の税金の三分の一を使っている。今後は、そこにメスを入れるのが行政改革の一番の柱。道州制が構造改革の最大の切り札だと思う。

酒井  北川さんの言う通り、ひとつは行政コストを下げるため、もうひとつは日本の社会・経済構造を変える。そのためにはその地域、地域に

あった行政施策をできるようにする。それが、構造改革、地方分権だと思う。

 

 

 

        深刻な少年犯罪 家族の人生観に問題 


 

北川 少年犯罪は大阪が一番多い。常に、全国ワーストワンで、特に深刻なのは中学生の犯罪が多いこと。家庭環境、地域社会、家族の人生観とか、そういうところに大きな問題があると思う。

 

酒井 家族とは何か。経済成長の影でなおざりになってきた。人間の本来あるべき姿とは何か。家族のあり方が問い直されている。

 

北川 教育基本法の改正問題のスタートは何かと言えば、教育改革国民会議の提言です。「一つは教育の基本は家庭である。」、は「二つは国を愛する気持ちを育てる教育をしなくてはならない。」、「三つはボランティア活動を強制してはならないが、その心を身につけさせる。」、「四つは先祖を敬い、子孫に伝えていく心を育むこと。」ということです。これが教育改革の原点だと思う。今社会で起こっている問題の解決にはここから入らなければならぬと思う。

 

 

 

        平和憲法の精神を大切に世界に貢献

           

 

酒井 日本の国内の変化も激しいが、これからの日本を考えるとき、アメリカと中国の狭間に入った日本が、今後、世界とどう接していくのか、非常に難しい時代を迎えている。

 

北川 経済的には中国とか東南アジアが真似の出来ないくらい付加価値の高い物をつくる国になること。すでにバイオとかナノテクは世界の最先端を行っている。世界の平和という問題では、日本は世界に誇る平和憲法を持っているが、今や日本だけの平和を考えていれば済む時代ではなくなった。経済的にもそうだし、イラク問題でも、イラクが正常な国になって初めて、世界の平和が保てるのだと思う。平和憲法の精神を大切にしながら、世界に貢献する国にならねばならぬ。

 

酒井 そういう意味では国民の共通意識が大切だと思う。今、本当に内外ともに時代の大きな転換期を迎えているが、それだけに、地方の声をしっかりと国に届けることが大事だと思う。実は私たち、北川さんの活躍に多いに期待しているのです。

 

北川  皆さんの声を思いっきり国に届けるよう頑張っていきたいと思います。