金堀沢

 かなぼりさわ

 

 狭山湖の西にある水道用地の森です

 

金堀沢 大曲

金堀沢 (11/5/15)

 

  金堀沢の森は埼玉県入間市と東京都瑞穂町にまたがる、狭山丘陵の一番奥にある森です。森の全部は東京都水道局が水道用地として管理をしています。

水道用地であったおかげで、公園としての整備や開発をのがれたこの森は狭山丘陵でも一番多くの自然が残された場所になっています。

  現在、森の中には東京電力の送電線管理用通路と水道局が管理する歩道があります。原則的には水道用地であるため、一般に開放はされていませんが、入会権のある農家の人と通過する歩行者が通行できるようになっています。

  丘陵の歴史を調べると、大正時代までは金堀沢の谷には7軒ぐらいの農家があり豊富な湧き水を利用した大きな水田が3ヶ所あったそうです。今では森になってしまった大沢の田んぼも、棚田であったことを確認できる場所が今でも残っています。昭和になって狭山湖が完成すると農家は移転して、水田は耕作されなくなりました。太平洋戦争の時には近くに大きな飛行場が二つあったため、軍事物資や燃料として多くの木が切り出されたそうです。現在の森の木はその後に植林された樹齢60年前後の木が中心になっています。昭和の30年代になると化学肥料が使われるようになり、農家が森の落ち葉を集めて堆肥を作ることも減っていきました。生活用の燃料としての木の伐採も行われなくなり、それまで森に入っていた周辺の農家の人たちも森の手入れをすることがなくなっていきました。森は荒れだしましたが、おかげで里山とは違った原生林のような森が残りました。

  現在、入間市宮寺の北にある縄竹地区は山口貯水池の工事で昭和5年に旧・縄竹村の人たちが移住した場所です。(国道16号線宮寺東交差点の西にある縄竹公会堂付近です)

※2011年8月に入場門が施錠されました。許可なく立入ると不法侵入で処罰されます。

 

さいたま緑の森博物館側からの入り口

 

緑の森博物館 管理棟

「緑の森博物館」の管理棟(9月)
埼玉県側からはここから出発します。
金堀沢に入るには狭山湖周囲道路を南北に結ぶ縄竹林道を利用します。林道は大正時代までは縄竹の入窪を通る狭山道で、現在は東京都水道局が管理道路として使用している林道です。この写真の左に続く砂利道を6分ほど歩くと周囲道路にある一本松の辻に出ます。

狭山新道

管理棟前から見た林道(9月)
50mくらいで右の大谷戸(おおやど)に下りる歩道の入り口があります。大谷戸を右に見ながら林道を上っていきます。この林道は自動車も走るので注意しながら歩きます。

狭山新道改築碑

「狭山新道改築碑」
森の博物館から200メートルほど上ると、尾根の切り通しにさしかかります。ここにある石碑には「狭山新道改築碑」と書いてあります。明治の頃までは丘陵北の宮寺と南の三ツ木を行き来する狭山道は、宮寺の都稲荷神社から西久保の尾根道を上り、金堀沢の水田(縄竹田んぼ)に下って、また大沢の東尾根に上り、尾根づたいに三方入(御判立)から現在の三ツ木交番の前に抜ける山越えの険しい道でした。荷車での通行ができるように開削された新道のおかげで、六道山や瑞穂を廻らなくても南北の往来ができるようになったのが、この狭山新道です。

狭山新道 切り通し

狭山新道の切り通し(11月)
石碑の先にはカーブしながら続く切り通しの砂利道があります。この切り通しの崖には金堀沢とここでしか観察できない狭山丘陵独特の地層が露出しています。切り通しは今から80年以上前に掘られたのだそうですが、何度もくずれた土を大谷戸に埋めたあとが残っています。

一本松の切り通し 南側

切り通しの南側(9月)
右カーブになると、そこからは狭山湖につながる南斜面になっていきます。ここから先の森では狭山丘陵に古くから生息している古来種の生き物たちが主役になっていきます。左右の崖の上には古い尾根道が横切る形で残っています。現在は市の赤道ですが、一本松の尾根道として分水嶺をつなぐ村界の古道でした。今の周囲道路は馬頭辻から南に迂回させて現在の位置になっています。

縄竹林道(一本松から御判立)

 

縄竹林道 一本松の入口

水道局管理道路入口(一本松の辻・1月)
緑の森博物館管理棟から6分(390m)くらいで周囲道路の写真の場所につきます。ここが金堀沢の北の入り口です。右にある通用門を開けて中に入り、縄竹林道を15分(1130m)くらい歩くと金堀沢の縄竹橋(丸太橋)です。この道は狭山道が整備されるまでは三ヶ島と縄竹を結ぶ農道で、狭山新道の開通で丘陵を南北に横断する大事な道になっていたそうです。

水道局 新ゲート

縄竹林道通用口(一本松06/1/25)
水道用地の中は車両進入禁止です。自転車は押して歩くかここに置いてから入ります。現在、通用口は施錠されていませんが、不法な侵入が続く場合は施錠することになっています。(06年1月にゲートが新設されました。07年12月には林道南口の御判立にもゲートが新設されました。)

縄竹林道

縄竹林道の下り(11月)
左側に水道用地の立ち入り禁止区域のフェンスを見ながら林道を下ります。まだ右側(西側)のフェンスができる前の写真です。

水道局 旧道 L号扉

水道局ゲート(L号扉前・11年2月)
管理道路を500mくらい歩くと水道局の大きな鉄の門がある場所に出ます。周囲道路から下りてくる道は写真の左の方になります。ここで写真手前の方に曲がって、鉄柵に沿って歩きます。鉄柵の中には金堀沢の河口湿地と導水路があります。柵に沿って300mくらいで導水路が見える地下導水管の放流口に着きます。(2011年1月、林道北側にフェンスが新設されました。)

導水路沿い

導水路沿い(11年2月)
南側(左)の鉄柵の中には金堀沢の旧川筋に架かっていた橋の橋台の石垣が見えます。江戸時代からの旧道は、橋を渡って南の尾根を格子谷まで上り、大辻から大笠に下って中川沿いの旧往還道(勝楽寺街道)につながる生活道路でした。橋の手前と右前方のフェンスの中には立退いた農家の跡があり、現在の導水路に架かる橋の東側には水田が広がっていたそうです。

狭山湖  山口貯水池引入導水路

引入隧道口(02/6/30)
狭山湖の一番奥にある導水路です。8q西にある小作の取水堰から地下の導水管で狭山湖に水を引き入れている場所です。昔は掘りぬきの水路で、まわりが湿地だったそうです。以前はトンボがたくさん見られたそうですが、今はコンクリートで固められ、トンボも減ってしまったそうです。サギやカモが営巣する鳥の楽園になっています。(写真奥の工事中の狭山湖北入は湖面の代わりに緑の湖底が写っています。 北入=小作線の流れ込む入江)

導水路の森

東京都水道局の導水路沿い林道
この柵の向こうには導水路南の深い森が広がり、中を流れる金堀沢の南の丘あたりは一年を通してカラスが多いので、「カラスの森」と呼んでいます。(狭山丘陵には3ヶ所のカラスの名所があります、夜のねぐらになっているここの森と、多摩湖の都立狭山公園、それに三ヶ島の早稲田キャンパスです。この三ヶ所では野鳥の声の録音ができません。)

金堀沢林道入口分岐

金堀沢入口(02/3/16)
導水路の先80mくらいで木に囲まれた森の中の林道に入り、さらに200mくらいで写真の場所に出ます。この石柱の手前を右に曲がると金堀沢(狭山自然公園)です。この右の藪の中に「県立狭山自然公園」の古い看板が埋もれるように立っています。左側のフェンスの遠くに見える白い札のところが丸太橋です。丸太橋を渡って12分くらいで村山の周囲道路の「御判立」に出ます。

旧・縄竹橋

丸太橋(縄竹橋 03/2/1)
金堀沢は知らなくてもこの丸太橋はよく知られています。ここに自転車を置いて水道局の立入禁止区域に入る人がいます。釣り人には知られている狭山湖の釣りポイントだそうです。しかも、高性能になった監視カメラがあるので、水道局の人に見つかって追いかけられるのを覚悟で入るそうです。毎年、多くの人が所沢警察署にお世話になっているそうです。(2011年、監視カメラが増設されました。)

旧 縄竹橋

丸太橋(縄竹橋 02/3/16)
2003年11月に取り壊される前の縄竹橋です。昔は、車が通る橋が架かっていたんだそうですが、今回の工事で車(消防車)も通る橋になるそうです。

縄竹橋 架け替え工事

丸太橋(縄竹橋)架け替え工事(03/12/13縄竹)
03年11月に始まった撤去工事で名物だった丸太橋はなくなりました。昔の石垣も撤去されてコンクリートの暗渠(カルバート)が作られました。金堀沢の川底もこの下流100mくらいが堀られてきれいになっています。橋の南東の木の根元に2000年から住んでいたヤマカガシはどこかに引っ越してしまいました。

新 縄竹橋

縄竹橋(04/6/15)
03年12月に完成した新しい橋は、あいかわらず「丸太橋」と呼ばれていましたが、04年6月15日に「縄竹橋」の名前が入った標柱が両岸に立てられました。消防車両はここを渡って、新しくできたゲートから狭山湖中央(大坊)まで入るそうです。

縄竹橋

縄竹橋(2013/3/9)
2013年3月にフェンスの新設工事が終了した橋です。

大沢と金堀沢の合流点

大沢(左)と金堀沢(右)の合流地点です。
なんと、この川底にバイクのタイヤの跡がありました。なんでこんな所を走っているのか?この合流地点の付近の森は、小型の鳥がたくさん巣造りする場所なんですが。
大沢も紹介したいのですが容量の都合で載せられませんでした。またの機会に紹介します。

大沢林道入口

大沢の入口(5月)
大沢の森の正面玄関となっている入り口です。金堀沢の縄竹橋から水道局フェンス沿いに30mくらい南に上ったところです(水道局の入場ゲート「山口南第27号扉」の7m北です)。この谷にある湿地(水田跡)を越えて道が奥に続きます。100mくらいで御判立てからの古街道の尾根道(都県境の道)が合流しています。ここには蜜場の木があるので、夏にはスズメバチに注意して歩きます。

大沢林道入口

大沢入口(2013/3/10)
上の写真と同じ場所から写した大沢の入口です。
縄竹林道西側の最後のフェンス設置工事が2013年3月に終了して、すぐに施錠されました。完全閉鎖された水道用地の森に静けさが戻ってきます。

P4100402h.JPG

アオオサムシ(04/4/10山王峰)
体長35mmの大きなアオオサムシが巣穴から出てくるところです。アカガエルが越冬から目覚める3月初旬には活動を始めます。春一番、生き物がいない森の中で落葉の間をカサカサと歩き回っているので目立ちます。羽根は退化して飛べません。

ヒバカリ

ヒバカリ(03/7/21 縄竹橋)
とてもきれいな黄色のラインが首にあります。無毒です。この森でよく見られるシマヘビやジムグリはネズミや小鳥を食べますが、ヒバカリやヤマカガシはカエルやオタマジャクシなどを水中や沼地で食べます。シマヘビはよく木の上から落ちてきますが、ヤマカガシやヒバカリは水辺で泳いでいるのを見かけます。マムシがいるぞと言われますが、運がいいことにまだ会ったことはありません。

金堀沢林道 (2011年8月に施錠されました)

 

金堀沢入口

縄竹林道からの金堀沢入口(08/3/25)
08年3月25日、金堀沢林道の入口にフェンスとゲートが作られました。
2011年8月以降、許可のない人がこの中に入ると不法侵入で処罰されることになります。

金堀沢入場ゲート

施錠された入場門(11/8/28)
錠が取り付けられて出入りができなくなりました。
監視も強化されて、場内の安全が図られています。

金堀沢林道 春

金堀沢入口(07/4/22)
ここから先は狭山丘陵で一番深い森に入っていきます。このあたりはむかしの縄竹田んぼがあったところです。西久保の山王峰への上がり道はこの右の藪の中に埋もれています。

金堀沢入口 初夏

金堀沢入口(04/6/15)
6月になると森の中は木の葉や草が茂って見通せなくなってきます。日中も薄暗い森の中とは違い、この近くの湿地は草花や蝶などの昆虫がたくさん観察できる場所です。この森だけで見つかる希少種の生き物が生息します。(狭山丘陵ではここだけで確認されていた絶滅危惧種の希少植物が02年を最後に消えてしまいました。盗掘による絶滅だそうです。)

DSCF3663h.JPG

金堀沢林道入口(07/9/15)
雨が降るたびに青葉が茂って、深い森になっていきます。夏鳥や虫が集まって森の中がにぎやかになります。07年、水道局の新しい看板が立ちました。水道用地の中での活動は全て許可が必要になります。

サニートラックの残骸

20年以上前から放置してある小型トラック。
01年まではトラックの形があったんだけど、急にくずれました。この林道は昭和40年代まで自動車が走れたそうです。この壊れたトラックの下は金堀沢に流れ込む支流の沢です。旧狭山道はこの沢に沿って北の西久保の山王峰の尾根に上がる道でしたが、現在は薮の中に埋もれています。

金堀沢 下流域

縄竹橋上流の金堀沢(6月)
年によっては雨量が少なく、水が涸れてしまう事もありますが、伏流した水が生き物を守っています。このあたりは水量が豊富で、夏にはハヤの群れが泳いでいます。ツチガエルやアカガエルも泳いでいますが、カエルのいるところにはヤマカガシやシマヘビも集まってくるので足元には注意が必要です。

砂防提

砂防提(三日月広場の東・2月)
オオタカの広場の東、三日月広場にある壊れた砂防提です。(この森のシンボルだそうです)こんな段差があるのに、どうして魚が上流に泳いでくるのかふしぎです。1999年の夏にはこの堤の上流はほとんど水が涸れてしまったこともありましたが、やはり魚が帰ってきました。大沢の西岸へ入る歩道のひとつはこの左(右岸)から始まっています。

水の枯れた砂防提

水の枯れた砂防堤(04/3/13)
04年は、冬の雨が少なくて、3月になって水が涸れてしまいました。この上流100mくらいは流れがありません。さらにもっと上流でも水が溜まっているだけの場所が何ヶ所もありました。04年3月20日の調査では、アカガエルの産卵数は前年の4分の1以下です。春にカエルの産卵や孵化が悪いときは、水系の生き物や昆虫たち、さらに営巣期の鳥たちにも影響がでる年です。とても心配です。

砂防提 雪

砂防提・雪(05年1月)
気温は0℃、川の水温は2℃しかありません。森ではフユシャク(蛾)が飛び交い、水の中には秋に孵化した小さなハヤがたくさん群れていました。沢沿いには餌を探して歩いたタヌキの足跡が雪の上に残っています。降り続く雪で、長靴や手袋も真っ白になって凍ってしまいました。いったいタヌキやイタチはどうして過ごしているのか。

涸れた金堀沢

涸れた金堀沢(02/6/8)
2002年6月、オオタカの広場近くの水のない金堀沢です。ここから上流200mくらいは水溜りだけで、流れは無くなりました。水は伏流水となってここの下流50mほどのところに出てきています。この2週間後には流れも復活し、ふしぎなことに、魚たちも戻って来ました。金堀沢には壊れかけた砂防堤が5ヶ所あります、魚はこの段差をどうやって行き来しているのかふしぎです。

大雨の砂防提

大雨の砂防堤(03/9/22)
大雨で歩道は歩けないくらいの水でしたが、保水力のある森のおかげで大雨でも金堀沢はこのくらいの水量です。一度、台風の時に来たときはもう少しすごかったけど、涵養林(かんようりん)と呼ぶ意味がわかります。

三日月広場の崖

三日月広場の断崖(3月)
ぼくらがグランドキャニオンと呼んでいる高い崖が続く場所です。遠回りしないと崖の上には出れません。高い崖の上からは北の尾根も見渡せます(冬)。崖の途中にある礫層(石ころの多い地層)からはいつも水がしみ出しています。この崖のひさしの下には毎年鳥が巣を作るのですが、いまだ種類がわかりません。小さくて黒っぽいんですが動きが速くて観察させてもらえません。昭和40年代まであった、月見天井の洞窟はここにあったそうです。

三日月広場の崖の上

三日月広場の崖の上(2月)
葉の落ちた冬には、崖の上から北尾根が見通せます。写真の方向が大谷戸湿地(緑の森の博物館)です。冬、北寄りの風が吹くときには北尾根の上空を飛ぶオオタカが観察できます。この時期のオオタカは谷戸の上昇気流を利用して入間市側の餌場に飛びます。5分から20分くらいの間隔で尾根の上を行き来するのが見られます。風によって飛行ルートや時間も変わりますが、決まった旋回空域があるのでそれを探すと飛翔の観察ができます。

三日月広場 雪

三日月広場の残雪(03/1/12)
森のいろんな場所に10日前の雪が残っていました。川の浅瀬や水たまりの水は凍りついていました。丘陵の外から歩いてくると、この森の冬は丘陵の外よりずっと寒いことがわかります。(1月は市街地より2〜3度低くなります。)

コゲラ

コゲラ(03/1/12)
冬のきびしい寒さの中で、森の中をにぎやかにしているのはこのコゲラのなかまたちです。静かな森の中で、朝早くから木をコンコンたたきながら木の中の虫を探しています。冬の朝7時前に森に来ると、日の出と同時にあちらこちらでコンコンコンと音が聞こえ始めます。

ゲラの掘った穴

木の巣穴?(04/2/1山王峰)
地面から2mくらいの高さに6ヶ所も穴を掘った跡がありました。ゲラの仲間が毎年あけていたにちがいないと思いますが、毎年途中であきらめていったようです。上のほうの3個の穴の跡はだいたい3年以上たっていて、樹皮が盛り上がって穴をふさいで修復が終わっています。下の3個の穴はまだ1〜2年くらいの穴の跡でふさがる途中です。なぜ、同じ木の同じ場所に6ヶ所も穴を開けようとしたのか?

オオタカの食痕

オオタカの食事跡(食痕) (2月)
好物のハトを食べるために羽根をむしった場所です。すぐ近くには別のハトとカラスの羽根をむしったあともありました。どの羽根もまだ新しくて、毎日、同じ場所に獲物を運んできて料理をしているみたいです。

オオタカの広場(展望広場)

オオタカの広場(展望広場・冬)
この広場を囲む丘の上にはオオタカがよくいる高い木が何本かあります。この広場のあたりで歩道は四方向に分岐します。南北の尾根に上がる2本の狭い歩道と、金堀沢の北側に沿った六道山の名の由来になった林道(北林道)、それと金堀沢の南に沿った狭い歩道です(南林道)。

ハリガネムシ

ハリガネムシ(05/12/11金堀沢)
水生生物ですが、動かないと植物の根にまちがえてしまいます。ゆらゆら動きますが手で持ち上げると硬くなってハリガネのような感触です。カマキリやカマドウマに寄生して成長するそうです。

キタテハ

キタテハ(03/4/19金堀沢)
春に森の中でたくさん見かけますが、秋の終わりまでに3世代くらい子供が羽化します。秋に羽化するものは羽の色は少し暗い色になって目立たなくなります。

広場 初夏

オオタカの広場(展望広場・6月)
若葉が茂ると尾根が見えなくなります。小型の鳥たちの巣からはヒナが巣立って、森の中の若葉に姿を隠しながら自分で餌をとり始めます。親鳥が人間に警戒してにぎやかに鳴くときは、すぐにその場所から離れてあげます。

金堀沢 初夏

オオタカの広場前の金堀沢(6月)。
この付近ではカワセミが沢に飛び込む姿が観察できます。人が5mくらいに近づいても逃げません。小魚を捕る腕は100発100中です。春にはなぜかウグイスの森と呼びたくなるくらい、毎年ウグイスが多く見られる場所です。ウグイスは4月から8月ころまで見られます。ウグイスは低いところに巣を作るので春になると密猟者が藪の中を歩き回っているそうです。見つけたら110番通報してください。

広場 雪

オオタカの広場の雪(05/1/3)
04年12月31日に降った雪は1週間残っていました。イタチやタヌキも餌が少ない時期なので、森の周りの住宅地に現れるようになります。この日はタヌキの足跡が広場のそばの林道から六道の石畑給水所の外まで続いていました。

ハクビシンの足跡

ハクビシンの足跡(06/1/21金堀沢)
夜行性で、ときどき木の枝の上を歩いているのを見かけます。タヌキは4本指で梅の花のような足跡ですが、ハクビシンは指が5本で前向きにそろっているので区別します。タヌキとは仲が悪いです。狭山丘陵ではキツネやイタチがいなくなってきたかわりにハクビシンが増えているそうです。(写真ではわかりにくいですが、歩幅20cmくらいで5本の指跡がくぼんでいます。)

大曲

オオタカの広場の西にある大曲です(6月)。
この森をよく知る人ならおなじみの場所です。このあたりの森はカラスも少なく水辺に現れる野鳥や小動物が多くて、一日を過ごしたくなる場所です。2000年の春には左の土手の上でオオタカをよく見かけたのですが、それ以降ここでは見かけなくなりました。タヌキは3家族がこのあたりに現われます。

大曲 雪

雪の大曲(06/1/21)
降り続く雪で川も白くなりました。冷たい水の中には活動を始めたカゲロウの仲間や、小石のすき間にかくれるヤゴやトビケラの仲間を見つけることができます。ここでは雪が積もるようになると、生き物たちにとっては新しい一年の始まりだそうです。(南関東では南の湿った空気が降らせる雪は春の先ぶれだそうです。)

トウキョウサンショウウオ

トウキョウサンショウウオ(3月)
体長13cm、水辺の落ち葉の下にいました。地温が10℃近くになると冬眠している場所から出て水辺に集ります。水温が低いと水に入らないで水辺の枯れ枝や落ち葉の下で水温が上がるのを待ちます。春の雨が降ってアカガエルが産卵を始めると、トウキョウサンショウウオも水に入って産卵をはじめます。
(環境省絶滅危惧U類 東京都絶滅危惧TA類)

トウキョウサンショウウオ 卵のう

トウキョウサンショウウオ卵のう(4月)
金堀沢のくねった沢の端には水の湧き出してできる「溜まり」がいくつも見られます。六道山までの間に湧水が7つに、合流する小川が大小8つほどあります。春になると溜りにはトウキョウサンショウウオの卵が見られます。写真は孵化が始まった卵のうです。現在、ここの卵のうは研究目的でも持ち出しはできません。採集している人がいたらすぐに警察に通報してください。

トウキョウサンショウウオ 産卵池

トウキョウサンショウウオの産卵池(4月)
トウキョウサンショウウオは川の流れには産卵しません。小さな水溜りに産卵して孵化の時期に乾いてしまうこともありますが、この卵嚢(袋)のおかげで助かります。(ここでの成体までの生存率は1〜2%くらいだそうです。)最後の産卵が終わる6月までに、森全体で300個以上の卵のうが確認されます。

トウキョウサンショウウオ 幼生

トウキョウサンショウウオ幼生(03/6/8)
3〜4cmくらいに育って川底の小さな虫を食べるようになると水の中に群れで見つかるようになります。水温が低いここでは変態して上陸する夏の終わりごろまで水の中に見つけることができます。トウキョウサンショウウオは孵化したホタルの幼虫を食べてしまうので、ちょっとこまります。

トウキョウサンショウウオ 上陸

トウキョウサンショウウオの上陸(7月)
体長が4cmを超えると、エラが消えて空気呼吸をはじめます。上陸をすると、しばらく水辺で虫を食べていて、やがて森の中に消えていきます。

大曲上流

オオタカの広場の西・雪(05/3/5)
05年は5回の降雪のおかげで春先の水量が豊富です。雪解けの水は水温が5℃くらいしかないので、日のよく当たらない場所ではヤマアカガエルやトウキョウサンショウウオの産卵が少し遅れています。

ナミアメンボウ

アメンボ(ナミアメンボ)の影(04/4/10)
川底にアメンボの影がうつっていました。脚の先で水面の水をはじくように押しのけているので、くぼんだ水面が大きな影になって水底に見えています。大きく開いた真ん中の2本の脚だけをを前後に動かして前に進むのがよくわかります。写真中央に影が見えていますが、アメンボはどこにいるかわかるでしょうか。

タゴガエル

ナガレタゴガエル(10/4/3金堀沢)
3月になると沢に現れて「グゲグゲキュルキュル」と変わった声で鳴きはじめます。沢沿いの湧水の湧口の中や大きな石の隙間に隠れて、10pくらいのブドウの房状の卵塊を産みます。

大曲上流 夜

夜の金堀沢(6月)
梅雨の頃からは日が暮れると川に沿って霧が発生するようになります。風がない日の夜は真っ白になってしまうこともあります。日が暮れた霧の中で一斉に「木落とし」が始まると、カランコロンと森の中に響き渡って、小枝の雨が降るようです。この音がするときは、早く森から出て行けという警告です。急いで森を出ます。

金堀沢 中流

金堀沢中流
大曲から200mくらい川をさかのぼると倒れた木が川をふさいでいたり、川の深みがあったりし始めます。このあたりの水の中にもヨシノボリやハヤのなかまがいます。暖かくなると、最近は数が減ってきたオオルリ、川辺にはキビタキを見ることができます。毎年春に、この近くの川沿いに笹竹を組んで一人用の観察小屋を作っている人がいますが、弁当のゴミは持ち帰ってください。

シマヨシノボリ

シマヨシノボリ(04/3/14金堀沢)
狭山湖には回遊しないで、この短い流域だけで生活しているヨシノボリです。柳瀬川で見つかるヨシノボリと同じ紋様なので、多摩川水系から入ったのではなく、川が分断される80年以上前から柳瀬川流域に生息していた種類だと思われます。

ヌカエビ

ヌカエビ(11/3/16金堀沢)
水の汚染には弱く、丘陵の水源近くのゆるい流れに生息します。春、水温が10℃近くになると、流れのよどみに群れるように現れます。

ヒメフタオカゲロウ

ヒメフタオカゲロウの幼虫(11/3/16金堀沢)
幼虫は汚れた水や酸素不足には弱く、伏流水が湧くような砂利混じりの砂地に生息します。桜が咲く頃に一斉に羽化を始める、清流の指標生物です。

金堀沢中流 雪

金堀沢中流の雪(05/3/5)
中流には昔整備されていたまっすぐの水路部分がそのまま残っている場所があります。土止めのために植えられた木が20mを越す高さになって、日中でも薄暗い場所です。丘陵の南では5cmも積もらなかった前日の雪が、ここでは吹だまりで18cmありました。3月になると、もうすぐ産卵期や営巣期になる生き物たちが、暖かい場所に出てくるので、いろんな生き物を日の当たる水辺近くで見かけるようになります。

スナヤツメ メス

スナヤツメ(06/3/15金堀沢)
幼生で3年くらい川岸の土の中で過ごして、秋に変態して成体になります。成体で冬を越すと、水温が10℃近くになると、流れの中に群れて産卵の準備をします。川底の砂に穴を掘って産卵をすると寿命を終えます。この集団産卵の時期だけ川の中で見ることができます。体長15cm。
(環境省絶滅危惧U類 東京都絶滅危惧TA類)

スナヤツメ

スナヤツメの産卵(10/3/21金堀沢)
伏流水がある砂質の川底にだけ産卵床を作ります。メスが吸盤で小石につかまって産卵床をたたくと、オスがメスに巻き付いて産卵をうながします。2匹でぶるぶると小刻みに体を震えさせると、メスが白い卵を産みます。メスは卵に砂をかぶせて、次の産卵の準備をします。春の産卵行動は1週間くらい続きます。

アブラハヤ

アブラハヤ(03/5/17金堀沢)
写真のアブラハヤは長さが7cmくらいですが、5月から6月頃には1〜2cmくらいの小さな稚魚の群れがたくさん川の中に見つかります。川の流域で水が涸れてしまっても、しばらくすると川の中にもどってきています。狭山湖からは上がって来れなくなってしまったのに、どこに隠れていたんでしょう。(東京都絶滅危惧U類)

ゲンジボタル 幼虫

ゲンジボタルの幼虫(03/6/1金堀沢)
体長が25mmくらいの終齢幼虫です。上陸時期なので陸上の様子をみるために水辺で頭を水面に出していました。ホタルの幼虫は水の中でも尾部の発光器が光ります。大きいので水の中で2回冬を越す2年幼虫だと思われます。(ここでは3年幼虫も見つかっています。)

ゲンジボタル 幼虫の上陸

ゲンジボタルの幼虫・上陸(04/6/22)
体長18mmの終齢幼虫が光ながら上陸するところです。金堀沢では流域の場所により、日照や水温の違いで、ゲンジホタルの幼虫の上陸時期が1ヶ月以上におよびます。写真は最初の上陸開始から4週間以上遅れて上陸する幼虫です。ここでは冬を2〜3回幼虫で過ごす個体が多くいて、同じ場所でも上陸の時期が異なる個体が混じります。

コオニヤンマ

コオニヤンマ(03/6/8金堀沢)
足をたたんでじっとしていると、枯れ葉と見間違えてしまいます。足はお腹の方ではなくて、背中の上にぴったりとたたんで、まるで落ち葉の葉脈みたいになってしまいます。写真のヤゴは背中に羽の形が見えていて、もう少しで羽化する個体です。

ヤマアカガエル

ヤマアカガエル(03/6/8金堀沢)
体長7cm、この沢沿いにいちばん多くみられるカエルです。目の上の線(背側線)が背中のほうまでまっすぐになっているのはニホンアカガエルで、写真のように目の後ろで外側に広がっているのがヤマアカガエルです。狭山丘陵のヤマアカガエルは生息数が減って、なかなか見つからなくなってきています。(東京都絶滅危惧TB類)

ツチガエル

ツチガエル(07/7/4金堀沢)
体長6cm、梅雨になると沢で鳴き始めます。流れのゆるい窪に産卵をするためにオスは縄張りを持ってメスを待ちます。毎年、同じ場所で合唱をきくことができます。
(東京都絶滅危惧TA類 埼玉県絶滅危惧U類)

ツチガエル

ツチガエル雄(10/7/20大沢)
ナガレタゴガエルの産卵が終る頃に鳴きはじめて、ホタルが飛ぶ頃にメスが現れます。日が暮れて1時間くらいすると鳴き始めて、同じ場所に数匹の雄が集まることがあります。水環境が変わってきた狭山丘陵の外縁では見つからなくなってきています。

アカハライモリ

アカハライモリ(10/7/2金堀沢)
毎年、同じ場所に集まってきますが、年々数が減っています。捕食者がいるようです。
 

サワガニ

サワガニ(10/7/2金堀沢)
ミルンヤンマが生息するような源流部の細流に多く見つかりますが、個体数は減っているようです。やはり捕食者がいる様子です。

アサマキシタバ

アサマキシタバ(03/6/8大沢)
5月から蜜場で見かけますが、梅雨があけると見かけなくなってしまいます。シタバガの仲間の中でも人気のある色のひとつですが、最近は数が減っているそうです。

ムクゲコノハ

ムクゲコノハ(10/7/20大沢)
開帳90o、毎年、同じ木に集まっています。夜しか活動をしないので、あまり下翅を見ることがありません。

シロシタバ

シロシタバ(10/7/20大沢)
開帳100o、梅雨になると羽化する大型の蛾です。サクラが食草なので上翅もサクラの樹皮に似せています。

ヒグラシ

ヒグラシ(10/8/9大沢)
入梅の頃から晩秋まで長い期間鳴くセミです。夜明けの瞬間と日没の瞬間に10分くらい一斉に鳴いくので、時計の無い時代には時を知らせるセミとして役立っていたそうです。

ミンミンゼミ

ミンミンゼミ(07/8/19五反沢)
涼しい森の中に生息するので、町の公園ではあまり見かけません。朝、日が照ると鳴き始めて日が西に傾くと静かになります。

アブラゼミ

アブラゼミ(07/8/19堂入)
森の少ない平地でも、日が照れば朝から鳴いています。大発生周期の翌年は鳴き声が聞けないほど数が減るんだそうです。

金堀沢北林道

 

笹トンネル

笹トンネル(3月)
金堀沢の北林道の入り口です。頭を低くしてこのトンネルをぬけると、そこからは金堀沢北側のぬかるんだ道が続きます。ふだんは管理の人しか入らない丘陵の一番奥の森に続いています。(以前道の名を教えてもらったのを忘れました)
2003年になって自転車のグループの人が、笹を刈ったり、倒木を切っているので景色が変わってきています。

北林道

北林道最初の入沢(3月)
雨が降らなくてもぬかるむ北林道は、少しずつ登りながら奥へと続きます。3月には道の真ん中の水溜りや小さな湧き水のあたりはカエルの卵でうめつくされます。ここの右には周囲道路まで続く深い入沢(谷)があり、以前は奥にタヌキの親子が住んでいましたが、少し騒々しくなって東側の谷に引越していきました。

林道のぬかるみ

大端のぬかるみ(6月)
道の脇からは一年中水が湧き出していて、散歩で歩く道ではなくなります。ぬかるみにはオートバイやマウンテンバイクのタイヤの跡が残っていてます。雑誌で紹介されてるバイクコースだと聞いたことがありますが、たいへん困ったことです。ここは野生生物を保護するサンクチュアリです。(環境省の鳥獣保護区の特別保護地区に指定されています。)

ヘイケボタル幼虫

ヘイケボタルの幼虫(09/5/17金堀沢)
上の写真の林道面の水溜りで2匹の幼虫がカワニナを食べています。

ヘイケボタル幼虫

ヘイケボタル幼虫の上陸(6月)
金堀沢にある2ヶ所の湿地にはヘイケボタルは生息しませんが、なぜか、林道面にある2ヶ所のぬかるみに幼虫がたくさんいて、6月になると光りながら道端の草の中に上がってきます。7月になると林道上で飛翔がみられます。

ネズミの巣穴

ヒメネズミの巣穴?(3月)
このあたりではアカネズミやウサギ、タヌキの親子などの動物も見かけることができます。この木の根元には掘ったばかりの巣穴がありましたが、住人には会えませんでした。ここから北の尾根に上がったあたりで01年の秋に見かけたタヌキの親子3匹がいたんですが、02年秋に三ヶ島の住宅地に現れて捕まったというタヌキのことかどうか心配です。

カナヘビ

カナヘビ(03/4/19金堀沢林道)
いろいろな場所で見かけますが、毎年春に、同じあたりに出現します。桜が咲く頃には体を温めるために日の当たる開けた場所に出てきます。一匹いると近くにも数匹見つかることがあります。トカゲとはちがう仲間なのですが、これをトカゲと呼ぶ地域もあります。

イボタガ

イボタガ(09/4/5金掘沢)
開帳100mm、春一番に現れる大型の蛾です。
夜歩いていると、懐中電灯の明りに寄って来ます。丘陵の外では見つからなくなった大型の蛾の一つです。
(東京都絶滅危惧T類)

ムネクリイロボタル

ムネクリイロボタル(05/6/7金堀沢)
長さ8mmくらいの陸生のホタルで狭山丘陵の西側だけで見つかります。成虫が光って飛んでいるのは見たことはありませんが、弱く光りながら雌を探すんだそうです。

ムネクリイロボタル幼虫

ムネクリイロボタルの幼虫(08/9/5狭山丘陵)
体長12mm、右のほうの尾脚(びきゃく)横にある白い部分を光らせます。日が暮れると草の上に上がって光り始めます。10月の雨が降るころには光らなくなくなります。

ゲンジボタル オス

ゲンジボタル・雄(08/7/22金堀沢)
ホタルには厳しい餌環境のこの森では、雄は雌の数倍発生します。ここのホタルの発生前期の活動サイクルは90分くらいです。夜、7時半過ぎに飛び始めるゲンジボタルは、9時過ぎには休憩時間です。(餌が少ない環境だと、競い合って強い個体だけが生き残るように雄は雌の4〜5倍発生します。逆に餌が豊富な環境になると種の勢力を広げるために雌の発生数が増えます。)
(東京都絶滅危惧U類)

クシヒゲベニボタル

クシヒゲベニボタル(08/6/7金堀沢)
左がメス(14mm)右がオス(12mm)です。ホタル科のスジグロボタルと似ていますが、発光する機能がないベニボタル科の仲間です。形と名前が似ていてまぎらわしいですが、光るホタルの仲間とは異なる分類の昆虫です。

スジグロボタル 幼虫

スジグロボタル幼虫(05/7/3金堀沢)
体長12mmくらいで、おしりの部分が青白く光ります。数秒から30秒くらい光りつづけて、ちょっとお休みします。湿地の中ではあまり見かけませんが、林道のぬかるみの中でぼーっと弱く光ります。他のホタルみたいに一斉明滅することがあるので、足元でたくさん光り始めると地面がざわざわと動き出したのかと錯覚してしまいます。

スジグロボタルの幼虫

スジグロボタル幼虫(07/7/4金堀沢)
クロマドホタルと同じ水辺に生息することがありますが、乾きには弱いので水から離れることはありません。泥の中で水生の小動物を捕食します。左のほうにある尾脚(吸盤)で体を固定して泥の中にいる微生物をなめるように探します。群れで一斉明滅する時は尾脚で落葉や小枝に体を固定して、S字のような格好になって光ります。

スジグロボタル

スジグロボタル成虫(6月金堀沢)
羽化した成虫は光ながら飛ぶことはありませんが、葉の裏で弱く光ります。梅雨に産卵をすると姿が消えていきます。

クモの巣にかかるゲンジボタル

クモの巣に捕まるゲンジボタル(05/7/12山王峰)
クモの巣に一匹が捕まると、その光りに集まってきた別のオスも次から次に捕まります。写真の巣にはこの夜に捕まったオスばかり6匹がまだ光っていました。

ヤマシロオニグモとゲンジボタル

くもに糸を巻かれるゲンジボタル(06/7/12新光)
ヤマシロオニグモ(メス)に捕まり、糸で巻かれ始めたゲンジボタルのオスです。網にかかって2分くらいです。ぶら下がっているゲンジボタルを脚でくるくる回しながら糸を160回くらい巻きました。

巻き終わったゲンジボタル

巻き終ったゲンジボタル(06/7/11五反沢)
ゲンジボタルを約8分で巻き終わりました。ヤマシロオニグモのメスは日が暮れるとねぐらから出てきて60cmくらいの網を40分くらいで張ります。虫が捕まるとどんどん巻き上げます。夜が明けると10分くらいで網を全部片づけ、餌を持って近くのねぐらに帰っていきます。

ゲンジボタルを捕食するオオシロカネグモ

ゲンジボタルを捕食するオオシロカネグモ(08/7/17大沢)
ゲンジボタルのメスが1mくらいの高さの網にかかり10分くらいで巻かれてしまいました。オオシロガネグモはホタルの胸部から食べ初めました。3時間後に来たときには翅と発光器だけが地面に残っていました。

金堀沢 中流

金堀沢・中流(7月)
川底の粘土層が厚いので、乾季でも水が涸れない中流域です。川底がマンガンと鉄分で黒っぽくなり、川の名前の由来にもなった砂鉄が川底に溜まっています。明治時代までは、この川で採取した砂鉄で鉄器を造る鍛冶屋さんが村山に何軒かあったそうです。今でも「鍛冶ヶ谷」などの地名に名残があります。

サワガニ

サワガニ(03/7/18金堀沢)
梅雨の雨がつづくとサワガニが土手の上や歩道の横にいることがあります。餌をさがして川から出たサワガニが川から離れた崖の上や尾根の斜面にいることもあります。写真のサワガニは川から3mくらい高いところにある歩道の横にいました。まわりの色に溶け込んで隠れているつもりらしいのですが。

ヤマナメクジ

ヤマナメクジ(05/7/12金堀沢)
長さが9cmくらい。雨が多い梅雨の年は、菌類がたくさん発生します。菌類が好きなヤマナメクジもキノコやカビを食べて大繁殖します。

ムレオオイチョウタケ

なまえ不明?(03/7/21金堀沢林道)
直径22cmでした。毎年、林道の近くの同じ場所で見つけますが、このときは3個まとまってはえていました。

 コベソマイマイ

コベソマイマイ(10/7/20月見台)
ここのコベソマイマイは殻径3pくらいまでの大きさで、臍(へそ)が閉じずに1oくらいの穴が残ります。模様が似ているニッポンマイマイとは、赤褐色の色帯と殻口が反っていること、殻高などで識別します(写真左下)。湿潤な堆積落葉や腐植物の中で生活をするので、普段はあまり目に付かないマイマイです。移動能力がほとんどないので、毎年同じ場所で見つかります。
(埼玉県絶滅危惧U類)

北林道 送電線広場

急に開けた場所に出るとそこからは北尾根に登る狭い歩道が分岐していて、周囲道路にある入会山の入場ゲートにつながっています。ゲートはカギがかかっていて農家の人か管理人以外は出入りできません。この広場は電力会社の鉄塔工事用に拡げたと聞きました。このあたりの地面の下には多摩川からの導水路のトンネルがあるそうです。

北林道 送電線下

北林道(1月)
99年の大雪で倒れたままの木が道をふさぎます。この先は、東京電力と水道局の巡回の人しか入らない場所になっていきます。左側には金堀沢の中流にあった水田跡の湿地(中湿地)が続きます。ここの水田は東京都の水道用地になるまで耕作されていたそうです。

ボクトウガ(蛾)の巣穴

ボクトウガの巣(04/2/9金堀沢)
森の広葉樹の根元によく見かけます。ボクトウガ(蛾)の幼虫が木の根元の1cmくらいの穴から入って木の中を食べながら進んでいきます。穴の前にあるのは糞の山で、3mmくらいの俵状のつぶつぶで、ふわふわした木屑のかたまりみたいです。この幼虫が棲みつくと何年かするとこの木は蜜を出すようになり、食べ進んだ穴の中にはクワガタムシが棲みついてクワガタの産卵木になります。

テングチョウ

テングチョウ(04/3/13金堀沢)
マダラチョウの仲間です。成虫で越冬するので、シジミチョウの仲間と同じように、春、気温が15度くらいになると森の中に現れます。丘陵では3月にはいるとペアリング中の雄雌が日のあたる地面近くにとまっているのがみられます。3月に産卵して、5月から6月には次の代の成虫が森の中でたくさん見られますが、梅雨になると姿が消えてしまいます。

ハンミョウ

ハンミョウ(03/4/19金堀沢)
同じ場所に何匹も集まって見つかります。鳥に見つかりやすくて不利なのに、なんでこんなに目立つ模様なのか、ふしぎな昆虫です。夏には見つけにくくなりますが9月になると春と同じ場所に集まってきます。この森には大きな生息地3ヶ所がありますが、自転車が走っで斜面の土が削れた1ヶ所は巣穴がなくなってしまいました。

鉄塔管理歩道の分岐

20番鉄塔への上り口(5月)
林道の上に送電線が見えて来ると20番鉄塔への上り口があります。写真中央の石柱と黄色い東京電力の杭が目印になります。この右に急な上り階段を登ると鉄塔があります。この20番鉄塔は21番22番鉄塔と並んでこの森のランドマークとなっています(わかる人には有名な鉄塔です)。ここには大きな樹液のでる木があるので秋にはスズメバチに注意します。

鉄塔管理歩道の分岐

21番鉄塔分岐(4月)
20番鉄塔への分岐から100mくらいで21番鉄塔への分岐が左に見えてきます。東京電力の巡回標識の黄色い杭が目印になります(写真左端の黄色い棒です)。直進の道は写真のように笹の中の細い道になり200mくらい先の金堀沢奥湿地まで続いています。昭和40年代までは自動車の走る道路だったとは思えません。

東電の丸太橋

東電の丸太橋(4月)
林道を21番鉄塔へと左に曲がると、すぐに丸太橋があります。以前の丸太橋は腐って危険だったのですが、2002年に東京電力が新しいものに架け替えました。丸太橋の先20mくらいで金堀沢南林道が合流します。

南林道と管理歩道の辻

南林道との合流場所(4月)
北林道から丸太橋を渡って20mくらいでこの写真の左から出てきます。右上の方から狭い南林道が合流しています。写真の手前方向に南林道が続き、坂を上がると21番鉄塔の下に出ます。このあたりまで来ると、東京都側と埼玉県側の尾根の距離が近くなり、急な斜面が林道近くに迫ってきます。

21番鉄塔

21番鉄塔下の辻(5月)
21番鉄塔の登り階段から、下の四つ辻を見下ろしています。写真左の方には谷沿いに歩道があり中尾根(月見台)の22番鉄塔へと続きます。金堀沢南林道は写真右から来て、中央の上の方にある狭い道へと続いています。この広場の近くには季節によっていろんな鳥が現れるので観察の名所のひとつです。

21番鉄塔

21番鉄塔
これが目標になる21番鉄塔です。中尾根(月見台)の中央に立つ21番と22番の送電線鉄塔は、この森の中心となるランドマークです。残念ながら下から見上げても見えるのは真上の空ばっかりで、鳥の飛行コースを眺めるのには向いていません。

名前のわからない実(4月金堀沢)
春に、北林道の脇で見つけた何かの実です。中はふわふわしたスポンジみたいな中身でした。絶対食べてはいけません。渋くて舌がやけどしたように、ざらざらになります。・・・・なりました。

フクロウ幼鳥

フクロウ・幼鳥(4月金堀沢)
まだ飛べない幼鳥が巣から下りて森の中を歩いています。いつも親が近くで見守っていて、子供に近づいた野ネコが親フクロウに首をつかまれていました。秋になると自由に飛ぶようになりますが、ときどき小枝に当たって落ちてきます。冬になると親と一緒に飛んで、狩りの練習がはじまります。(東京都絶滅危惧TB類)

ヤマカガシ 幼蛇

ヤマカガシの幼蛇(04/8/7金堀沢北林道)
長さ30cmくらいの子供のヤマカガシです。黄色とオレンジ色の模様がきれいなヘビです。首にある黄色い線は大きくなると消えていきます。(東京都絶滅危惧U類)

奥湿地

 

金堀沢 奥湿地

金堀沢奥湿地(4月)
鉄塔への分岐から、さらに川沿いの北林道を進むと数分で谷が開けて左側に湿地が見えてきます。この湿地が金堀沢の一番奥の水源池です(六道山の田んぼ跡です)。六道山から人が入らなくなったおかげで、いろいろな生き物が確認できるようになってきました。

ヤマアカガエル 卵塊

ヤマアカガエルの卵塊(05/4/6金堀沢)
ヤマアカガエルは止水にしか産卵しないので、金堀沢流域にある9ヶ所の溜まりでだけ卵塊が見つかります。ニホンアカガエルの丸みがある卵塊とはことなり、うすく平らに広がってばらばらになってしまうので、卵塊の個数を数えられないこともあります。この日の金堀沢流域では、例年より少ない16個の卵塊を確認しました。(大沢では1個でした。)
(東京都絶滅危惧TB類)

オニヤンマ ヤゴ

オニヤンマのヤゴ(03/4/29奥湿地)
夏にはトンボの池としてたくさんの種類のトンボが集まります。六道山まで300mくらいなので、ここで育ったトンボの群れを六道山の芝地で見かけることもあります。

ムカシヤンマ

ムカシヤンマ(05/6/5)
体長70mmくらいで梅雨前の暑い日がつづくと飛び始めます。幼虫は森の中の一年中水がしみ出ている場所で、6年間土の中に巣穴をつくって生活します(この森では5〜6年、水温や餌の環境によっては3〜4年)。オニヤンマとはちがって、生息環境が限られているので、狭山丘陵でも3ヶ所でしか見つかりません。
(東京都絶滅危惧U類)

金堀沢 奥湿地 初夏

金堀沢奥湿地(6月)
6月になると湿地からはヤマアカガエルの鳴き声が盛んに聞こえます。金堀沢では3ヶ所でしか聞くことのできない鳴き声です。湿地には巣立ちを迎えるヒナたちに餌を運ぶ野鳥が集まってきます。朝の6時ころには20種類くらいの鳥が観察できる場所です。夕方にはニホンウサギ、日が暮れるころには子連れのタヌキや、木の上を歩くイタチを見かける場所です。夜にはネズミを狩るフクロウがあらわれます。

シマアメンボウ

シマアメンボウ(04/6/30金堀沢)
他のアメンボウとはちがい、翅(はね)がないので飛べません。背中のふしぎな模様がクモみたいですがカメムシの仲間です。水の流れのある場所でしか見つかりません。動きが早いので背中の模様に気づくひとは少ないです。寒くなるころには翅(はね)がある個体が生まれて、越冬場所まで飛んで移動します。(狭山丘陵の谷戸では湧水近くの川でそのまま冬を越す個体がいます。)

クロマドボタル 幼虫

クロマドホタル幼虫(04/7/6縄竹橋)
右が頭で枯れ枝にしがみついています。左の白っぽい部分が発光中のおしりです。ここのクロマドホタルは赤茶色の背中でカモフラージュの色になっているみたいです。(狭山丘陵のクロマドホタルの幼虫は生息場所によって緑や茶褐色、灰褐色の個体がいます。)

ナミザトウムシ

ナミザトウムシ(05/7/19金堀沢)
からだは5mmくらいしかないのに、長い足を広げると15cmくらいになります。日の当たらないじめじめした場所で群れて見つかります。8本の足を別々の生き物みたいに動かして歩きます。クモみたいですがザトウムシ目という独立した虫の仲間です。

ホタルガ

ホタルガ(03/7/5大沢)
梅雨に入る頃にいっせいに羽化します。2週間ぐらい森のどこにでも見かけたと思うと急にいなくなります。秋の雨が終わる頃にまた森の中で見かけますがすぐに消えていきます。ホタルというよりニンジャみたいなガ(蛾)です。

ヘイケボタル

ヘイケボタルの羽化(08/7/4金堀沢)
ここでは7月になるとヘイケボタルの羽化が始まります。羽化した成虫は繭から出てきて3日目くらいに飛翔をはじめます。(東京都絶滅危惧U類)

ヘイケボタル 産卵

ヘイケボタルの産卵(05/7/11奥湿地)
沼の中の倒木に産卵するヘイケボタルの雌です。場所を変えながら3日くらいかけて産卵をします。産卵中は弱く光っているので、じゃまをしないでそっとしておきます。

ヒメアカネ メス

ヒメアカネ メス(10/8/9奥湿地)
体長3cmくらいの小さなアカネです。ヨシやスゲが茂る静かな湿地を好みます。小さな体で草の間に入って産卵をします。

ヒメアカネ オス

ヒメアカネ オス(10/8/9奥湿地)
眉斑のない未熟のオスです。成熟すると腹は赤くなって、黄色い部分がなくなります。上から見ると、胸部上面の黒い紋様が笑い顔にみえます。静かな湿地が減っているので、生息地は急減しています。

金堀沢 奥湿地の流入口

奥湿地の水路(10月)
写真の場所で水路が南北に分岐していましたが、05年の台風で流れが南に流れないようになってしまいました。湿地中央部分の水が増えて、南側の沼が陸地化し始めました。写真中央の倒木の近くにもネズミやウサギの足跡が見つかるようになって、フクロウが狩りに現れるようになりました。(07年の台風9号で南の流れが復活しました。)

カワニナ

カワニナ(.3/4/29奥湿地)
湿地には2種類のカワニナがいました。ザリガニが進出してきていないので、湿地にはホタルが生息しています。

奥湿地 雪

冬の奥湿地です(02/1/20)
日照が少ないので、積もった雪が3週間くらい残っていました。水辺の枯れ草や土を持ち上げるといろいろな生き物が春を待つ状態で冬眠しています。

アケビコノハ

アケビコノハ(11/12/12金堀沢林道)
夜の気温が5℃を下回るようになると、落ち葉にまぎれて動かなくなり、このまま越冬をします。冬の暖かい日にフユイチゴの実や椿の花で吸蜜をしていますが、ほとんど飛ばないまま春の花が咲くのを待ちます。

ムラサキシジミ

ムラサキシジミ(03/1/12金堀沢)
正月に降った雪が残る中、雪に埋もれるようにいたので、死んでるのかと思ったら生きていました。写真の雪のくぼみは蝶の形にくぼんでいました。

ムラサキシジミ

上の蝶の腹側です。
手のひらにのせていたら動き出しました。
ムラサキシジミはこのままの姿で越冬するそうです。

奥湿地 南の谷

南の谷の合流部(3月)
金堀沢湿地南の谷からの合流場所をふさぐ倒木の根株です。(2001年には倒れていませんでした。2002年の大雪のころに倒れたのだと思います)
湿地の南につながる谷から別の流れが流入してます。この谷をたどると六道山公園の南のゲート(新しくできたトイレのそば)の南20mくらいのあたりにつながります。現在は新しいフェンスができて出入りはできません。

奥湿地 中央流出し水路

金堀沢への流れ出し・本流部
湿地東側の中央からの流れ出しの川底です。1〜2cmの粘土の層が何十層も重なっているのがわかります。

金堀沢流れはじめ

本流の合流部(上の写真の下流側・4月)
湿地の水は3ヶ所であふれて流れ出します。北の林道の近くの川と中央の川、それに南の谷からの水を合流してくる南の川の3本の川になって流れ出してゆきます。写真は湿地中央からの流出が南北の2本の流れと合流する場所です。川底の粘土層の厚さは40〜50cmくらいでその下は砂利の混じった赤土になっています。この粘土層が無ければこの豊かな湿地もできなかったそうです。

北からの流入部(上の写真の左側・3月)
砂利の多い層(礫層)をローム層が上下にはさんでいるために、流れ落ちる水で礫層が侵食されています。流れ落ちる滝部は5年で2mくらい後退しました。金堀沢には古い多摩ローム層や水を通さない土丹層(上総層)が出ているので、水の豊かな森が形成されています。

ノウサギ足跡

ノウサギの足跡(05/3/5金堀沢)
後足の足跡の長さが8cmくらいありました。足跡は水辺近くの木々の根元をあちこちまわって、巣穴まで続いていました。3月になると日のあたる場所に出てきて、草木の春芽を食べます。この時期のニホンウサギは、夜間や早朝だけ、開けた場所に来て餌を探します。

タヌキの溜めぐそ

タヌキの溜めグソ(2月・縄竹谷津)
タヌキは縄張りの中心になるあたりに「糞場」をつくる習性があります。たいていは春から冬までの1シーズンは同じ場所にフンをし続けるので数百個のフンが山盛りになります。写真の溜めグソは高さが15cmくらいで(だいたい500個以上ありそうです)、1年以上使っているみたいです。まだ寒い2月なのでネズミやモグラの毛が糞に混じっています。

金堀沢 最上流部

金堀沢源流(8月)
奥湿地の西側に流れ込んでいる金堀沢の源流です。写真は上流側からの奥湿地です。ここから300mくらい上流の湧水までは、昔の六道山の棚田の南側を流れる用水路でしたが、現在は用水路の形が一部分が残るだけです。

金堀沢 最上流水源

金堀沢の水源(8月)
金堀沢の奥湿地から300mくらい上流にくると、沢の幅が60cmくらいになって写真の2本の木の間にたどりつきます。この木の間のくぼみからは一年中水がわいています。この木の奥にも50mくらい、雨水を集めるだけの乾いた水路が続きます。ここが昔の柳瀬川の流れ始めです。

北林道奥・六道の入谷

 

金堀沢林道 六道の登り

北林道の奥(11月)
北林道を湿地の先へ進むと、すぐに倒れた木や薮で道は見えなくなります。葉の少ない冬に道をたどると六道山の出会いの辻に着くことができますが、高い柵があって、今は出ることはできません。昔は六道山からの林道が整備されていて作業のトラックが入ったそうですが、今は不法投棄防止のため高い柵で完全に閉じられています。

金堀沢林道 終点

六道の車止め(8月)
昔、「六道の辻」から林道に出入りできた頃に、車を進入させないように作られた車止めです。ここから笹薮や倒木にうもれた坂道を20mくらい上がりきるともうひとつの古い車止めの跡があります。古い車止めの向こうにはフェンスがあって、「六道の庚申塚」前にある水道局の「山口南34番扉」で行き止まります。2002年にフェンスが修理されて、ここからは出ることはできません。

霧の発生

六道山の霧(05/7/21)
六道山の東と北の斜面にはスギとヒノキの林が広がります。梅雨の後半なると水蒸気をたくさん含んだ空気が金堀沢から斜面を上りながら霧になって、森の中を真っ白にしていきます。風が弱いときには六道山公園の展望台広場まで霧に覆われます。

キイロスズメバチ

アブラゼミを食べるキイロスズメバチ(9月)
8月の中頃から夜の気温が下がり始めると、スズメバチは活発に活動し始めます。秋の巣別れ時期には攻撃的になって、巣に近づく人間に襲いかかるようになります。この時期には黒い服や甘いにおいのするものを身に付けて森に入ってはいけません。足の速さに自信があっても、一度攻撃モードになったスズメバチはすごい速さで追いかけてきます。

金堀沢湿地

湿地の下流の林の中にいた木のモンスター(4月)
樹木の管理がされてないこの森の中には倒木がそのままの姿で残っています。間伐されていないので、木たちは少しでも高く伸びて日光を浴びようとして、20m以上になっています。4月の山桜の季節には15mもの高いところで桜が満開になって、雪のように高いところから花びらが降ってきます。(現在の森は太平洋戦争のときに切り出された後に育った、樹齢40〜60年の樹木で、高い木は20m以上になっています。)

縄竹林道の南

 

縄竹林道 南の登り

縄竹林道南の上り道(6月)
縄竹橋を渡って縄竹林道を南に進むとすぐに大沢口を過ぎて、写真の上り坂が400mくらいつづきます。縄竹橋から12分(960m)で南の入口「御飯立」に到着します。

縄竹林道 南の登り坂

上と同じ場所(09/4/12)
09年3月31日、最後の整備区間の道路工事が終わりました。江戸時代、三ツ木村のヱヶ入(えげいり)と宮寺の山王峰を結ぶ縦貫道は一間道(1.8m)でしたが、街道としての守り木が要所に植えられていました。今回の工事で尾根の守り木が切られて、谷の守り木が一本になってしまいました。切り土の斜面には狭山丘陵の成り立ちがわかる地層が見えています。

土砂防止柵

土砂防護柵(09/4/12)
生き物に配慮して、沢と湿地に土砂が入らないように柵をつくりました。以前の景色に戻るには5年くらいかかるそうです。

縄竹橋・消防車両進入門扉

縄竹橋・消防車両進入門扉(08/3/16)
08年3月、縄竹橋のすぐ南にできた新ゲートからの道路が完成しました。このあたりには希少な動植物が多く生息するので、環境と生き物に配慮をした道路工事になりました。格子谷まで出て、東京都側の南第24号扉までつながりました。

縄竹林道 

舗装工事後(09/4/12)
北三方入からの下り坂も拡幅されましたが、ここにあった大きなヤマザクラ2本は伐採されました。12年3月に左側にもフェンスができました。

都県境の尾根

都県境(12/3/18)
2012年3月に御飯立から大沢沿いに新設されたフェンスの途中にある都県境の新ゲートです。扉より左側が瑞穂町石畑、右側が入間市宮寺です。(2013年3月、御飯立から一本松までのフェンス工事が完成して、最後の入場ゲートが施錠され、完全閉鎖されました。)

狭山湖 半島への林道入場ゲート

山口南第24号扉(06/4/30北三方入)
04年から行われている山火事対策の工事で、中尾根の尾根道を整備して消防車が狭山湖中央まで入れるように大きな鉄門になりました。監視カメラで不審者を重点監視しています。(11年に監視カメラが増設されました。)

初夏の入道雲

夏の入道雲(02/6/2六地蔵)
6月、日中の気温が25度を超えると、午後には丘陵の南に大きな積乱雲が発生します。青空だった空に白い雲が湧き上がってきてあっという間に真っ黒な雲が上空を覆います。この雲にはだまされます。この時期の積乱雲は丘陵の中には雨を降らさないことが多いのです。(風の向きに注意していると雨が降るか降らないかわかります。)

縄竹林道 南の入口

御判立(三方入の上り・4月)
六地蔵と六道山を結ぶ南尾根の周囲道路の途中(御判立)に南の入り口があります。ここから12分くらい歩くと縄竹橋です。ここから赤坂の駐車場までは500mくらいです。(04年5月以降、周囲道路の武蔵村山給食センターから六道山の区間は自転車以外の車両通行止めになっています。)

新ゲート

御判立の新ゲート(07/12/9)
07年12月に縄竹林道の南扉が新設されました。村山の御飯立から宮寺の一本松までを歩いて通行する人のために左の小さい門から出入りできるようになっています。車止めの先は車両進入禁止です。(敷地内の道は公道ではないので、自転車の走行はできません。)

三方入

三方入の三日月(02/3/16)
冬から春にかけて、上弦の月が見え始めると夜の森の中が静かになります。下弦の月になるまでの10日間くらいの間、月夜の明るい森の中では生き物たちの気配が消えていきます。

 ふしぎの森の会

目次に戻る