大阪への観光客誘致  関西全体への取り組み−上海万博に「大阪館」を−

 

 

  21世紀の新たな産業分野として、観光が注目を集めている。そうした中で、大阪府も平成19年度までに外国人観光客200万人達成を目標に揚げ、東アジアをターゲットに、重点的に取り組むことにしている。
  しかし、そもそも大阪には、観光資源そのものが本当にあるのだろうか。これまで交通アクセスや宿泊、外国語の表記など周辺の議論はなされたが、核となる観光資源となると、京都や奈良に比べて、大阪では考えにくいと言わざるを得ない。そのため、観光客を集めるには、大阪だけではなく、関西圏全体で取り組まなければ成功しない。府の観光戦略プログラムの中心と描かれている「大阪の都市魅力」とは一体何を示すのか、府は明確に示すべきであり、観光計画は、その点をじっくりと吟味すべきだ。
  北京オリンピック(2008年)や上海万博(2010年)など、世界的なイベントが控えている中国との関係も改めて注目しなければならない。中国は経済的発展がめざましく、観光においても日本への団体観光が始まったばかりで、今後、重視すべき国である。
  特に上海市とは、万博開催の年に府との友好交流が30周年を迎えることや、同じ商業都市として深い関係を持っている。そこで、上海万博に「大阪館」を出す計画を立ててはどうか。それによってますます友好が深まり、相互交流が活発になることが期待できる。上海万博には中国国内、海外から7000万人を越える来場者が見込まれてるという。
  知事は「万博を大阪の魅力を発信する絶好の機会として活用していくべきで、どのような出展・PRができるか検討したい」としている。大阪に興味を持ってもらい、来阪者を増やすという狙いで万博参加はぜひ実現すべきだ。
  自民党府議団は今後も、観光施策を通じて、大阪再生を図るため、様々な提案をしてゆく。

 

 

 

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