小バーム星ルート第34話 帰れぬ道

アクセル「邪魔をするぞ」

リヒテル「…お前は…ロンド・ベル隊の?」

ライザ「何をしに来たのです?」

アクセル「竜崎一矢と、あんたの妹から頼まれた。
思い詰めてしまう性格だから、俺に話してほしいことがある、とな」

リヒテル「エリカが? 余が忘れてしまったのかもしれぬが、
お前と面識など…」

アクセル「俺も顔を合わせるのは初めてだ。だが…
よく知っている」

リヒテル「…説明せい。どういうことだ?」

アクセル「俺は、元シャドウミラー隊、特別処理班隊長だった男だ」

ライザ「シャドウミラー…!?」

リヒテル「…なんと…!?」

アクセル「そして、小バームに入り込んだスパイに、リオン大元帥暗殺の
指令を出したのも俺だ」

ライザ「それは本当か!? お前が…!」

リヒテル「待てい、ライザッ! …真実なのだな…?」

アクセル「ロンド・ベル隊に誓って」

リヒテル「竜崎一矢、そしてロンド・ベル隊の者たちはそのことを…」

アクセル「知っている。俺はシャドウミラーを裏切った。…その上で、
彼らは俺を仲間の一人として受け入れてくれている。
今はロンド・ベルで戦っているが、この戦争が終われば、
俺もあんたと同じ悩みを持つのかもしれん」

リヒテル「余にも…ともに戦えというのか」

アクセル「シャドウミラーもベガ星連合軍もまだ健在だ。
それを倒した上で、完全な和平を実現するには…
あんたの力がなくてはならない…そのことを
伝えに来ただけだ」

リヒテル「……」


(感想)
アクセルとリヒテルの境遇を重ね合わせた所が「A」は上手いですよね。
「ロンド・ベル隊に誓って」の台詞に泣かされます。

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