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りんくうタウン活性化に発想の転換を  

 土地の賃貸方式など導入を

 平成14年3月 企業水道常任委員会より

2月定例府議会開会中の3月18日、酒井  豊府議は企業水道常任委員会で『りんくうタウンの企業誘致、土地利用規制緩和、経済特区構想のほか府営水道事業の経営健全化など』大阪再生に直結する都市基盤の整備事業について理事者側に質しました。         

酒井府議   りんくうタウンは、関西国際空港と一体となって大阪産業の活性化を目指す事業で、単なる不動産業ではない。企業局の目的についての認識をあらためて確認する。

芝池幸夫企業局長   りんくうタウン、阪南スカイタウンは、関西国際空港に関する府の重要な地域整備事業で、大阪発展の重要な鍵を握る戦略的プロジェクトとして推進している。単なる土地の切り売りという意味での収束ではなく、りんくうタウンをはじめとする事業の本来目的を早期に達成し、大阪全体の活性化に寄与すべく取り組むことにあると認識している。

酒井府議   りんくうタウンにおける「経済特区、所得課税インセンティブ、賃貸方式の導入など分譲一辺倒の発想を転換すべき」との問題提起に対する企業局の認識はどうか。どのように受け止めているのか。

芝池企業局長   企業誘致が進まないのではないかとの現状に関する危機意識に基づいた、質問であると認識しており、国に制度創設を提案すること、府としても自らできることに最善を尽くし、早急な取り組みをすべきという主旨であると受け止めている。

酒井府議   企業誘致を通じ、具体的に企業とやりとりをしている訳であるが、見直し以降の現状と課題は何か。

藤田哲士臨海室長   りんくうタウンの価格が相当下がったことや事業用地としての良さについては、それなりに企業間に浸透したと考えており、需要も一定喚起されつつあると考えている。経済特区など思い切ったインセンティブの導入、土地利用規制の緩和などが課題として残されている。

酒井府議   初期投資コスト軽減の課題に対し、定借方式や分割払い方式等が考えられるが、どうか。

松本一郎臨海室分譲課長   誘致を促進するため、新年度から分割納入方式等を導入したいと考えており、具体的に検討を進めている。

酒井府議   土地利用規制の緩和については。

藤田臨海室長   高さ制限や容積率について今年度中に見直しを行うことになっているが、最低敷地面積等のこされた課題についても市町と連携し、早急に見直したい。

酒井府議   経済特区、関空連携方策などについての取り組みは。

藤田臨海室長   国に経済特区構想の具体化を求めるだけでなく、府としても独自の対応策を講じることが重要で、企画調整部、商工労働部など関係部局と連携し、検討している。

酒井府議   16年度に起債償環のピークを迎える。これを乗り切るには相当の危機意識と決意をもって解決にあたらないといけない局長の見解は。

芝池局長   我々自身が従来の発想にとらわれず、大胆に事業を見直し斬新な手法で解決に取り組むことが重要と認識。危機意識を企業局職員一人ひとりが持つとともに、新年度からりんくうタウンに居を移し“背水の陣”の覚悟で事業の推進に、最大限努力していく。