子どもの安全確保「危険から守ろう 対策強化を」

                         −青信号をもっと長く−


  自民党府議団は、子どもの安全確保に全力を尽くし、加害者の再犯防止や学校警備員の充実、交通事故防止などについて訴え、具体的な対策を提案している。

●加害者の再犯防止

 性犯罪者の再犯防止のため、前歴者の情報把握やその公開は既に諸外国で制度化されている。我が国でも2005年夏から子どもに対する性犯罪などで服役し、出所した者の情報が法務省から警察庁に提供されることになった。府議団では、人権や個人情報に配慮しつつ、地域の協力を得ながら再犯防止体制を強化すべきだ、と訴えている。

 これに対し、府警は出所後の居住状況などの把握に努め、出所者の動向を見守るとともに、子どもに対する声かけや付きまといが発生した場合には、この情報を警察活動に生かすとともに地域の方々とも連携し、子どもの安全確保に取り組むとしている。

●学校警備員の充実

 府は05年度から3年間の期限付きで公立小に警備員を配置するための補助制度を創設した。これに応え市町村は厳しい財政状況の中、様々な工夫を凝らして努力を重ね、一定の効果を上げている。しかし、補助金の増額や期間の延長について強い要望があるのも事実だ。

 府議団は子どもの安全確保を確実なものにするため、警備員の配置効果を検証し、改善していくべきだ、と主張している。

 知事は、06年度中に各市町村からのヒアリングを通じて効果検証を行い、府と市町村との役割分担を踏まえつつ、事業のあり方を検討していく方針だ。

●子どもの交通事故防止

 学校の登下校時を狙った犯罪が増加しており、交通事故の危険性も高くなっている。

 府議団では、小学校区の安全マップ作成について、交通事故防止に配慮しながら子どもの危険対応能力を育成するとともに、見守り隊にも注意喚起するなど通学路の安全確保に万全を期すべきだ、と提案している。また、歩行者用信号の青表示を通学時間帯だけでも延長することや交差点のスクランブル化、道路を狭く見せる視覚効果、道路舗装を変えて車の減速効果を高めることなども訴えた。

 これに対し、府警は歩行者の利用実態や交通の現状を踏まえ、信号の秒数の設定やスクランブル化をはじめとする歩車分離信号の導入に努めており、今後も個々の交差点の実態を調査し、必要な対策を推進していくとしている。

 府議団ではこれらの対策を注意深く監視していく。

 

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