自由民主 平成15年1月1日(水曜日)号より

 京阪中之島新線 いよいよ今春着工

   S05.JPG中之島新線は京阪電鉄の天満橋駅から分岐し、堂島川の下を通って、中之島に至り、 中央公会堂の北側の中之島通りを西に玉江橋まで延長する建設距離約2.9キロメート ルの地下構造の鉄道路線で、京都の中心部と大阪の中心部を直結する動脈としての輸送 機関になることが期待されます。
そのため、平成元年5月の運輸政策審議会答申第10 号で平成17年までに建設に着手することが適当である路線として位置づけられました 。
   現在、中之島においては、大阪大学医学部の跡地をはじめとして、関西電力のビルの 建替えや、現代美術館の建設など土地利用の転換による大規模な再開発が進展しており 、大阪の国際、文化、情報化の拠点地区としての都市機能の拡充整備が図られていると ころです。
   中之島新線はこれらの整備を促進するとともに、公共交通の利便性の悪い中 之島西部地域の重要な公共交通の足として、早期の整備が求められています。
しかしながら、昨今の少子高齢化に伴う輸送需要の落ち込み等から、その整備はなか なか捗らなかったところですが、平成11年から12年にかけて、都市再生の視点から 実施された国の「都市鉄道調査」の対象路線として、早期整備の必要性や効果等について の調査が実施されました。
その後、2ヶ年にわたる「都市鉄道調査」の結果を踏まえて、新たに「償還型上下分離 方式」による第3セクター地下鉄整備に対する補助制度が拡充されたところです。
   中之島新線はこの拡充された補助制度の適用を受けて事業化が決定したものです。
中之 島新線は、大阪府、大阪市及び京阪電鉄など民間企業の出資による第3セクターの中之島 高速鉄道株式会社が、平成13年9月に設立され、同年11月に鉄道事業許可を得て、平 成14年12月には大阪市の都市計画が決定され、国土交通省の鉄道事業の工事施行認可 がおろされたところです。
   中之島新線は、総事業費として約1,503億円が見込まれていますが、国、大阪府及 び大阪市の補助金を受けて、調査事業が着々と進んでおり、この春にも、いよいよ、建設 に着手されることとなっております。

 

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− 大阪府議会議員  酒井  豊 −