狭山谷からの入り口
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瑞穂農芸高校 六道山公園に登るには8本の歩道がありますが、わかりやすい瑞穂町役場から出発します。瑞穂町役場から東に行くと瑞穂郵便局、瑞穂中学校、瑞穂農芸高校に行く道路に出ます。坂を上っていくと瑞穂農芸高校の正門に出ます。右に見える山が天王山の尾根で斜面は農芸高校の実習農場になっています。尾根の頂上近くに六道山の出会いの辻があります。 (一の木谷の切り通し)
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瑞穂農芸高校の牛 農芸高校の正門すぐ上には実習場の牛がいます。丘陵周辺では牛豚を飼育する農家が減ってしまって、最近ではほとんど見られなくなった放牧の光景です。牛にあいさつをしたらそのまま道路の坂を上がっていきます。
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六道山入り口(10月) 農芸高校前の道路の反対側には実習農場の温室が並んでいます。温室を見ながら道路を150mくらい上ると、道路の左カーブの右側にフェンスが切れている場所があります。電柱の横に「文化の森、六道山公園」の案内があります。写真の道路は見通しの悪い坂道のカーブですから、注意しながら反対側に渡り、この案内にしたがって狭い道路に入っていきます。(04年2月から高根山の周りの公園整備工事がはじまりました、木を切りすぎないでほしいなと思います。04年4月には写真中央の土山は「六道入口広場」になりました)
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出会いの辻(10月) 尾根の頂上近くには道が4本集まっている場所があります。出会いの辻と呼ばれる場所です。大正時代までは六道の山と呼ばれて、周辺の6ヶ村から登って来る6本の道が交わる場所でした。写真左には砂利道の外周道路、遠くの左には六道山公園につながる道路、右前には富士見台広場を通って天王山から3本の遊歩道が青梅街道につながっています。富士見台広場から東には石畑運動場前を通って峰田に出る遊歩道が2本あります。
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石畑給水所・外周道路入り口(10月) 給水所は貯水槽の工事の際には大規模な伐採と掘削が問題になりました。平成3年には地下式の3万トンの水槽が完成して、住宅が増えているこの地域に水道水を供給しています。この右のフェンスができるまでは金堀沢の林道の入口がありましたが、現在は入れません。左のエノキの下には六道の庚申塚があります。この砂利道は狭山湖の外周道路(東京都は「周囲道路」と呼んでいます)で、狭山湖堤の北端につながっています。50mくらい入ったところで左に高根山遊歩道が分岐しています。
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出会いの辻(12月) 外周道路の入口の先には木立に囲まれた場所に、方位を書いた大きな石が置いてあります。六道山公園の入り口は写真の奥の道路です。右手にある道路を進むと100メートルで富士見台展望広場です。富士見台の分岐を右に行き、石畑グランドを左手に見ながら、墓地を通って林の中の坂を下って行くのが大日遊歩道(舗装路)で、5分ほどで青梅街道の瑞穂第一小のバス停前です。富士見台の先にある天王山で左に進むと天王山遊歩道(泥んこ道)か台坂遊歩道(砂利道)を通って青梅街道の石畑交番のあたりに出ます。
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庚申塚(こうしんづか・10月) 給水所の門の斜め前にあります。二段目の台には東西南北の街道や行き先が彫ってあるのですが方位がずれています。東(八王子・登り岸)、西(二本木道・高根)、南(五ケ市道・登り村内)、北(川越道・宮寺)の文字があります。「五ケ市」は五日市ですが「登り村内」の意味がわかりません。高根に住む86歳のおじいさんに聞いたら、昔は「高根」「縄竹」「岸」「殿ヶ谷」「石畑」の村から5本の道があったけど6本目はなんだったか思い出せないそうです。三ヶ島から来る今の外周道路じゃないかな、と言っていました。(埼玉県では「外周道路」、東京都では「周囲道路」と呼んでいます)
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高根山公園入口(04/4//3) 写真は庚申塚のあたりから外周道路の高根山公園入口を向いて写しています。写真遠くのフェンスに案内板のあるところが高根山の入口で、左に曲がると高根山の尾根の登り道がつづいています。この林道のあたりはタヌキやウサギが歩いていることもあります。春には、石畑給水所で営巣するウグイスやホトトギスの鳴き声を楽しみにしている人が集まってきます。
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庚申塚広場(04/5/25) 完成した広場の柵の一番奥が高根山の入口です。以前のここの茂みの中にはウグイスが営巣していたのですが、04年春は営巣に来ませんでした。ホトトギスはもう少し先のフェンスの中に毎年あらわれます。正面の森は北狭山谷の西谷戸頭にある茶畑跡の斜面の森で、夏の日暮れ頃にイタチが猫とけんかしていることがあります。
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アオマダラタマムシ(08/5/4 五反沢) タマムシと同じく、サクラやエノキなどの枯損木の中で幼虫が育ちます。立ち枯れの木には多くの虫が棲んでいます。枯れ木を自然倒壊するまで放置できない公園では、やがて消えていく昆虫です。
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ウグイスの巣(04/8/24) ホトトギスが托卵(たくらん=他の鳥の巣に卵を産んで育ててもらう繁殖方法)するので、ウグイスが巣造りをはじめる初夏には、ホトトギスも現われてにぎやかに鳴き始めます。
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狭山湖周囲道路(外周道路・10月) 庚申塚から埼玉県側の外周道路に入ると狭い砂利道がつづきます。900mくらいで西久観音から上がってくる歩道が左にあります。最近フェンスが修理されてからは、不法投棄は見かけないのですが、金堀沢への出入りができなくなってしまいました。出会いの辻から2kmくらいで「埼玉県緑の森博物館」の管理棟のある尾根に着きます。09年1月から都立公園側のフェンス撤去工事が始まりました。
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石畑公園
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石畑グランド東の桜広場(4月) 峰田からの石畑新道遊歩道は石畑グランド駐車場まで登る桜並木の回廊です。 日が暮れると滝田谷津からノウサギとタヌキが現れ、広場を横切って、天王山に上がっていきます。
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石畑公園の桜(4月) 桜で彩られる天王山と町営グランド上空では、オオタカのオスが旋回しながらメスの到着を待つ姿がみられます。丘陵の北麓10kmくらいにメスの姿が現れると、メスを巣に誘うための8の字飛行がはじまります。ディスプレイを気に入ったメスがオスを追って森の中に入り、プレゼントを受け取るとペアリング成立です。
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六道山公園広場
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六道山公園広場(02/10/8六道広場) 出会いの辻から六道山公園入り口道路を200mほど歩くと芝の広場に出ます。かすんでますが、この広場の奥に展望台広場があります。ぼくが小さいころは畑が広がっていた場所でした。
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六道山公園広場の雪(05/3/5) 3月になってのまとまった雪で、草地や畑も雪で隠れてしまいました。餌場をなくした鳥や小動物が雪解けの冷たい水辺や人家の近くに現れるようになります。この日の雪の上には歩き回ったネズミやノウサギ、タヌキやイタチの足跡が見つかりました。
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エンマコオロギ(01/10/8六道山広場)
原っぱの草が茂る夏にはコオロギやショウリョウなどのバッタがたくさん草の中にあらわれます。
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秋の雨が続くと原っぱの草の中にはいろんなキノコがあらわれます。六道山の広場は他の公園の広場と違って生き物の姿がとても多く観察できます。
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オニフスベダケ(01/10/8六道山広場) 写真は5cmくらいのスポンジのような塊ですが、30cmくらいまで育つんだと聞きました。
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イチョウ(雌木)のたいぼく(11月) 広場の北側のフェンスのところに大きなイチョウの雌株があります。11月になると銀杏(ギンナン)を拾うために朝から火バサミをもって、落ちるのをまっている人を見かけます。風が吹くと何人も人が集まってきます。人間は食べるけど、鳥が集まってきているのは見かけたことはないのですが、あんなにくさい実を食べる鳥がいるそうです。12月になって柿の実が終ると、タヌキが落ちた銀杏を食べにやってきます。
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オオタカ監視小屋(10月) 展望台広場の手前にはオオタカの密猟を監視するために設けられた監視小屋があります。春から夏にかけて、オオタカのヒナをねらった密猟者が、この森に入っていきます。2001年にフェンスが修理されてからは簡単にオオタカの森には入れなくなりましたが、森の中にはあいかわらず密猟者の痕跡がみられます。
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オオタカ密猟対策委員会 森の中の監視カメラで不審者を監視している拠点です。最近はオオタカだけではなく、フクロウなどの他の猛禽類も危なくなっているそうです。春先から夏にかけて、監視のパトロールが森の中へ出かけます。 (多摩・山口鳥類観測ステーションとして鳥類調査をしている拠点です。)
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オオタカ・雌(04年夏・狭山丘陵) 春に狭山丘陵に渡ってきたオオタカのメスは夏の終わり頃には山に帰っていきます。秋になると残ったオスが空高く舞い上がる姿を見かけるようになります。写真のオオタカはぼくたちが「さくら」と呼んでいるメスで、毎年桜の花が咲きはじめるころに狭山丘陵にあらわれます。(06/12/22環境省レッドリスト準絶滅危惧種に変更)
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広場の脇の鳥小屋(2月) 周りを林と谷に囲まれ、日のあたる草地の広場には春芽をつけた桜などの木がたくさん植わっていて、冬の野鳥観察にはとてもいい条件の場所です。2月から3月にはこの森のほとんどの鳥をこの広場で観察することができます。残念ながらこの鳥小屋には巣作りの形跡はありませんが。
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六道山展望台の雪(瑞穂町立六道山公園08/2/3) 積雪8cm、生き物の気配が消えて静まりかえりました。雪が積もって南寄りの風が吹くと、生き物の新しい年がはじまります。日暮れるころ、営巣に入るフクロウの鳴き声が森の中から響いてきました。(フクロウの抱卵は2月からはじまります。)
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六道山展望台広場の雪(05/3/5) 05年早春は3週続けての積雪で、餌の虫を探す冬鳥が日の良くあたる場所に出てくるようになりました。05年シーズンはコゲラやカケスにシロハラなどの冬鳥の数が少ないので森の中はいつもよりは静かです。もうすぐ始まる鳥たちの春の鳴き声がいつものように聞こえてくるかちょっと心配です。(05年春は生き物たちの産卵や営巣の時期が例年より10日から2週間くらい遅くなりました。)
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六道山展望台の桜(4月) 展望台は、夕方4時には管理人が来て階段の扉にカギをかけていきます。展望台はオオタカが狩を観察するのに良いのですが、早朝と夕暮れ時には入れません。この展望台広場周辺には桜がたくさん植えられていて、春には花見客でにぎわいます。(03年春からはシルバー人材センターの10人のおじいさんが交代で管理をしています。)
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六道山展望台広場の桜(12/4/13) 多摩湖の狭山公園が標高80m、六道山の標高が191mで、桜の開花が2〜3日遅れます。ソメイヨシノが散ってヤマザクラが満開になると、夏鳥のさえずりがにぎやかになって、生き物の営巣がはじまります。
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六道山展望台から東の景色(12月) 写真にある23番鉄塔は大沢に沿って立つ東京電力の送電線、豊昭線の鉄塔で、三ツ木の市営グランド付近にある29番鉄塔につながっています。この送電線に沿って南北に飛行する鷹やサギたちを観察することができます。鉄塔の向こうは大沢の森で、夏の夕方には狩をするフクロウを見かけることがあります。遠くには西武ドーム、さらに新宿、渋谷、池袋の高層ビルから、双眼鏡でみると東京タワーやレインボーブリッジまで見渡せます。
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六道山展望台からの富士山(3月) 丘陵でも一番高い場所の六道山展望台からは、天気がよければ、富士山に丹沢、秩父多摩の山々がぐるりと見渡せます。この方向を眺めていると、横田基地から飛んでくるC-130が訓練飛行で富士山の前を横切ります。その飛行部隊の名は「フジフライヤー」といいます。
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六道山展望台から西の広場の桜(4月) 満開の桜に囲まれた展望台は春の渡りの鳥たちを見るのに最高の場所ですが、朝9時にならないとあけてもらえないのが残念です。
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広場の桜(12/4/21) ソメイヨシノが散って、ヤマザクラやオオシマザクラが満開になると、芽吹きの色と桜の色が混じったカラフルな景色に変化します。花見の人が来なくなった広場は、一年で一番美しい時をむかえます。
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六道山公園広場(5月) 5月になると緑の草が生えそろって、毎日のように色が変わっていきます。営巣を始めた鳥たちも、餌の虫を捕るために草地のまわりに現われるようになります。朝一番には石畑のホトトギスが鳴き始め、日が昇るとキビタキやオオルリの鳴き声、午後にはアオゲラがうるさく木たたきを始めます。日が暮れる頃にはフクロウが南側の大きな桜の木で鳴くのを見ることができます。
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さくらんぼ(04/5/30六道山) 5月の終わり頃から、六道山に植えられた桜の木には直径1cmくらいの小さな実がたくさんできます。赤い実はまずくて食べられませんが黒くなった実は甘くておいしいです。早朝、熟した実をたべるために、たくさんの鳥たちが森の中からでてきます。
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シマヘビ(六道展望台広場・5月) 5月頃のシマヘビは好物の鳥の卵をとるために木に登るので、木の上から落ちてくるのをみかけます。ゆっくり木の上の鳥の巣に登って、降りるときには落ちてきます。食べた獲物や鳥の卵をたたきつぶすためだそうです。写真のシマヘビは1mくらいの小さいヘビで、森の中で大物をねらうことができないので、森のふちや開けた場所に出てくる小さな獲物をねらいます。毒蛇ではありません。(狭山丘陵でみつかる毒蛇はマムシとヤマカガシの2種類です)
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ジムグリ幼蛇(2012/7/7六道山広場) 体長50cmくらいの幼体です。きれいな色と模様は、草地ではすぐに見つかりますが、水辺ではみつけにくくなります。夏になると水辺を離れて、樹林の中で見つかります。近くに脱皮殻がありました。 (東京都絶滅危惧TA類)
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アカアシカスミカメ(14/7/11神明入) 体調9mm、半透明の翅と赤い斑紋がきれいなカメムシです。毎年、同じ斜面で見つかります。
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カラスアゲハ・夏型(04/8/24六道山展望台広場) 毎年夏になると展望台の周囲でみかけます。羽の黒い部分は青色と緑色のまじった光沢があって、とてもきれいです。
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ベッコウハゴロモ(左)・スケバハゴロモ(下) スケバハゴロモ幼虫(右上)(05/8/6高根) 体長1cmくらいで、セミの顔をした蝶みたいですが、半翅目(カメムシ目)の仲間です。羽(翅)がきれいに透きとおっていて金属光沢の縁にガラスがはまっているみたいです。暑い夏の時期に羽化して秋雨のころ消えていきます。
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ベッコウハゴロモと幼虫(右上)(05/7/19高根) スケバハゴロモと一緒に見つかります。どちらの幼虫もロウ質の白い毛のようなものでカモフラージュしていて、これを落下傘みたいに開いて1mくらいジャンプします。成虫はたいてい植物の茎にしがみついてセミのようにストローを刺して汁を吸っています。成虫の翅(はね)は透けるので近くで見るときれいです。
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ノコギリクワガタ(07/7/8六道山) 62mmの赤銅色タイプです。黒色タイプより人気がありますが、この色の成熟型はなかなか見つかりません。目立つ色なので人に見つからなければいいのですが・・・。
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ゲンジボタル(08/7/22狭山丘陵) 水辺のゲンジボタルが最盛期を迎えるころ、桜広場でも飛翔が始まります。夜遅く、森の中を飛んできたオスが広場を横切るように飛び始めると、盛夏の前ぶれです。 (東京都絶滅危惧U類)
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ノシメトンボ(07/8/19北狭山谷) 大きな水面を探して、新しくできた池に現われました。乾季に水がなくなるような場所では育たないので、水量の減った谷戸では見つかりません。
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尾引山遊歩道(10月) 六道広場の南側には一段下がった場所が東西につづいています。展望台広場のすぐ西の道路につながる尾引山遊歩道です。ここから100m先で出会いの辻からの道と合流して南に曲がると尾引山の尾根です。尾引山の尾根に入って桜沢と岸に下りる道に分かれます。大正時代までは人が往来する村道だったそうです。
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尾引山の尾根口の大辻(12月) 六道広場に沿って尾引山遊歩道を西に100mくらい歩くとこの案内標識のある大辻です。写真左後ろが六道山展望台から来る遊歩道で右後ろからは出会いの辻からの道が合流します。写真右端の土手に日が差し込んでいる場所は滝田谷津からの道です。写真奥にはもうひとつの案内標識があって、左斜めに続く道が尾引山遊歩道で、右斜めに少し下る細い道が桜沢の西の尾根道で第五小学校のグラウンド東を通る福正寺の尾根道で、7分くらいで福正寺の墓地にでます。
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福正寺の尾根道(04/5/30) 福正寺の尾根道が04年5月に整備が終わり、倒木や笹がなくなって歩きやすくなりました。大辻から250mくらい歩くと、桜沢に下りる新しい歩道ができました。写真のベンチのある方に曲がると階段でS字状に下って桜沢池の西の新しい木のデッキがある見晴台に出ます。ここで、尾根道を直進すると300mくらいで福正寺の墓地に出ます。墓地の手前で東に下る歩道があるので下ると桜沢の住宅地に出ます。福正寺でイタチを見たという話を聞きますがまだ棲んでいるんでしょうか。
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エゾビタキ(04/10/1六道山展望台) 秋になると北国から何千キロも南下する渡り鳥です。9月の最後の週から10日間くらいの間、狭山丘陵で見ることができます。10月の終わりまでには越冬地の東南アジアに到着するそうです。
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町立六道山公園の雪(2013/1/13) 未明から降り始めた雪が昼にこれだけ積もりました。人が来ない公園に冬鳥だけが集まります。
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町立六道山公園の雪(2013/1/13) 朝3℃あった気温が0℃まで下がって、枝に雪が積もりました。広場は雪の花で真っ白になります。
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フユシャクの交尾(2015/1/31 石畑) 1月の風の無い夜は4種類のフユシャクが現れます。気温0℃、オスはひらひら飛び回ってメスを探しますが、メスは翅が退化して飛ぶことができません。写真のクロテンフユシャクは毎年同じヤマザクラの幹で交尾を見ることができます。
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ニホンヤモリ(2013/2/20 石畑) 体長約10pのメスです。夜行性で生きた虫を食べます。冬でも気温が上がった日に現れますが、動きが悪いと鳥の餌になってしまいます。
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タヌキ・オス(2015/2/20六道山広場) 六道山に棲む2匹のオスのタヌキの若いほうです。あまり人を怖がらないで、向こうから5mくらいまで近づいてきました。冬は農芸高校の農場を横切って、桜広場まで歩く姿を見かけることがよくあります。この冬、メスを見つけてペアになっていました。
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富士山(1月) 六道山公園の西広場からの富士山です。日が暮れると横田基地のオレンジ色の照明が浮かび上がります。
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周囲道路から岸(宮入・宮野入・池田)
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周囲道路夜間ゲート(3月) このゲートは六道山から六地蔵に向かう周囲道路の入り口です。右の方が六地蔵方面になります。村山の給食センターと六道山の間の周囲道路の整備工事は04年5月に終了しましたが、車両全面通行止めは継続することになりました。現在、自転車以外の車両は通行できません。
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岸田んぼ下り口・その1(12月) 周囲道路の六道山ゲートから猿久保・六地蔵方向に30mくらい歩くと右に小さな谷と車止めの柵が見えます。岸田んぼ、池田の堰の一番奥の谷に下りる歩道です。谷沿いの笹薮とぬかるみで危ない坂道だったんですが、03年に笹を刈って道が歩きやすくなりました。
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月見台入口(山口南第32番扉・12月) 六道山から250mくらいでこの水道局の32番扉があります。今は施錠されてフェンスで入れなくなっていますが、金堀沢の中尾根(月見台)の尾根道の入り口です。昔は縄竹谷津からの上り道がここで六道と池田・宮入方面に分岐していた場所です。写真は周囲道路の六道山方向を向いて写しています。岸田んぼ・池田の堰に下る歩道の入口は背中のほうにあります。現在、月見台は立入り禁止です。
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外柵工事(04/1/7月見台入口) 03年12月、野山北・六道山公園では周囲道路のフェンスが撤去されて擬似木の柵に替える工事が始まりました。刑務所の中を歩いてるみたいだと言われて、評判が悪かった周囲道路が開放的になりました。かわりに、ハイキングの人が森に入って大切な植物を踏み荒らしたり、ごみを放置したりしないかが心配されています。写真の場所は「月見台入口」前で、クヌギや松を20本くらい切って土留めのコンクリートと石積みの庸壁を作る工事です。
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月見台入口(整備工事終了) 東京都の周囲道路整備工事が04年5月に終了して、高いフェンスが低い柵(擬木柵)になりました。西側のフェンスがなくなり、タヌキが通る新しいけもの道ができました。月見台に棲む2組のタヌキのうち、南の赤松尾根に棲んでいるタヌキがここを横切ります。
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岸田んぼ下り口・その1(3月・工事前) 32番扉の南40m、西側のフェンスの切れ目から下り坂の歩道が見えます。岸田んぼの池田へ下りる道です。滑りやすい笹の中の急坂を5分くらい下ると、岸たんぼの一番奥にある湿地(池田)の中道に出ます。 写真の周囲道路が見えなくなるあたりが「須賀神社奥の院」の曲がり角あたりになります。(03年12月に右のフェンスは取り外されました)
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工事中の下り口・その2(04/1/25) 上の写真の向こう側からの写真です。フェンスがなくなって景色が変わりました。左の車止めの柵が岸田んぼへの下り口です。その向うの赤い伐採予定のテープが巻いてある木の奥に雷山の尾根道があります。右のフェンスの遠くに見える白い看板が「月見台入口」の入場ゲートの場所です。ここから後ろ方向に100mくらいで須賀神社奥の院の曲がりです。
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岸田んぼ下り口・その3(工事後・04年10月) まだ案内標識ができていませんが、新しくなった岸田んぼへの下り口です。まだすべりやすい下り道の整備が終わっていませんが、丸山の窪を通って岸田んぼの池田の水田に出ます。左側のフェンスの中は東京都の水道用地内にある大沢の西入谷が見える場所です。
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丸山の尾根道入口(1月) 「須賀神社奥の院」の曲がりです。松林の左奥に本殿があります。写真中央の松の木の右に「丸山」の尾根道の入口があります。荒れた細道を150mくらい入ると、「丸山」の尾根から「のびる沢」(神明・宮入)と「岸田んぼ」(宮ノ入)への下りに分岐します。最近、森の更新事業をしているので途中の道がわかりにくくなっています。左のフェンスに沿って周囲道路を左に曲がると、100mくらいで猿久保のトイレのある休憩所です。
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神明入・のびる沢
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須賀神社奥の院(本殿・12月) 周囲道路から丸山への細い道に入ってすぐ左に見えますが、まっすぐ神社につながる道はありません。一度、「のびる沢」(神明入り)にでるか、周囲道路の猿久保の分岐(トイレの西側)から笹薮に埋もれた古い道で神社の横に出ます。神社正面の石段の周りには大きな杉が何本もあって、よくオオタカが休んでいるのを見かけます。
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須賀神社奥の院参道(5月) 石段を下りると杉並木の参道が「のびる沢」(神明入)の湿地まで続きます。参道の東の山は「うしおね」(牛の背中の形だそうです)と呼ばれて東の「権現山」・「熊野山」とあわせてオオタカが谷沿いに低く飛んで狩をする狩場の飛行コースのひとつになっています。この谷(明神谷)では、西よりの風が吹くときには大沢の谷から飛んでくるオオタカが森の中を低く飛ぶので、双眼鏡なしでオオタカを観察できる場所のひとつです。この谷戸の奥の尾根には5本の「風道」が集まっています。
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フクロウ幼鳥(5月) 体高20cmに育った5週目の幼鳥です。巣立ったフクロウの幼鳥が自由に飛ぶようになるのは秋です。秋までは、カラスなどに狙われないよう、うっそうとした杉などの大木に隠れて日中を過ごします。幼鳥は1日に自分の体重の半分くらいの肉を食べて育ちます。この時期、近づく敵に臭い糞を飛ばすことがあるので、見つけても近づかないようにします。(目にしみる吐き気をもよおす臭さです)12月には親と同じ姿まで育って、参道を飛びぬけていきます。
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フクロウ雌(5月) この日は、子育て中の親フクロウがアカネズミを一日で7匹運んできました。日中でもいそがしく狩りをするので、森の中を音もたてずに飛びぬけていく姿が見られます。斜面を吹き上げる風の道を利用して尾根に上がると、風上に向かってアカネズミを探しながら下ってきます。同じ風の道を利用するオオタカとはけんかをしません。
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参道の雪(1月) 10cmを越える積雪で、シロハラやツグミがクマザサの下で餌を探しています。森の上にオオタカが現れると、首をひねって上空を確認して薮に隠れます。夕暮れになるとフクロウがクマザサの中に飛び込んでアカネズミを捕まえていきました。
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のびる沢(神明入り・明神の谷・12月) 須賀神社の奥の院から参道を下りてくるとのびる沢の湿地を見ながら写真の車止めの場所に出ます。写真の中央が須賀神社奥の院の方向です。写真右のフェンスの向こうには右に「うしおね」を上っていく道があります。周囲道路の猿久保休息所のトイレの横に出る道です。写真左のフェンスは「宮入」の湿地沿いに都立公園臨時駐車場につながっていて、フェンス沿いに砂利道があり里山民家の前を通って岸田んぼの入口の道路につながっています。03年に新しくできた水場はこの後ろのほうにあります。
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新しい水場(2003年完成) この宮入に公衆トイレを作る計画でしたが、予算の都合で、水場になってしまいました。汚水の太い排水パイプは工事をしたんですが・・・。現在はいたずらされるので、水は止めてあります。
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ナナフシモドキ(03/8/1猿久保) 前足の先から尻まで33cmありました。体長20cmの大きな褐色タイプのナナフシです。狭山丘陵でも古代エリアと呼ばれる場所で見つかる大きなナナフシモドキです。(名前に「モドキ」がついていますが、これが本家ナナフシです。)
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アカハナカミキリ(03/8/1猿久保) 花に集まるハナカミキリの仲間です。以前は町の公園でも見ることができましたが、最近はいなくなってきたそうです。
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宮ノ入(宮野入)・岸田んぼ(武蔵村山市)
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里山民家・雪(東京都の施設です・1月) 「岸たんぼ」の入り口には「里山民家」があります。管理人をしていた4人のおじいさんは06年3月で会を解散して引退しました。長い間ご苦労様でした。
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里山民家・雪(2013/1/14)
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里山民家(3月) 東京都の公園整備が行なわれて、毎年のように里山の景色が戻ってきています。宮野入から「うしおね」を越えて猿久保に出る古い山道も山の整備に合わせてきれいな散策路になるそうです。これからもアオサギがゆうゆうと飛ぶ姿が見れるでしょうか。
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里山民家(12月) 寒い冬の朝、茅葺(かやぶき)屋根の格子からは真っ白な煙がたちのぼります。いろりに火をおこす煙と、お湯を沸かす水蒸気が屋根の横から吹き出して真っ白な雲みたいに屋根の上にあがっていきます。
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里山民家(10月) 土間と囲炉裏端(いろりばた)です。午後3時までは囲炉裏に火が入っているので、寒い冬にはいろりで温まらせてもらいます。
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里山民家のおひな様(03/3/2里山民家) 近所の大家から寄付された大きな雛飾りが座敷に飾られました。
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岸田んぼ(12月) 水量が豊富なこの谷戸では、大きな水田が整備されて保存されています。ハイカーもあまりこないこの奥のあたりではサギやカモのなかまが巣を作っていることもあります。農薬を使わないのでカエルやトンボ、水生の昆虫たちもたくさんいて、水辺の鳥たちの餌場になっています。
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アオサギ(03/3/2岸田んぼ) 大きな羽をひろげて丘陵の南斜面を飛んでいるのを見ることができます。大きな体のおかげでカラスがいても気にすることなく餌場に下りてきます。他のサギが湖や川で多く見られるのにアオサギは田んぼや湿地で見かけることが多い鳥です。このときはこの枝に10分くらいいて、谷の奥の湿地に下りていきました。
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ホソアシナガバチ(07//3/18須賀神社) 社殿の柱の割れ目から出てきた越冬女王です。これから1ヶ月かけて一人で巣造りと子育てをします。まだ気温が10度しかないので翅(はね)がよく動きません。暖かくなるとこんなに近くで写真は撮れない怖いハチの仲間です。
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田植え(6月・岸田んぼ) 05年は水が十分にあり、日照もよいので稲の生育が順調でした。06年は梅雨の晴れ間の6月10日に田植えが終わりました。
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ヘイケボタル幼虫の上陸(5月狭山丘陵) 5月の雨の夜、水辺で雨を待っていた幼虫が上陸を始めます。体長16mm、右が頭部で左の尾脚で落ち葉や小枝に吸い付きながら前に進みます。尾脚の前にある左右の白い部分が発光器です。
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ゲンジボタルの上陸(5月狭山丘陵) 雨が降る夜、光ながら上陸場所を探して歩きます。水温は15℃くらいですが、水素イオンが6くらいまで下がると活発に動き始めます。朝までに蛹になる場所を見つけると蛹室を作って繭になり、5週間で羽化がはじまります。
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ゲンジボタルの上陸(6月狭山丘陵) 6月になると、大きな2年幼虫が上陸を始めます。梅雨に入ってから上陸した幼虫は4週間で羽化がはじまります。 狭山丘陵のゲンジボタルは関東山地型で、低温には強いのですが、水温が22℃を超えると生息できなくなります。
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夏の雷雨(20/8/30月見台) 巨大積乱雲が六道山上空で発生して東に移動しながら強い雷雨になりました。所沢まで移動しながら2時間放電をつづけました。標高190mの月見台付近は雷がよく落ちるので、雷鳴が聞こえたらすぐに避難をします。
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ゲンジボタルの羽化(10/7/7狭山丘陵) 土繭から出てきたばかりのゲンジボタルのオスです。30分かけて葉に上ってきて、翅(はね)を広げたり閉じたりして飛ぶ準備をします。
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シロスジカミキリ(6月 狭山丘陵) 体長6cm超、国内最大のカミキリムシです。長年、農業の害虫として駆除されてきたので、里地では見つからなくなった種類です。近づくとギーギーと大きな音を出すのでびっくりします。
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トウキョウサンショウウオ幼生(08/5/31狭山丘陵) 前肢が出て浅い場所にいますが、まだ上陸はしません。5月末の水温は14℃なので、餌になる生き物が多くありません。
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ニホンアマガエル(07/6/28岸田んぼ) 梅雨に入るとシュレーゲルアオガエルの鳴き声にアマガエルのいそがしい鳴き声が加わります。体長が3cmくらいしかないのに、大きな鳴き声は谷戸にひびきわたります。アマガエルの産卵が終わると、いよいよ夏本番です。(アオガエルは「ころころころ」と鳴きますが、アマガエルはせかすように「ぐえぐえぐえ」と鳴きます)
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ニホンアマガエル(07/7/17岸田んぼ) 梅雨が明けると森の中の生活をするために、体色が変化します。写真は体色が褐色の迷彩色に変わる途中です。飼育下での寿命は10年以上ですが、野生では5年くらいだそうです。
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ハイイロゲンゴロウ(07/6/28岸田んぼ) 体長10mmくらいの小さなゲンゴロウの仲間です。水の中では自分より大きなオタマジャクシを捕まえることもありますが、飛ぶこともできる甲虫の仲間です。アカガエルの子が上陸を始める5月、夜の水温が20℃を越えるころになると水の中に現われます。
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ハイイロゲンゴロウの幼虫(06/7/6) 体長18mm、成虫と同じような顔をしています。梅雨になると田んぼの中で活発にうごいています。
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アキアカネ(05/6/29岸田んぼ) 6月の夜間に羽化して数日は近くの藪の中でじっと過ごします。やがて天気が良い日に集団で山に渡って行きます。青梅・飯能の低山や奥多摩・秩父などの標高が高い場所に移動して、山中の日当たりの良い斜面で群れをつくって夏を過ごします。
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ヒメウラナミジャノメ(04/6/30岸田んぼ) シジミチョウみたいですが、ジャノメチョウ科の蝶で、田んぼの周辺でよく見かけます。雨上がりの草地では翅(はね)を広げて、日に当たるところを見ることがあります。いつもは見られない翅の表を見ることができます。
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岸田んぼ・夏(04/8/14) 04年は雨不足で7月には池田の水源が枯れてしまいました。心配されていた稲の病気や虫の被害が出始めましたが、8月の2週目には無事に花が咲き始めました。写真の田んぼは、土が乾いてひび割れてしまっています。
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コミスジ(04/9/11岸たんぼ) 「ぱたぱたすいーすいー」と2〜3回はばたいては1〜2mの滑空を繰り返しながら飛ぶタテハチョウの仲間です。6月の梅雨前にも見かけますが、9月になるとたくさんみかけます。
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アオイトトンボ(10/9/13岸たんぼ) 森の中や草むらの日陰が好きなトンボです。水面に出る植物に産卵をするために、夏の終わり頃に水辺に集まります。薮や草がない、日当たりの良い水辺には生息しないトンボです。
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岸田んぼ・秋(04/10/15) 04年は秋雨が長く降り続いたので収穫が10月16日までのびてしまいました。夏は水不足だったのに、収穫時期には台風や秋雨前線の降らす雨で、たんぼの中はぬかるんでいます。夏の水不足で稲丈が短かったのですが、稲穂は90%くらいのできだそうです。
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岸田んぼ・収穫(04/10/30) はざかけで天日乾燥中のもち米「満月」です。水不足だった夏にもかかわらず、日照がよかったのでモミの出来はいいそうです。刈り取った後にも雨が多いので、はざに農ビを掛けてカビを防いでいます。毎朝スズメの群れがやってきて、乾燥して割れやすくなったモミから食べていきます。 (農ビ=農業用ビニルフイルム)
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秋色の谷戸(11/11/14) 夜の気温が10℃以下になって、谷の色が変わり始めました。シーズン最後のリンドウが咲き終わると、到着した冬鳥が森の中に縄張りを作り始めます。
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飯縄山の入り(12月) 里山民家の西にある竹林から砂利道を北に150mくらいで、道路は右に「く」の字に曲がる場所があります。右には岸田んぼの中湿地(ため池跡)があり、木の橋が水路にかかる場所です。この左の谷に飯縄山の上り道があります。200mくらい上ると尾引山の尾根道が横切っています。直進すると殿ヶ谷の須賀神社の境内にでます。(石畑、殿ヶ谷、岸にはそれぞれ須賀神社があり本殿は岸の明神谷の奥の院だそうです)
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尾引山尾根道の辻(12月) 岸から上ってくると、尾根の頂上にこの十字路があります。右が尾引山の遊歩道からのびてきた尾根道です。まっすぐは殿ヶ谷の須賀神社境内にでます。左は笹が茂って細い道になっていますが、くねくねと坂を下ると岸の須賀神社の尾根に出て、途中で右(西)に下りるとと阿豆佐味天神社にでることができます。
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池田の田んぼ(12月) くの字に曲がった谷の奥は昔の池田と呼ばれた入会田です。右にある森が丸山で写真中央の奥に雷山の尾根が見えています。谷戸の奥に見える葦の湿地のあたりはいろいろな鳥たちが営巣する場所で、僕のお気に入りのスポットです。(江戸時代には水利を谷戸の上流下流で分けたので、ここまでが岸の田んぼ(武蔵村山市)で、この先は殿ヶ谷(瑞穂町)の田んぼになります。
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池田の田んぼ・岸田んぼ(3月) 奥の田んぼは冬でも水があるので、水の中にはたくさんの生き物を見つけることができます。残念なのはホタルの天敵のザリガニもたくさんすんでいることです。
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ニホンイモリ(アカハライモリ03/7/15狭山丘陵) 梅雨が始まるころに川の淀みや溜りに現れます。水質の汚染には弱く、ペットとして捕獲されてしまったので、狭山丘陵では絶滅したと報告されましたが、まだかろうじて生き残っています。飼育下での寿命は20年以上ありますが、野生での平均寿命は5年くらいになってしまっています。一番の原因は人間だそうです。(埼玉県絶滅危惧TA類、東京都絶滅危惧TB類)
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池田(瑞穂町・殿ヶ谷)
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池田の中道の辻(12月) 池田の湿地をさらに奥に入るとこの四辻に出ます。右から来る道は岸田んぼ東側の道で田んぼの西側の道とここで合流します。写真正面の道は「丸山の窪」から「雷山」を登るようにして周囲道路の月見台入口の南に出る道です。左の方に曲がると100mくらいで池田の堰です。
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池田の堰の分岐(12月) 道が細くなって左に木の柵が見えたら池田の堰です。直進すると200mくらいで周囲道路の六道山ゲートの南に出ます。右の笹薮の中には池の水源のひとつになっている谷戸があって、谷が周囲道路の横まで上がっています。左に曲がると池田の堰を渡って尾引山の尾根に上る道が続いています。
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池田の堰(せき)(12月) 谷戸を横切る土手は「池田の堰」と呼ばれていて、江戸時代から「池田の溜井」と呼ばれた溜池の堤になっています。土手の中央には新しい機械式のゲート(水門)が付けられて、復活した岸田んぼの水源池になっています。この土手の道を西側に上がっていくと尾引山の尾根をななめに横切って桜沢の池の東に下りる道ありますが、桜沢の池の手前で藪に埋もれています。
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ミルンヤンマとヤマトクロスジヘビトンボ(07/6/29) 清流にしか見つからないヤゴと幼虫です。水量が減ったり、水温が上がってしまうといなくなってしまいます。(指標水温20℃以下の生き物たちです)水の中で2〜3年過ごして上陸をします。
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ヤマトクロスジヘビトンボ(06/6/10池田) 翅(はね)の長さが6cmもあるのに飛ぶのはへたくそです。肉食の幼虫期とはちがって、成虫は蜜をなめながら過ごし、産卵をして、2週間くらいの寿命を終えます。
(下)オオゾウムシ・体長25mm
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ヤママユガ・幼虫(07/6/29池田) 体長65mm、毎年同じヒサカキで見つかります。写真の幼虫は7月2日に繭(まゆ)をつくり始めました。2日間かけて繭を完成させると、4週間くらいで羽化します。
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ヤママユガ(07/8/4六道山) 開帳9cm、4個ある目玉模様の中心部分は透き通ったフイルム状になっています。夜行性で、開けた場所には出て来ないので、昼間はなかなか見つかりません。4週間くらいの寿命ですが、夜になるとフェロモンをたよりに1km以上も飛んでメスを見つけて交尾をします。
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ホソカミキリ(06/7/15池田) 体長30mm。丘陵のどこにでもいますが、夜になると活動を始めるので、日中は見つかりません。近くで見ると真っ黒で無駄の無い姿をしています。
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クロマドボタルの幼虫(06/6/20尾引山 夜11時) 池田の堰から尾引山を越えて桜沢に下る道筋にはオカボタル(土ボタル)がたくさんいたそうですが現在は数が減ってみつけにくくなっています。写真のクロマドホタルの幼虫は体長15mmくらい、右が頭で左のお尻(尾脚)部分の白っぽいところが青白く光ります。光る幼虫は5月から8月まで見つけることができます。
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ツチガエル雄(2011/7/11狭山丘陵) 梅雨になると縄張りを作って鳴きはじめます。集団を作らないので、水辺の環境が分断されると繁殖の可能性が低くなり、個体数が減っていきます。夜遅く、コロコロキュルキュルグエグエと変った鳴き声で鳴きます。 (東京都絶滅危惧TA類)
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池田のため池(12月) 水は両側の水路を流れて堤の下をくぐって岸田んぼの水源になっています。水路の流れの中にはカワニナがたくさんいますがホタルの幼虫が見つかりません。池の奥の谷には棚田の跡が残っていて、東側の道を谷に沿って上ると六道山のトイレのそばに出ます。この池の東には「雷山」の谷戸が周囲道路まで続いていて、月見台の入り口近くにつながっています。昔の道は柵で閉鎖されています。
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カワニナ(03/12/4池田の池) 池の水路には、30cm四方に20匹のカワニナがいる場所もありました。写真のカワニナは貝殻に泥をかぶっていますが、ころころした形のものは全部カワニナです。
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池田の奥池?(12月) 池田の池から谷戸の奥に入ると田んぼ跡が6段続いて最後に高い土手の上に写真の沼地があります。ここから奥は谷が二つに分かれて東側は六道山のトイレ下の谷につながり、西の谷は六道広場の尾引山の尾根の入り口にある大辻に続いています。(200年前の地図にでている奥池でしょうか?) 06年は6月24日に水源のゲンジボタルが飛び始めました。毎年ホタルの数が減っているのは湧水量が減っているせいではないかと心配されています。
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池田の池の水源?(尾引添12月) 最後の沼地の少し上で、東と西の谷からの水が合流する場所があります。西側の水は30mくらい奥のあたりまでたどると斜面から湧いている場所がありますが、東側は合流場所のすぐ上あたりで流れが見えなくなります。強い雨が降ると六道山公園に降った雨がこの東の谷へ流れ込んで滝ができます。この谷から月見台のあたりをすみかにしていたキジたちがいたんですが、水道局がフェンスを交換してからは見かけなくなってしまいました。
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西側の水源(尾引添10月) 西側の谷の水路を30mくらい上がってくると谷が二つに分岐する場所に出ます。水路も二つに分岐しますが(写真中央)、水はこの分岐にある小さな湿地から湧いています。谷に沿ってはヒノキや杉が植林されていて、中央には大きな空間が開いていて鳥たちの空路になっています。西風が吹くときには石畑に上がるオオタカが岸からの上り空路にしたり、夏の夜にはフクロウが六道の田んぼから天王山へ通う空路にしています。
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砂防堤(04/8/24) 04年5月、池田の奥池の東の谷に新しく土砂対策の堤が造られました。地下には人工水脈を通して大量の土砂が流れ出ないようにしてあります。(04年の台風22号とその前後の大雨で大量の土がここから流れてしまいました。池田の池にはここから流出した赤土が流れ込んでゲンジボタルの幼虫がいたあたりの水路の底を埋めてしまいました。)
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雷山
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雷山(かみなりやま)の尾根道(12月) 「雷山」は東の水道用地内にある月見台の尾根の西端に突き出た部分で、縄竹から月見台、池田を通って石畑につながる山道が通っていました。周囲道路の月見台入口からの尾根道がこの車止めのところまでありますが、黄色い車止めの先は藪に埋もれて道がなくなっています。写真右の丸太の車止めの先には崖みたいな道が、池田の池につながる谷戸に向かって下りていますが、ぬかるみがすごくて歩けません。写真左には緩やかに丸山の窪に下りる道がありますが途中が笹薮になっています。ここはぼくたちの秘密の観察場所でしたが最近はよく人が登ってくるようになりました。
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雷山の畑跡(1月) 昔ここにあった畑の一番上の段から六道山方向の景色です。谷戸に降りてきたオオタカが止まる木のひとつがこの木です。尾根の頂上あたりの赤松にもいろいろな鳥がやってきます。
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餌場?(雷山・1月) 赤松の倒木にたくさんの穴があいていました。倒れて10年くらいたっている倒木で、虫のすみかになっている朽木です。ゲラの仲間が掘ったらしいんですが、深い穴は7〜8cmくらいありました。
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タヌキの足跡(06/1/22雷山) 雷山のタヌキの足跡です。巣穴は月見台の南斜面にありますが、冬になると雷山から丸山あたりに来て餌を探しています。ときどき六道山から来る野良猫とけんかをして池田の池ににげていきます。
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尾引山・桜沢
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尾引山遊歩道の尾根道(3月) 岸たんぼから西の尾根に上がると「尾引山遊歩道」に出ます。遊歩道を尾根の南端まで歩いて下りないと隣にある桜沢には下りることはできません。尾根道を南に下りると住宅街の道路に合流するようにでます。そのまま道路を南に歩くと王林寺公園につきます。合流場所で道路を南に行かないで北の谷奥に向かって歩くとすぐに桜沢の広場です。
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桜沢への分岐(11月) 尾引山の尾根道のまんなかあたりに桜沢に下る分岐があります。写真は尾根道を南に歩いてきて案内の標識がある分岐の場所です。右の道は桜沢に降りる下り坂で、左前の道が尾根道の直進方向です。直進すると尾根道に沿って250mくらいで殿ヶ谷の須賀神社(大国主神社)の境内にでます。写真の左後ろには岸田んぼに下りる古道がありますが入り口が藪でふさがっていて見つけにくくなっています。
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須賀神社(殿ヶ谷・大国主神社・12月) 尾引山の尾根道を桜沢に下りないでまっすぐに120mくらい進むと岸から飯縄山を上ってくる道が横切る辻に出ます。右に曲がって140mくらいで殿ヶ谷の須賀神社の境内に出ます。神社の前の石段を下りて右に行くと王林寺公園の横にでます。左に下りていくと阿豆佐味天神社の西側に出ます。
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須賀神社(殿ヶ谷・大国主神社本殿・12月) 一日いても人と会わないくらいの場所です。いろいろな鳥がいるのですが、青梅街道や横田基地のエンジンの音がちょっとやかましい場所です。夏には南の風が吹き上げてくるので木陰で涼みながらお弁当を広げる場所にしています。簡易トイレと手洗の水があります。
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須賀神社の雪(1月) しんしんと雪が降って街の音が聞こえなくなると、社殿の周りに集まったスズメとツグミがにぎやかになりました。雪が積もらない藪の下でキジバトとシロハラが餌を探しています。雪が融けると新芽がふくらみます。
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尾引山遊歩道の南口(11月) 桜沢への下りの案内にしたがって西に下りると、桜沢の新しい住宅地の道路にでます。写真左の道路を200mくらい奥に入ると桜沢の芝生広場です。手前に200mくらい歩くと王林寺公園(王林寺遺跡)です。この新しい住宅地のあたりは以前は桜沢の田んぼだったところだそうです。この遊歩道口の坂は2002年に工事が行われるまでは、「すべり台」と呼んでいて、いつ来てもつるつるにすべる泥んこの坂道でした。現在は階段やすべり止めの丸太がありますが、雨が降るとやっぱり急な坂道は「すべり台」です。・・・とてもこわい。
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王林寺公園(12月) 公園の奥に「王林寺遺跡」の石碑が建っています。公園の北側に建っている倉庫は神輿倉で、その横に須賀神社(大国主神社)への上り口があります。
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桜沢・冬(2月) ここは住宅が近くにせまっているため、日中は小さい子供たちでにぎわう場所です。桜沢の奥へ300mくらい入って行き、少し登ると「尾引山遊歩道」の一番奥に戻ります。これを左の方へ100mくらい上っていくとすぐに六道山の芝生広場の端に出ます。桜沢にはカルガモが巣を作っていました。この周辺の山も整備が始まるそうですが、また鳥たちが戻ってくるのか心配です。
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桜沢・秋(04/10/1) 夏の間に育った葦や草が一面に広がり、たくさんの虫たちが秋の産卵のために草原に現れます。6月頃に巣立った小型の鳥やネズミの仲間も、虫を捕るために、森のふちから草原に出てくるようになります。それを狙うオオタカやフクロウの仲間も開けた草原に現れるようになります。10月の雨が終わる頃には桜沢の谷津でも高い木の上にとまるオオタカの姿を見かけるようになります。
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桜沢(11月) 水はけの良くなる工事がしてあるので雨が降らないとすぐに乾いて芝地になってしまいます。11月も3週目になると最後の産卵のために水の上を飛ぶトンボたちがみられます。写真の場所は昔の養豚場の豚舎があった場所です。鶏舎は写真左の高台にありました。池田の堰に通じる道が池の東にありましたが、現在は笹薮に埋もれています。
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木のデッキ広場(04/5/30) 04年5月に池の西側にあった鶏舎跡地が整備されて木のデッキとベンチがつくられました。このデッキ広場の奥には尾根道につながる歩道が新設されて福正寺の尾根道まで階段であがれるようになりました。
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ハラビロトンボ オス(10/7/27桜沢) 体長約35mm、成熟して真っ黒になったオスです。浅い湿地で、植物が多い場所を低く飛んで縄張りを守ります。シオカラトンボやアカネとは異なり、イトトンボのように湿地に草が茂る場所を好みます。 (東京都絶滅危惧U類)
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ハラビロトンボ メス(10/7/27桜沢) メスは深い水に産卵をしないで、ヨシやスゲの間に産卵をします。メスは成熟しても黒くなりません。
桜沢の整備工事でできた湿地には、7年で12種類のトンボが棲みつくようになりました。 池に放された外来種が増えているのが心配です。
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水枯れの池(04/8/14) 04年の夏は雨不足で、7月に湧水が枯れてからは池の水がどんどん減って、1m以上水位が下がりました。写真の土が出ている場所は水の中だったところです。放流されて増えてきたアカミミガメが8匹くらい棲んでいますが、池の生き物を食べつくしてしまうので魚が急に減っています。
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アオサギ(11月桜沢) 奥の池には止まり木になる枯れた木がたくさん残してあります。水辺を餌場にする鳥たちがたくさんやってきます。このアオサギは岸の田んぼに来るアオサギよりひとまわり小さくて若い鳥だと思います。日の出谷戸の池で夜を過ごすアオサギと同じくらいの大きさなので丘陵南の池を東西に飛びまわっている仲間だと思います。
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カワセミ(11月・桜沢) いつもやってくるカワセミです。天気がよければ毎日この池に来て魚を捕っています。目を合わせないようにしてゆっくり近づけば数メートルのところでダイビングを見ることができます。冬は1時間に3〜5回くらいのダイビングを見ることができます。暖かくなると池の東側で営巣する留鳥です。写真は魚に狙いをつけて羽をひろげて飛びこむ瞬間です。
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カルガモ(03/3/2桜沢) 桜沢の奥の茂みに巣を作るカルガモです。森の更新事業で奥湿地の東側の茂みが刈り払われてしまったので、引っ越してしまうかもしれません。
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桜沢の水源(11月) 池の奥の湿地を見ながら100mくらい谷を入ると、細い水路がつづき、その先に水がしみだしている水源があります。一年じゅう水が出ていますが、水量は多くありません。昔は湿地でホタルを見ることができたそうですが、最近は出ていないそうです。このあたりの谷の両側は森の更新事業で尾根の近くが広く伐採されているために日当たりが良い場所ができています。おかげで夏鳥も冬鳥も数多く観察できる場所になっています。西の尾根あたりにタヌキがいるそうですが、まだ見たことがありません。
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尾引山への登り(2月) 桜沢の谷の奥には「尾引山」の尾根に上がる階段があります。05年2月に丸太を取り替えて修理されたので、滑らないで通れるようになりました。階段を上がった尾根道を左に100mくらい歩くと六道山広場の大辻に戻ります。
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上弦の月(5月・桜沢) 月齢10くらいになると夕方の東空の高いところに上弦の月が見え始めます。5月の上弦の月の夜は営巣中の多くの鳥たちがヒナや卵を守るために眠れない夜を過ごすようになります。
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ヤマトシジミ(02/10/8六道山) 春から11月ころまで見られます。
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天王山の夕焼け(04/5/30福正寺) 梅雨の前、前線の動きが関東地方の上空に近くなると、低層雲から高層雲までたくさんの種類の雲が同時に発生して、写真みたいな夕焼けを見ることができます。こんな夕焼けが見え始めると、もうすぐ梅雨です。
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