密集市街地緊急整備地区に  福島区大開、海老江地区

大阪独自の街づくりを  整備計画策定調査始まる

 

 

   活魅力都市実現のため重点的な都市基盤整備、必要な制度改正により、民間投資を誘発して都市再生をめざす国の「都市再生プ

ロジェクト」に大阪・福島区北西部の大開、海老江地区、水の都大阪の再生では大川、堂島川、道頓堀川などの水辺環境の整備が指

定され、豊な都市づくりへの検討調査や護岸整備が始まりました。


    福島区北西部地区は、梅田ターミナルの近くにありながら、老朽化した木造住居が密集し、狭い道路も多く、大阪市の「防災まちづく

り計画」において、安全な市街地形成を進めていく「防災性向上重点地区」に位置付けられているところであります。また、現在、国にお

いて進められている都市再生においても昨年12月に、密集市街地の緊急整備のための取組みを展開するモデル地区として位置付け

られたところです。


   このため大阪市では、防災性の向上や良好な住環境の形成を目指し、災害に強く住みよいまちづくりをするための整備計画を検討

することとしておりますが、整備の手法については、全面的な再開発といった形で進めるのではなく、生活道路や公園、ポケットパーク

等の必要最小限の公共施設整備を進めるとともに、民間による老朽住宅の自主的な建替えを促進・支援していくことを基本としたまち

づくりを考えています。


    また、これらの整備に伴う仮移転等のため、工場の移転跡地等を利用して従前居住者用住宅を整備するとともに、民間による良質

な都心型住宅の供給も検討されています。


    このような福島区北西部地区の整備計画策定が、今年度から約2年かけて行われることになりますが、こうしたまちづくりを進めるに

あたっては、行政だけではなく、地元の皆様方のご理解とご協力を得ながら進めていくことが重要であり、大阪市としても、まちづくり協

議会のような地元組織を作っていただくことが必要ではないかと考えているようです。


  今後、こうした組織づくりとあわせ、具体的な整備計画の調査・検討が進められていくことになります。


  なお、福島区北西部地区の面積は、約90fで、大阪市は平成14年度は、国の補助制度である「住宅市街地整備総合支援事業」お

よび「密集住宅市街地整備促進事業」の適用に向けた整備計画作成調査を実施。調査費は今年度1500万円です

自由民主  平成14年8月28日(水曜日)号より

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− 大阪府議会議員  酒井  豊 −