埼玉県立「さいたま緑の森博物館」管理棟
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博物館(自然公園)の管理棟です。 事務室の中には熱心に教えてくれる学芸員のおじさんとおねえさんがいます。外のテーブルにはぼくがいつもお世話になっている植物や鳥の写真帳が何冊もあり、わからないものがあればここで調べています。ここではいろんな自然教室やイベントが休みの日に開催されています。(04年4月から、自然観察会は毎月第1と第3日曜日の午前中だけになりました)
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大谷戸(おおやど)
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水鳥の池(6月) 建物の南に広がる「大谷戸(おおやど)」大湿地の水のはきだし口です。野鳥観察用の土塁がありますが、もっと近くで観察したい人は、湿地の中へと続く歩道に進みます。
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水鳥の広場(水鳥の池6月) 野鳥観察用の土塁の上から見渡すと湿地の奥まで見渡せますが、水鳥以外の鳥はこの奥に見える草地の中や周辺に集まってきます。オオタカの森はこの谷の奥方向になり、冬になるとこの周囲の尾根の上空に見かけられるようになります。
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炭焼き小屋 管理棟の裏の方には炭焼き小屋があり、定期的に竹炭などを焼いています。ここでは年間を通して稲の収穫や、餅つきなどの行事が行われています。
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大谷戸大湿原(6月) 管理棟の前に出て右にあるじゃり道の林道を歩くと、湿地への遊歩道の入り口があります。夏はこんなに生い茂っていて、鳥の声はするけど姿は見えない、くらいの草丈です。(大谷戸=「おおやど」、地元では「大谷津たんぼ」と呼ばれていました)
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大谷戸大湿原(11月) 同じ場所でも冬になると、目当ての鳥を何時間でも待つ愛好家の姿が見られます。上の写真の左上部分と重なります。
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湿地に沿って200メートルも入ると湿地を横切るための木材チップの歩道が湿地にかかっています。 この木道(?)より奥は少し浅くなった湿地が続き、トンボの湿地と呼ばれています。 春にはカエルの卵が一面をうめつくし、夏にはホタルが舞い、秋にはトンボの群れが空を占領します。 昔はこの標識の後の藪に歩道があったのですが、中道ができてからは廃道になっています。
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大谷戸から外周道路 トンボの湿地の標識の後ろから入って行く道が谷の一番奥から周囲道路に出る場所です。逆にここから入って200mくらいで大谷戸の湧水のある場所に出ます。
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湿地の中道 真ん中の木材チップを敷き詰めた木道(?)の左側が大谷戸の奥に広がるトンボ池(湿地)です。右側は管理棟が見える大湿地で、このあたりで一日過ごせるくらい多くの鳥が集まってきます。
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ダイサギ(02/1/20大谷戸湿地) 毎年のように見かけるのは渡りのダイサギです。 この湿地と狭山自然公園の入り江、そして野山北公園から赤坂池あたりの水辺でよく見かけます。送電線のそばの谷を低空飛行で南北に往き来するのが見られます。たまに空堀川の浅瀬で餌を探すのも見られますが、金堀沢の河口近くで夜を過ごすのを見かけました。
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大谷戸の西側歩道 トンボの湿地から滑りやすい斜面を上ると大谷戸の西側の斜面を歩く歩道に出ます。右に200mくらい歩いて少し下りると展望広場に出ます。左に行くと林の中を尾根に向かって登っていく道で300mくらいで尾根道に出ます。この湿地からの登り道の両側の茂みの中には中型の鳥たちが営巣するので、静かにしていると近くに出てくるのを観察することができます。
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展望広場(大山) 大谷戸大湿地の西側歩道を北に歩くと、下に管理棟が見えるあたりですぐ展望広場です。管理棟の北広場から上がって来ても150mくらいで広場です。展望広場からは茶畑の向こうに入間市が見渡せます。
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展望広場のエノキ(10月) 樹齢約100年の大木です。オオムラサキの幼虫がいるんだと教わりましたが、どれがオオムラサキだか区別がつきません。広場の西側には大きなエゴノキがあって秋になるとカケスが来てドングリをついばんでいきます。エゴノキの実は小さくてものすごく硬いのですが、カケスはどうやって食べるんだろう。
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オオムラサキ オス(8月) 大きな美しい翅(はね)ですが、光を反射しない日陰ではあまり目立ちません。ここのオオムラサキ成虫の寿命は約4週間ですが、秋の雨が降るころにも見つかることがあります。
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展望広場の西(大山・10月) 大山のお茶畑と農家の屋敷林が広がって見えます。お茶畑も年々減って資材置場などに変わってきました。この屋敷林にはたくさんの鳥が来るのでぼくの冬の楽しみの場所です。横の道路から見ているだけでも6〜10種類くらいの鳥を見つけることができます。
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キジ・雄(05/7/20展望広場) よくお茶畑の斜面で餌をさがしています。
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ムラサキシジミ(05/7/20展望広場) 梅雨の明ける7月の中旬になると、夏に羽化する蝶の仲間がたくさん現われます。梅雨の間はなかなか見つからなかったのに、晴れた日の陽の当たる場所や蜜場の木で見つかるようになります。夏のムラサキシジミもいっせいに羽化が始まると、森の縁で見つかるようになります。
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オスグロトモエ・雌(05/8/6大谷戸) 夏型の雌はハグルマトモエとよく似いています。開帳約70mmで、食草のネムノキで幼虫がみつかりますが採集されて数を減らしています。
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ウスタビガ・オス(2012/11/30一本松) 開張8cm、メスより小さく、夜間に行動をするので、メスより人目にふれることが少ないオスです。夏を繭で過ごして秋になると羽化を始めますが、多くの繭は小さな穴を開けられて変態中に中身を吸われています。12月までに羽化できなかった繭は翌年の秋まで羽化しないことが観察されます。
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水鳥の池(08/2/3) 凍結していた池の周りに雪が積もって、小鳥や水鳥にサギの仲間も現れなくなります。こんな冬には、野鳥も餌を求めて町の中の暖かい川や用水路に姿を現します。飢えたオオタカが住宅のそばで狩をする姿をみるようになります。
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山王峰尾根道
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尾根道(12月) 大谷戸の湿地から5分くらい上ると尾根道に出ます。左に行くと100mくらいで西久保に降りる道が右に分岐します。分岐をまっすぐ進むと狭山湖周囲道路に出ます。 右に行くとすぐに雑木林広場ですが周りの林が育って展望はいまひとつです。雑木林広場の端には175.8mの三角点がああります。この尾根道は明治時代までは宮寺と三ツ木を南北に結ぶ、だいじな丘陵越えの街道でした。
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雑木林広場(10月) ぼくたちだけかもしれませんが、よくヘビを見つける広場です。最近は周りの藪を刈ってあるので以前ほどは見かけませんが、寝ころがっていると横に小さなシマヘビやヒバカリが動いていることがありました。
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三角点宮寺 雑木林広場の横には明治時代に植えられた三等三角点宮寺の石柱があります。昔の字で「三等三角点」と彫ってあります。明治時代までは入間市宮寺から武蔵村山市三ツ木までを結んでいた丘陵越えの街道がこの三角点の西側にありました。現在は道筋を全部たどることはできません。
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文教塚(10月) 広場の北側に建っていました。古そうな石碑には「文教塚」と書いてあります。この道は昔の宮寺小学校につながる道なので、昔の通学路の道しるべでしょうか?
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地蔵様? 三角点から50mくらい北の尾根の中にあります。手に杖みたいなものを持って笠をかぶった人物が三猿の上に立っている像が彫ってあります。昔の街道の脇地蔵じゃないかと教えてもらいました。
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大山の口【10月) 雑木林の広場から尾根を東側に巻いて降りてくると牛舎が見えてきます。ここは都稲荷神社の東側にある茶畑の谷です。どの牛舎にも牛はいないので残念です。ここから市道を歩いて、東に見える尾根まで5分くらい歩くと、博物館の管理棟が見える茶畑の中道に出ます。案内の標識にしたがって畑の中を抜けると博物館の管理棟下です。
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外周道路への分岐(四つ辻の南向きの写真)) 雑木林の広場から戻って、南に100mくらいでここに出ます。どちらも狭山湖外周道路(周囲道路)に出ます。左が江戸時代からの街道だった道で、明治時代は宮寺村役場から山王峰に上がって、縄竹谷津の丸太橋を通って三本入りから横田村で山口街道に出ていた道です。右はもう一つ西の尾根に上がって縄竹田んぼの谷に下りる林道だった道です。今はどちらの道も公園の散策路として利用されています。現在は外周道路から南の森には入れないようになっています。
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山王峰の尾根(10月) 上の写真の左(東側)の道を200mくらい歩くと外周道路(周囲道路)のこの場所に出ます。古道は写真右の柵の切れたところから出てきて左にある水道用地のゲート(山王峰ゲート、山口北第18番扉)の中につづきますが、水道用地内の道は薮に埋もれて、たどれなくなっています。
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山王峰西の尾根(3月) 上の四辻の分岐で西側の道を来ると、外周道路のこの場所に出ます。写真は水道用地の中からフェンス越しに尾根道(大山道)を見ています。02年の工事でフェンスのゲートはなくなり、手前に続く尾根道も100mで藪に埋もれてしまっています。フェンスの下にはタヌキが通り抜けるために小さな溝が2本できました。
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四つ辻の反対側です(北向きの写真) 写真の右の道が大谷から雑木林広場を通って来る道で大谷戸から上がってきた道が途中にあります。左の道は江戸時代からの旧街道で都稲荷神社の横に出る道で、神社の手前で西久保に下りる道につながります。
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どんぐり坂・旧街道の切り通し(3月) 尾根から西久保の谷戸に下りる切り通しの急な坂です。秋になると、まわりの木から落ちたどんぐりが敷き詰まって、歩けないほどになります。坂の下には車止めの木の杭がありますが、足がすべって勢いがつくとこの杭に激突します。車止めの向こうは林道になっていて、西久保田んぼに下りるには左に歩いていきます。
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林道(12月) 写真左の車止めの杭があるのがどんぐり坂です。12月には、この木の杭のあたりの地面には坂を転がってきたどんぐりがたまってどんぐりの池になっています。西久保に行くには右の林道を進みます。写真手前にのほうに100mくらい下っていくと都稲荷神社です。
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都稲荷神社(10月) 二つの鳥居と小さな社殿があるだけですが、歴史のある神社だそうです。神社前の広場にはサクラが植えられていて春には蜜を目当ての小鳥が集まってきます。北側には滝ノ入の斜面に広がる畑が見渡せます。
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都稲荷の柿木(10月) 都稲荷神社の西側に2本の柿木があります。だれも収穫しないので11月になると鳥が集まりだします。12月に全部落ちるまでの間、いろいろな鳥がやってきます。今年は何がくるか楽しみです。観察するときには神社の裏のあたりまで離れていないと現れません。(柿木は04/2/14に切り倒されてしまいました・・・)
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林道終点 どんぐり坂から林道を100mくらい奥へ行くと道路は行き止まりになります。柵を乗り越えてまっすぐ進むと立入禁止の私有地の中に入ってしまいます。西久保に下りるには右にある歩道の階段を下ります。
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西久保(西久保湿地)
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西久保田んぼ(3月) 林道の突き当たりでさらに階段になった歩道をジグザグと下りると、西久保湿地の中道に出ます。お茶畑と保存水田があり、開けた広場になっています。このベンチのあたりで待っていると谷の奥の上空あたりにオオタカをみることができます。冬のオオタカは風がよいこの谷を好んで飛びます。春や夏でも東側の尾根の上を飛ぶオオタカをみることができます。
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西久保田んぼ・梅雨(6月) 05年の田植えは6月13日の学習田の田植えで完了しました。05年は水が豊富でいろいろな生き物が戻ってきましたが、ニホンアカガエルやシュレーゲルアオガエルの鳴き声が少ないのが気になります。
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西久保田んぼ(7月) 稲が60cmの高さを越えると、あとは花が咲くのを待つだけです。
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稲の花(04/8/8西久保田んぼ・学習田) 8月になって、稲の穂が出始めて花が咲きはじめました。04年は水不足で田んぼの水がなくなってしまい、雑草や虫がたくさん増えているので心配です。
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西久保田んぼ(9月) 稲の穂が下に垂れ下がって収穫まであと2週間くらいです。
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中道を、茶畑のある西側に横切ると標識があります。左に行くと茶畑の斜面を上って狭山湖周囲道路に出る歩道が見えてきます。右に行くと西久保田んぼを見ながら住宅地の中の市道に出るコースになっています。
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ユズの木(3月) 谷戸の真ん中にぽつんと立つのはユズの木です。 ハイキングやバードウォッチングの人はこの木のあたりで休憩して、茶畑の横から次の尾根道へと上っていきます。広い谷戸を見渡せるこの木には季節の鳥が集まってきます。
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サギの足あと(03/12/24) 池や田んぼの中に「Y]字の形をした足あとが残っていれば、サギの仲間の足あとです。立ち止まって餌をつついた跡があちらこちらにみられます。虫をつついたところは小さな穴で、ザリガニをつついたところは大きな穴があいています。
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コサギ(04/2/26西久保田んぼ) いつも池の底に足跡をつけているコサギです。冬になってからは毎日のようにきます。このときはため池のふちにいるザリガニを食べていました。
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キタテハ(04/2/26西久保湿地) 春の色のキタテハです。5月ごろに羽化するキタテハは色が少し濃くなってきます。
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スジベニコケガ(09/5/16西久保湿地) 開帳4cmくらい、幼虫が苔を食草にするコケガの仲間です。春は薄いオレンジ色ですが、秋には濃い色の個体も見つかります。面型のような紋様と朱色の斑で鳥に警戒させます。
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アカガエルの卵(02/3/10西久保田んぼ) ユズの木の下にある池から水路には60個以上のアカガエルの卵塊がありました。写真は水路の端のほうですが、画面の1.5mくらいの水路の中に13個の塊がぎっしり埋め尽くしています。カエルは水の流れには産卵しないのですが、3月頃は水量が少なくて水路の水はほとんど流れていません。(04年3月は雨が少なくて谷戸全体で16個の卵塊だけでした)
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ヤマカガシ(11/5/15西久保田んぼ) 体長約1m、3年目くらいの色の鮮やかな成体です。マムシより強い毒をもちますが、つかまえたり踏んづけたりしなければ咬みつくことはありません。首の辺りを押さえたりして刺激すると、皮膚を割って毒腺から毒液を飛ばします。好物のカエルが鳴いていると、そばで見つかります。 (動物愛護管理法で特定動物(危険な動物)に指定されているので、許可なく捕獲して飼育することはできません。)
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アオダイショウ(12/5/20堀之内蛇崩) 体長1.5mの成体です。5月は営巣中の鳥の巣を狙って木の上からジャンプする姿を見ることがあります。普段はおとなしい蛇ですが、顔の前に手や足を出すと、体温に反応して咬みついてくることがあります。無毒ですが、咬まれるとすぐには離さないのですごく痛いです。
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アゲハチョウ(11/5/15 西久保湿地) 少し小型で明るい色をした春型です。花が少なくなると、森の中を飛ぶようになり、林床でいろいろなものを吸って生活をします。6月の雨が降る頃に2世代目が羽化をはじめて、春型の姿は消えていきます。
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ヤマアカガエル(5月・狭山嶺) 水温が15℃を超えると、水の中の生き物が増えて、アカガエルが水辺に戻ってきます。アオガエル(シュレーゲルアオガエル)が良く鳴くようになると入梅です。
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ミカドガガンボ(07/6/22西久保湿地) 体長40mm、翅(はね)を広げると80mmくらいになる国内最大のガガンボです。夜、ヘッドランプの明りに向ってバサバサと大きな音をたてながら飛んで来るとスズメバチかと思ってドッキリします。梅雨が明けて暑くなる頃にはいなくなってしまいます。
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ニッポンマイマイ(07/6/29西久保湿地) ナンバンマイマイ科の日本固有種で、湿地の近くで見つかります。これは殻の直径16mmで枝から枝に移るときには体を10cmくらいまでのばします。湿地を離れて遠くへは移動できないので、この谷に何百年も生息を続けている固有の個体群になっています。
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ゲンジボタルのメス(7月 狭山丘陵) 葉の上で交尾が終わったメスが産卵場所に移動します。日没直後に交尾を始めたメスが深夜0時過ぎにオスと離れて、植物の下を歩き回っていましたが、0時半に飛翔しながら1mくらいの移動を繰り返しはじめました。
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ゲンジボタルのメスの飛翔(7月 狭山丘陵) 小雨が降る中、産卵場所を探して飛翔するゲンジボタルのメスです。他の甲虫よりもZ字型に身体を反らせ、発光器で地表を照らしながら複眼を前に突き出して飛びます。一度に数メートルを飛びながら、やがてコナラの根元の苔にたどり着きました。(普段、メスは地上2mくらいまでの低空を飛翔して水辺を離れませんが、雨で地表や植物が濡れると水辺を離れて樹林の奥まで飛んでいきます。)
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ゲンジボタルのメスの産卵(7月 狭山丘陵) 水際のコナラの根元近くでは別メスが産卵中でした。産卵管を苔の下に差し込みながら、一粒づつ産み付けます。あとから来たメスは別の苔に移動して場所を探します。 (関西のゲンジボタルは集団産卵を行いますが、関東のゲンジボタルは卵が集中しないように分散型の産卵を行います。気候と餌環境が違うために、種の生息数を増やすのか、種の存続を守るかで、産卵行動に違いがあるのではないかと推察されています。)
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シオカラトンボ(04/7/28西久保たんぼ) 交尾中の雌雄で、上にいるのがオスで、下にいるのがメスです。メスは体の色がオスとは違うのでムギワラトンボとも呼ばれます。このメスは胸のあたりが黄緑色ですが、薄茶色や黄色のものもいます。
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キイトトンボ♂(04/8/8西久保たんぼ) 最近は数が減って、群れで飛ぶのは見ることができなくなった種類です。狭山丘陵の南側では見かけなくなってきたトンボです。
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コキマダラセセリ(05/8/20西久保湿地) 鳥の糞(ふん)を吸っています。ススキを食草にするので、公園などでススキを刈りとってしまうといなくなってしまいます。
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ニイニイゼミ(05/8/20西久保湿地) 梅雨の前に鳴いていたエゾハルゼミが消えて、梅雨が明ける頃に最初に鳴き始めるのがニイニイゼミです。カモフラージュの模様と同じような色の木にとまって鳴きます。最近は5月のハルゼミの鳴き声が聞こえなくなってきて、初夏のニイニイゼミの鳴き声がセミの初鳴きになってきました。
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シロヒトリ(05/9/10西久保たんぼ) ヒトリガ科の蛾(が)でアメリカシロヒトリとは違う日本の在来種です。翅(はね)を広げると8cmくらいで、真っ白にオレンジ色の模様がとてもきれいです。夜、明かりに集まってくるのでヒトリガ(火取蛾)と呼ばれている仲間です。写真はオレンジ模様を見せて威嚇(いかく)中です。狭山丘陵周辺の住宅街や畑地では以前のようには見つからなくなってきています。(白燈蛾)
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ナガコガネグモ・雌(05/9/10西久保湿地) 脚を広げると6cmくらいで、「隠れ帯」という独特の横縞(よこしま)模様を巣の中心に造って腹の模様をカモフラージュします。大きなバッタを捕まえるので、草地や田んぼのそばの低い場所に巣を造ります。写真の巣は隠れ帯が崩れてしまっていますが、巣に近づいても逃げないで、いきなり巣をゆらして威嚇(いかく)してきます。
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ミスジマイマイ(左)・ヒダリマキマイマイ(右)(03/9/22大谷戸) 関東で見つかる100種類くらいのカタツムリのほとんどが時計回りの右巻きですが、左巻きが4種類くらいいます。写真右は「ヒダリマキマイマイ」の仲間ですが同じ場所で毎年見つかります。カタツムリは食草のある場所からは移動しないので、100年で数メートルくらいしか分布を広げられないんだそうです。
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学習水田の稲(03/10/29西久保) 03年、稲作体験教室の水田は10月11日に収穫したのですが、穂が黄色くならなかった一部と学習水田の収穫はできなかったそうです。2003年は長雨と日照不足で50%くらいの実入だそうです。学習田の南には早稲田大学がじかまきで古代米を実験栽培している田んぼがあります。
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はざかけ(上と同じ) 入間市役所の職員の人たちが最後の稲刈りとはざかけ(稲を干すためにはざに架ける作業)をしていました。モミの中が空っぽの稲がたくさんありました。まだ青い稲も混じっていました。
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茶畑(01/12/8、西久保) 12月になるとハイキングの人も少なくなってきます。大谷戸とはちがって、休日でも人の来ない広場では冬鳥の観察に最適の季節になります。ここは北西に向いて谷が広がってるために、冬はオオタカが旋回空域にしています。オオタカはこの谷の上昇気流を利用して300mくらいに上昇し、宮寺や糀谷の餌場に滑空していきます。
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中湿地(11/5/15) 芽吹きはじめたヨシとカヤの間にはシオヤトンボが飛びはじめます。ミヤマシラスゲが生えそろうと、カヤネズミが巣造りをはじめて、山王峯のフクロウが現われます。横の歩道は奥湿地に続きますが、観察用の木道で行き止まります。
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西久保湿地(07/5/30) 木道は10月から4月までの冬鳥の観察には最適の場所です。谷の東側には小型の鳥たちが営巣する場所が3つの部分に分かれていて、夏鳥の季節にはたくさんの鳥を見ることができます。谷の中央はオオタカやハイタカなのど猛禽類が小鳥を狙って現れます。西の斜面の森からは日が暮れるとフクロウが狩をするために現れます。
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満月の西久保湿地(07/6/30) 日が暮れると、山王峯のフクロウのつがいが現れました。4月に巣立った子供が2羽いるので、一晩に10匹以上のネズミを捕まえます。深夜、風が止むとホタルが飛んで、その光りを目印にするようにフクロウが沢沿いを低く飛びます。この湿地での狩りは11月までつづきます。
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西久保奥湿地(田んぼ跡・1月) 木道の奥には昔の田んぼ跡3段が大きな湿地になって残っています。ハンノキが生えてきていますが、日がよくあたるので多くの生き物たちが集まる湿原になっています。
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西久保湿地の水源(9月) 奥湿地に4ヶ所ある湧水の一番奥にあるのが写真の場所です。谷戸の一番奥は残土の捨て場として埋め立てられてしまったので、残土の山のはじっこから水がしみだしています。水路の赤褐色は鉄バクテリアが鉄を食べて死んでできる沈殿物です。
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オニヤンマの産卵(08/9/8西久保湿地) 水温が少し下がり始めて、オニヤンマの産卵が盛んになります。川底の砂利の下に産卵をするために、勢いをつけて産卵管を川底に突き刺します。刺すたびに、ビシッビシッと砂利がはじける音がします。産卵を終えたメスは飛ぶ力がなくなり、翌日には鳥の餌食になって死んでいきます。
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ソウシチョウ(05/2/3山際) 野生化した外来種ですが、数十年の間に日本各地で見られるようになりました。10羽くらいの群れで生活するので、一羽が鳴き始めると周囲でも「ピー・ピー」ときれいな声で鳴き始めます。ガビチョウと共に他の野鳥の繁殖などに影響が出る可能性があるので、「外来生物法」で「特定外来生物」に指定されました。(「特定外来生物被害防止法」は05年6月施行です)
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丸裸になった尾根の西斜面(03/2/22) 毎年巣を作っていたモズやカケスがこの森にいたのですが、2003年2月に、森の更新事業で丸裸の山肌になってしまいました。鳥たちはどこにいったんでしょう。
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丸裸の斜面(03/2/22) もう少し木を残しておいてほしかったんですが。雑木林に戻るのに10〜15年かかるそうです。
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西斜面の木(06/10/8) 3年半でやっとコナラのヒコバエ(切り倒した切り株からの萌芽)が3mくらいに育った斜面です。斜面には虫が増えてきて、鳥も営巣するようになりました。藪の中にはタヌキの道が3本できていました。
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冬のため池(10/12/5) 季節最後の前線が通過して大風が吹くと、冬の空気に変わります。初霜の朝、葉が落ちて見通しのよくなった森は冬鳥でにぎやかになります。
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西久保たんぼ(01/12/8) 萌芽更新前の西斜面にはこんなに木がありました。水辺の近くなので小形の鳥からタカの仲間まで、たくさんの鳥たちが集まる森でした。風向きにもよりますが、オオタカがいつもとまる木もこの尾根北の端にありました。
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西久保田んぼ(06/1/21) これだけ雪が積ると(8cm)、冬を越す鳥たちが残った水面や茶畑の下で餌を探しています。オオタカも水辺にあらわれる鳥やネズミを狙って田んぼ近くの低い木でじっとしていました。この日は笹薮にキジバトがあつまっていましたが、笹薮から飛び出したところをオオタカが追いかけて捕まえていきました。
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西久保田んぼ(08/2/3) 一度出てきたヤマアカガエルが寒さで水辺の地面にもぐっていましたが、雪が積もったのでもう一度冬眠してしまうかもしれません。この日はノウサギ2羽が水路沿いに出てきて草を食べていました。
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モズ雄(03/2/22西久保) 2000年から見つづけている、西久保のモズです。いつもお気に入りの木に止まっていましたが、その木が切られてトイレのそばにとまっていました。更新のための伐採を、ゆっくり、少しづつやってもらえればいいのにと思います。
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モズ雌(04/2/26西久保) 西久保のつがいの雌です。今年も同じつがいが巣作りをはじめました。ちょっと目立つ場所ですが、今年も以前からの同じ場所に巣をつくりました。すぐ近くではキジが営巣の準備をしていますが、けんかしないのでしょうか。
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尾根の北斜面(大山・12月) 写真の中央あたりに展望広場があります。鳥たちの餌場になる大事な畑地が北斜面に広がっています。この写真の左には新しい住宅とマンションが迫ってきています。何とか残したい場所の一つです。
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上弦の月(03/10/29西久保田んぼ) 寒くなってきて、三日月の夕暮れの時には西久保観音のカヤの木にフクロウがやってきます。西寄の風が吹く夜は元狭山久保の斜面を下りていきます。
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西久保西地区(山際地区)
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カヤの大木(山際・12月) 西久保田んぼから市道に出て西のほうを見ると、坂を上がった高台の上に大きな木が見えます。西久保観音のカヤの大木です。写真中央の傾いた木です。写真の茶畑の左側には西久保西地区の中の谷に入る歩道の入口があります。
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西久保観音の西(3月) 観音堂の西側から加治丘陵の方向です。山際から二本木や坊の住宅地が広がり、その向こうに加治丘陵の尾根、遠くには棒ノ峰から伊豆ヶ岳の山々が見渡せます。風向きによっては加治丘陵から飛んでくるトビの群れや季節の渡りの鳥たちを観察することができます。
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西久保観音(12月) 茶畑の尾根の周りには住宅が増えてきていますが、神社の境内は100年前のままだそうです。この境内の西端からは南の畑の中に続く道があります。西久保の一番深い森に入る奥の谷の尾根道につづく入り口です。道は江戸時代からの古道で六道を通って村山の阿豆佐味天神社につながっていました。
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観音堂の森(11月) 尾根道の途中から見下ろす観音堂と出雲祝神社の森です。尾根道は六道につづく古道で、500mくらいで高根からの古道(東京都側)と合流して周囲道路につながる道でした(現在は最後の上りが廃道になって、回り道をして周囲道路に出ます)。冬にはこの斜面にできる上昇気流を利用して、トビやオオタカが上昇していくのが見られます。
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出雲祝神社(3月) 西久保観音の本堂の横から北側に少し下がった場所に下りると、隣にある出雲祝神社の境内にでます。西久保観音が山際地区で出雲祝神社は南中野地区に属しています。(「山際」は古来の小字名で、現在も使われている地名です。)
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西久保観音の南(3月) 西久保観音の南東にある写真の場所が西久保西の中の谷への入口です。「西久保湿地、沢経由」と書かれた標識が電柱の前にあります。
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茶畑の上がり口(10月) 市道から入ってきてすぐに道が3方に分かれます。左右の道は農家の敷地への入口で、写真の中央の道を進むと茶畑を右に見て西久保西地区の中の谷の沢沿いの道になります。茶畑のあたりからは西久保田んぼが東のほうに見えてきます。
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中の谷の分岐(9月) 茶畑から西側に右カーブすると中の谷に入ります。200mくらいで写真の案内標識がある場所に出ます。昔の村道(現在は廃道)は右斜め前の笹薮の中に続いています。左に曲がるとすぐ木の橋が見えてきます。
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中の谷の木の橋(12月) 谷が狭くなって道が沢に近づいてくると木の橋があります。橋を渡ると正面の尾根を回り込む左右の道に分岐します。左に曲がって200mくらい歩くと西久保田んぼの茶畑の上に出ます。右に行くと中の谷の東沢に沿った狭い道が続きます。この谷にはアオゲラが住んでいて冬には沢沿いの明るい場所に下りてきて木をたたいています。冬にはルリビタキやベニマシコ、イカルやアトリなど、たくさんの種類の鳥たちにあえるポイントです。
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木の橋(12月) この奥の森は自然のままに放置して、なりゆきにまかせることになっている鳥獣特別保護地区になっています。03年秋から04年夏までの間、5年に一度の自然環境の定期調査が行われましたが、生き物の種類が減ってきているのが心配されているそうです。
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中の谷東沢の入谷(12月) 木の橋から200mくらい道が続いて、奥のほうで谷が東西に分岐します。東側の入谷から中の谷の中央あたりはクヌギとコナラばかりの広葉樹林で冬の間は空間が開けています。オオタカの若鳥の狩場になっている森で、低空で飛びぬけていく姿を見ることができます。沢沿いに現れるネズミやカケスにキジバトを捕まえて飛び去っていきます。
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中の谷東沢西の入谷(12月) 西側の入谷です。谷の奥は道もなくなって、倒木や藪で歩けなくなってきます。最後の斜面では、倒木で古い道筋がわからなくなっています。迷わないように登ると200mくらいで周囲道路にでます。
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西の入谷から周囲道路(12月) 古い道を見つけて上がってくると周囲道路のこのあたりにでます(狭山湖堤4.6kmの表示板近くです)。木の柵をくぐって出なくてはなりません。公開はしていないエリアですが立ち入り禁止区域ではありません。(西久保西地区の森は埼玉県の自然公園に指定されていますが、個人所有の民有地なので歩いて観察する以外の活動はできません。)
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尾根道の入口(12月) 西久保の中尾根の入口です。東沢のすぐ東側の尾根です。尾根道は150mくらいで分岐して下りの道が2本あります。東に下りると西久保田んぼの茶畑の上からの途中の斜面に出る道です。北に下りる古い道は中の谷の木の橋の西側に出られますが途中の急斜面で道筋がわかりにくくなっています。写真の左側のほうに下る道を見つけると中の谷東沢の東の入谷です。
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西久保西の中の谷(3月) 中の谷の分岐に戻って、昔の村道に入ると道は中の谷の奥に向かいます。村道の古い道路境界石は残っていますが、今は人も入らなくなって道筋はわかりにくくなっています。調査や管理の人が歩いた跡が少し残っているのでそれをたどります。両側の斜面は落葉樹が多いので、冬は見通しの良い谷ですが、夏には迷子になりそうな場所に変わります。ヘビが多いので踏まないように注意して歩きます。
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東沢の合流場所(3月) 西久保西の中の谷の東沢が写真上から合流してきます。雨が少ないと、どちらの川も枯れ沢になってしまいます。それでも少ない水溜まりにはタヌキやウサギに小鳥たちが集まってきます。写真の東沢にはタヌキの足跡がたくさん残っていました。日中はなかなか会えないタヌキですが梅雨の頃になると子連れのタヌキが昼間も沢沿いに現れることがあります。
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中の谷中央(3月) 歩道から分かれて300mくらい進むと、深い笹薮があります。道筋はつけてあるのですが、夏は歩きたくない場所です。足跡をたどっていくと100mくらいで藪の向こう側の東京電力の鉄塔管理歩道に出ます。
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中の谷奥の東電管理歩道(3月) 広くなった場所の先には東京電力の黄色い標識が立っています。写真右のほうにある階段を上ると、西久保西の尾根(狭山台)に出てから18番鉄塔につづく管理歩道です。ここを直進して次の管理標識で管理歩道を左の尾根に登ると、19番鉄塔の下を通ってすぐ周囲道路に出ます。直進して谷の一番奥に入るには長靴が必要です。
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水源(狭山台) 谷中央の東京電力の管理歩道のあたりは少し開けていて、歩道の南側には写真のような沢の大溜まりがあります。この森に来るときは写真の遠くにある丸太橋を渡った左のほうにある倒木あたりでお弁当を食べています。この開けた場所の両側の急な斜面には広葉樹林と杉林が混じっていて、一年中多くの種類の鳥を観察できます。ぼくのお気に入りの場所のひとつです。
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周囲道路(外周道路)(狭山台・3月) 19番鉄塔から30mくらいでこの周囲道路の柵の場所に出ます。左に1000mくらいで緑の森博物館の狭山新道切通しの入口に着きます。右に行くと10分くらいで高根山入口を過ぎて六道の辻に出ます。
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周囲道路(外周道路)都県境(05年2月) 外周道路の「曲がり角」と呼んでいる場所の車止めです。車止めの向こうに続く道は2本に分かれて、地元で「狭山山脈」(狭山嶺)と呼ばれる西久保西の大尾根の旧街道と、高根の「田ノ入」と「狭山下」に下る都県境の尾根道に分かれています。この付近には大型の鳥や猛禽類の飛行する「風道」と呼ばれるルートが6本集まっている場所で、ぼくたちが定点観察をしている場所です。
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狭山嶺(狭山山脈)の大辻(7月) 西久保観音から狭山嶺に入って西に歩いて来るとこの四辻にでます。左には外周道路を通って六道山につながる古道と、金堀沢から月見台を通って須賀神社につながる古道(現在、水道用地内の部分は廃道になっています)の二つの古い道筋が今でもつかわれています。右の道は二本木から上がってくる古道の尾根道です。
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ホタルガの交尾(04/6/17西久保西) 水道用地のフェンスにとまっていましたが、フラッシュが光ったら交尾したまま飛んで行きました。短い発生期間なので梅雨の終わり頃にはどこにもいなくなっています。ホタルガが森から消えると夏のセミが鳴きはじめます。
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ベニシジミ雌・夏型(04/8/7大谷戸湿地)
羽の裏(前翔)もオレンジ色なのでよくめだちます。3月から11月までに3世代くらい発生して、成虫のまま冬を越します。夏型は色が濃くなって、羽の黒い部分が多くなって見えます。
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ツマグロヒョウモン・雄(07/9/8狭山久保) 前翅(まえばね)には豹の目のように見える紋様があって、近づいてきた鳥をおどろかすそうですが、写真の雄は翅先を鳥にやられてしまったようです。温暖な東海地域から生息域を関東に広げて、2000年代になって狭山丘陵にも定着した国内外来種です。食草が同じ在来のヒョウモンチョウの仲間が生息場所を奪われないかが心配されています。
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山際地区の斜面
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(「山際」は小字名です)
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送電線ルート(7月) 山際地区を通る東京電力の送電線「豊昭線」16番鉄塔から19番鉄塔です。送電線の下の樹木は高さを低くしてあるので樹林の谷ができています。南北にできた樹林の谷は風道に3ヶ所でつながり、鳥の移動空間になっています。樹林の谷の下には林床植物が多く、多くの生き物たちの生息場所にもなっています。(黒部幹線の送電線鉄塔が建て替えられて、現在の154kvの豊昭線になってからは鉄塔が高くなっています。)
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十一面観音・山際観音堂(4月) 山際西観音と呼ばれる狭山三十三観音霊場の26番札所です。茶畑に囲まれた山際地区の集会所にもなっています。観音堂後ろの尾根が埼玉県と東京都の境になっています。西側は都立野山北・六道山公園の高根エリアで、高根山公園までの間に2つの湿地と2つの尾根があります。六道山の北側に広がる丘陵のいちばん奥の森として開発を制限していますが、宅地開発が森の近くまでせまってきています。
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山際観音堂の雪(08/2/3) 地元で狭山山脈と呼ばれる狭山峯を見渡せる景観は、狭山丘陵で一番といわれています。尾根部分は埼玉県立狭山自然公園に入っていますが、茶畑の部分は公園区域外なので、いつまでこの景観が残るのか心配されています。
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山際の大桜(4月) 山際観音の西隣(狭山下)の茶畑です。写真の茶畑までが埼玉県入間市です。その右側は東京都瑞穂町です。桜が散って青葉が茂ると、日が暮れた茶畑にフクロウが狩に現れるようになります。
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アジアホソバスズメ(08/5/17 山際) 翅(はね)を広げると11cm。狭山丘陵の西側だけで見つかるスズメガ科の大型の蛾です。梅雨になるといなくなりますが、梅雨が明けるとまた森に現れます。
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ヒラタアブを捕まえたハナグモ(10/11/7狭山久保) 網をはらないで花の上で待ち伏せの狩りをするハナグモ。自分より大きな虫も毒液で麻痺させて捕食します。捕まったのはヒラタアブの仲間、花はカントウヨメナ?。
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キタテハ秋型(10/11/7狭山久保) 秋型は翅(はね)の裏が冬の枯葉の色になって、このままの姿で冬を越します。1月でも10℃くらいになると日向に出てきてじっとしていることがあります。
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カヤネズミの巣(08/11/9 向山) 直径約10cmの球巣で、4匹の子供を育てた巣です。この湿地には例年より少ない12の巣がありましたが、半分は何かに襲われて、子育てに失敗しています。
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狭山久保の田んぼ(6月) 西久保観音から西側の茶畑を下りてくるとこの田んぼがあります。遠くの尾根の上に立つのが中の谷の北側の尾根(狭山台)に立つ18番鉄塔です。この水田に水を供給している谷戸にもホタルが出ていたんですが、最近は水量が少なくなってきているので心配です。すぐ近くまで住宅が建ちはじめたのでこの谷戸も開発されてしまわないか心配です。
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狭山久保の田んぼ(8月) 05年は稲の花が咲くまでの水も順調でした。アキアカネが戻ってくる頃には稲刈りです。06年は5月20日に田植えをしましたが、午後の嵐のような大雨で一日で終わりませんでした。
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狭山久保の田んぼ(9月) 04年は台風が来るので早めに刈り取りを始めました。05年は7月の梅雨明けと同時に水量が減ってきたので、虫の害が心配されましたが無事に稲刈りまで育ちました。07年は夏の暑さがすごかったのに豊作でした。
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狭山久保の田んぼ(08/2/3) 雪が10cm積もりました。、ニホンノウサギが2羽、雪の上を走って逃げていきましたが、冬毛が白くならないないのでよく目立っていました。積雪が多い年は、アカガエルが増えて、豊作になる年です。
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西久保観音の西斜面(9月) 山際の田んぼから東に100mくらい上がってくると西久保観音と出雲祝神社の森が東の丘の上に見えてきます。夏の早朝には神社の木の頂上にはオオタカがやってきます。この森をこえて東側に歩けば5分で西久保湿地、10分くらいで大谷戸湿地に戻ります。
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西久保の夕陽(03/12/17西久保田んぼ) 丘陵雲のすきまに沈んでいく太陽です。
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