「こころの再生」府民運動、「大人が変われば、子どもも変わる」運動

                      −2つの府民運動 連携して継続せよ−

大人が変わる姿 見せよう

  大阪府は、子どもをめぐる痛ましい事件が相次いで発生する中、「生命を大切にする」「感謝する」など忘れてはならない大切なことを見つめ直し、毎日の暮らしの中でできることから始めようという「こころの再生」府民運動を平成18年度から始めている。

●学校の授業に取り入れを

今年で3年目を迎える「こころの再生」府民運動については、大阪維新プログラム案で「事業費をかけずに効率的に事業展開」することとし、橋下知事は、今年度の大阪「こころの再生」の展開にあたっては、「お金を使わずに自らが広告塔となり、率先して府民の皆さんに協賛を呼びかけていきたい」と発言している。

 自民党府議団は、最小の費用で最大の効果を目指すことについては賛同するが、これを一過性のイベントの実施だけに終わらせることなく、学校の授業に取り入れるなど定着に向けて地道な取り組みが必要、と考える。 

●廃止するのは疑問

 また、青少年問題の背景の一つといわれる大人社会のあり方を省みるきっかけとなるよう、青少年育成大阪府民会議で実施している「大人が変われば、子どもも変わる」運動について、プログラム案は「事業効果が小さいので廃止する」としているが、府議団は、廃止については疑問であると考える。

●子どもは社会を映す鏡

  非行、犯罪、いじめなど、子どもたちをめぐる問題は深刻である。このような問題の背景にあるのは、規範意識に欠ける大人社会の風潮が一因ではないか、と考える。大人が社会のルールやマナーを守らない姿を見れば、子どもたちもそれを守らなくなる。子どもは社会を映す鏡である。大人の言動や姿勢を子どもはちゃんと見ているので、まず我々大人が変わる姿を、子どもに見せることが必要ではないか。

 「大人が変われば、子どもも変わる」運動について、「効果がないので事業を廃止する」というのではなく、この運動の趣旨を継承し、「こころの再生」府民運動と連携して、さらに継続して取り組むべきだと、府議団では強く主張している。今後とも、これらの府民運動の成果を引続き注視していく。

 

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