菩提樹池

 ぼだいぎいけ

 

 西武ドーム近くにある谷戸田の用水池です

 

菩提樹池

芽吹 (24/4/13菩提樹池)

遅れたヤマザクラが満開になって、夏鳥が渡ってきました。

アオガエルガ鳴いて早めの産卵が始まりました。

 

  菩提樹池は多摩湖(村山貯水池)の下貯水池北側にあり、西武ドームのすぐ東側の谷にあります。南を西武園ゴルフ場、北を狭山湖畔霊園に囲まれた谷戸で、詳しい地図でないと見つからない場所です。池は谷戸をせき止めてつくられた農業用の用水池ですが、水田が耕作されなくなって長年手入れされていませんでした。池を復活させる活動のおかげでだんだん昔の景色が戻ってきました。池に続く湿地や田んぼは自然公園の指定や特別に開発の制限はされていない民有地なので、いつまでも守っていく活動が必要な場所です。(09年3月、埼玉県のエコオアシスとして湿地の大半が公有地化されました。)

  菩提樹地区(旧・菩提樹村)には3つの谷戸がありました。いちばん東にあった大きな谷戸は宅地開発で住宅地になっています。もう一つの小さな谷戸も住宅がせまってきました。谷戸を囲む尾根の上にも開発の波が押し寄せています。

 

 古来からの地名「堰入」(せきいり)は新住居表示では使用されなくなった小字名です。池の名称も本来は「堰入の池」、田んぼは「堰入の田」と呼ばれていましたが、地図から「堰入」の地名が消えてしまったので、旧・菩提樹村の字名をとって「菩提樹池」(ぼだいぎいけ)の呼び名がつけられました。

 

 

 

密厳院からの入り口

 

密厳院

密厳院(みつごんいん)
菩提樹池に行くには3つの方法があります。東の密厳院から歩くか、西の多摩湖の周囲道路から歩くか、狭山湖畔霊園の墓地を抜けて入るかです。密厳院は、昔は菩提樹の谷戸(堰入の谷戸)の入口にあったお寺ですが、今は田んぼが消えて住宅に囲まれるように建っています。菩提樹池に行くにはこの密厳院を通り過ぎて、50m先の交差点を右にまがり、お寺の南側の道路を道なりに歩いていきます。約150mでアルペンロードの分岐です。

堰入の谷分岐

ピアノ広場前の分岐(10月)
右の道路は100mくらいで狭い歩行者通路になり、菩提樹田んぼに出ます。左の道路は150mほどで畑と住宅で行止まりです。まっすぐの道は150mくらいで菩提樹田んぼに出ます。この交差点の地下には多摩湖から東村山浄水場に水を送る導水管が横切っています。左にはアルペンロードと呼ばれる導水管の埋まっている土手がのびています。右にも水道局の導水管の用地がつづいています。

アルペンロード

アルペンロードとピアノ広場(3月)
まっすぐな土手はアルペンロードと呼ばれ、地下の導水管を保護しています。横の広場はグランドピアノの形をしているのでピアノ広場と名づけられました。火災予防のために、水道局が枯れた草を刈った時期だけ地形を見ることができます。アルペンロードは尾根を2つ越えて西武遊園地の手前まで歩いて行くことができますが、遊歩道のルートは二つ目の尾根で北にまがり、狭い尾根道に続いています。

アルペンロード 秋

アルペンロード(10月)
草の茂った土手は歩けないくらいです。草が全部枯れる頃に水道局が全部刈り取ります。土手の東でよくヘビを見かけるそうです。「マムシかもしれないから入っちゃだめだよ」と言われました。この日は長靴を履いて入りました。

菩提樹田んぼ 春

菩提樹たんぼ(トトロのたんぼ,・3月)
ピアノ広場から3分ほど歩くと写真の場所に出ます。東の入口の「菩提樹たんぼ」です。写真右の土手の上を奥に進むと、開けた下湿地、木の茂る中湿地を通って菩提樹池に出ます。この谷戸は、堰のある入り谷(や)で、「堰入」(せきいり)と呼ばれていました。水田は「堰入の田んぼ」と呼ばれていましたが保存活動が始まってからは「菩提樹田んぼ」と呼ばれるようになりました。

多摩湖周囲道路からの入り口

 

西武ドーム 大芝原口

西武ドーム(菩提樹池西の入口・4月)
多摩湖周囲道路の「にれの木橋」からの西武ドームの写真です。写真中央の場所(C駐車場入り口、一塁側の従業員駐車場前)が菩提樹池につながる西の入口です。

新堀の尾根道入口

新堀の尾根(大芝原・西峰)からの入り口(10月)
写真左側のゲートが西武ドーム「C駐車場」の入り口です。遠くの森が菩提樹の森で、狭い舗装道路を350mくらい歩くと狭山湖畔霊園の礼拝堂前に出ます。

新礼拝堂(納骨堂)

狭山湖畔遊歩道(生きものふれあいの里・9月)
菩提樹池は「狭山湖畔遊歩道」のルート中に入っています。遊歩道は狭山湖畔霊園の事務所あたりで南側の林の中を霊園に沿って歩く遊歩道になり、写真左側からこの礼拝堂の前に出ます。菩提樹池へは案内標識に従ってこの右の砂利道(新堀の尾根道)から入ります。写真は西武ドームを背中にして写しています。(観音堂(狭山観音)は2013年に改築されました。)

新堀の尾根道 菩提樹の森入口

菩提樹の森入口(1月)
礼拝堂から70メートルほど尾根道を歩くと、右に案内標柱があります。ここを右に曲がって菩提樹の森に入って行きます。菩提樹池の4つの入り口のひとつで、西の入り口です。この先は車もオートバイも進入できません。冬の寒い朝にこのあたりから湿地を見渡すと、白い霧が谷全体を埋め尽くしてものすごい景色になります。(写真の道は大正時代までは山口と奈良橋を結んでいた村道の尾根道です。)

菩提樹の森 幽霊階段

幽霊階段(1月)
せまい歩道に入って土の斜面を少し下りながら進むと石段の上にでます。石段を下るとそこは菩提樹の森です。夏にはアオバズクが来る静かな森です。写真は石段の下から上を写しています。この写真の右には池の一番奥の湧水口が見えてきます。アオバズクの声を録音に何度かきましたが、ドームの声援や太鼓の音が入ってだめでした。野球のない日に限って、鳴かなかったりして。

菩提樹の森

菩提樹の森・夏(03/6/8)
夏、この森の斜面にはアカネズミが多いので、日が暮れるとフクロウが狩に現れます。

菩提樹の森 雪

菩提樹の森・雪(04/12/29)

菩提樹の森

コゲラの餌場(04/3/14菩提樹の森)
コナラの木に5ヶ所も穴をあけていきました。4日前に来たときはあいていなかったので、一度にこんなにあけたんでしょうか?

菩提樹池(堰入の池)

 

菩提樹池 北側歩道

石段下からの菩提樹池(冬・1月)
石段を下りて左を見ると木の間から菩提樹池が見えてきます。池の手前には一年中水をだしている湧水があります(写真右の窪地)。

(現在、池の部分は所沢市の公園用地になっています。)

菩提樹池 湧水

水源の田んぼ跡(11月)
菩提樹池には3ヶ所の水源があります。写真右からの湧水がその一つです。写真の二段の田んぼ跡を流れて左の遠くにある池に流れ込んでいます。この田んぼ跡を通り過ぎると池が見えてきます。

菩提樹池 春

菩提樹池(4月)
田んぼ跡のすぐ東側には菩提樹池(堰入の池)があります。長い方で30mくらいの小さな池ですが、いろいろな生き物たちが集まるオアシスです。池のまわりの山桜が咲き始める頃、春の鳥が池や湿地の斜面に現れはじめます。鳥たちは繁殖期のかんだかい声で鳴きはじめるので、森の中がにぎやかになります。

菩提樹池2002

菩提樹池(01/12/9)
上の写真と同じ向きの写真です。かい掘り(泥掻き)前の水面の無い池です。

菩提樹池 新緑

菩提樹池(5月)
4月に降る春の雨が終わるころ、池の周りが緑の森に変わります。「堰入の池」が古くからの名称ですが、池の保存活動をはじめるときに、わかりやすい名称にするために「菩提樹池」(ぼだいぎいけ)と呼ぶようになりました。

北側の土手

西の土手への丸太橋(7月)
菩提樹池に水を供給している上田と池の間の土手には水路を渡る丸太橋があります。土手には人がすべったあとがいくつも水の中まで続いているので要注意です。土手に生えているコケはすべり止めになります。(現在は松の板がのせてあります)

北の橋

北の橋(10/3/28)
10年3月、池の周り3ヶ所に木橋ができました。この橋の両側はヘイケボタルが上陸して蛹になる場所です。5月の雨の夜、橋の横の土手をヘイケボタルの幼虫が光りながら上がってきます。土手は踏み固めないようにそおっとしておきます。

西武園ゴルフ場からの水路

南の水源(11月)
土手を渡って池の南側に出ると水路があります。水路はフェンスの向こうの西武園ゴルフ場の湿地から水を菩提樹池へと流しています。湿地奥の湧水と周囲の土手からはにじむように出る水が集まって流れをつくります。

ニホンアカガエル

ニホンアカガエル(03/3/8菩提樹池中の島)
沼の落ち葉をどかしてみると下からは春を待つ生き物がたくさん見つかります。このアカガエルは産卵後の様子で、もう一度自分の巣穴に戻る途中だったみたいです。秋に水辺を離れて山の中で冬を過ごしたアカガエルは2kmくらい離れた場所からでも戻ってきます。

ニホンアカガエル

ニホンアカガエル(03/3/8菩提樹池)
このカエルもねぐらに戻る途中を写しました。この時期はとてもやせています。体長6cmのメスです。

ヤマトクロスジヘビトンボ 幼虫

クロスジヘビトンボの幼虫(03/3/8菩提樹池)
水辺の落ち葉をめくるとこんなものもいます。長さは45ミリくらいで活発に動いていました。別称「孫太郎虫」とも言われる水生昆虫の王様です。2年目になった大きな幼虫にかまれるとかなり痛い思いをします。・・・痛かった。

アズマヒキガエル

アズマヒキガエル(05/4/2菩提樹池)
池にアズマヒキガエルが現れたのが3月29日、いつもの年より半月以上遅れました。05年春は冬の降水量(5回の積雪でした)が多かったので、地温がなかなか上がらず、水系の生き物たちの春が遅くなりました。菩提樹池での地温は4月になってやっと10℃になりました。(地温は水辺の日陰、露地部の地下10〜15cmでの測定です)

テングチョウ

テングチョウ(08/4/8菩提樹池)
このままの姿で冬を越して春一番に現れる蝶の仲間です。

カルガモ

カルガモ(04/5/1菩提樹池)
左がメスで右がオスです。この日の朝8時頃に池に飛んで来ました。これから営巣するのでしょうか?

菩提樹池 5月

菩提樹池(03/5/10)
5月の連休が終わって、日差しが強い日が続くと池の中の水草がいっせいに伸びてきます。03年も5月の連休ごろに池の水が茶色くにごってしまいました。4月に来たときはすきとおった水だったんですが、何が原因なんだか?ホタルの上陸の時期なので心配です。

モンシロドクガ

モンシロドクガ?(02/4/28菩提樹池)
よく見かけるのですが、毒なんでしょうか?

オオトモエ

オオトモエ(09/5/7菩提樹池)
開帳10cmの大型の蛾です。とげのあるサルトリイバラの仲間を食草にするので、管理された自然公園では消えてしまった種です。

ヘイケボタルの幼虫

ヘイケボタルの上陸(07/5/19菩提樹池)
5月になると、雨が降った夜には、ヘイケボタルの幼虫が水辺から一斉に上陸をします。光ながら6時間くらいかけて繭(まゆ)を作る場所まで移動します。この日は、夜8時過ぎに30匹くらいが水辺で光っていました。沼でキショウブが咲く頃になるとクロマドホタルの幼虫も笹薮の中で光りはじめます。

ヤマトクロスジヘビトンボ

ヤマトクロスジヘビトンボ(07/6/9菩提樹池)
体長は45mmくらいですが、大きな翅(はね)を持つので、全長は70mmくらいあります。名前にトンボがついていますが、トンボの仲間ではありません。カゲロウの仲間です。幼虫は強いあごを持つ肉食ですが、羽化した成虫は小さな口で蜜を吸います。

オオスズメバチ

オオスズメバチ(05/6/10)
長さが5cm以上ある大きな夏型のオオスズメバチです。夏の巣作りが始まると、新しい女王を育てるために蜜を運び始めます。梅雨が終わると、危険度が急に高くなるので要注意です。オオスズメバチが蜜場に現われるころ、クワガタムシの仲間も巣穴から出て活動をはじめます。

ヘイケボタル オス

ヘイケボタル雄(03/6/29菩提樹池)
左のほうのおしりの部分が発光中です。強いライトで照らしたくないのですが、ごめんなさい。(体長10mm)
(埼玉県 準絶滅危惧、東京都 絶滅危惧U類)

ゲンジボタル オスとメス

ゲンジボタル・関東型(7月狭山丘陵)
左の小さいのが雄で、右の大きいのが雌です。2002年までは水路沿いに多く飛んでいたゲンジボタルが、2003年には1頭だけしか見つかりませんでした。2004年は1頭も飛びませんでした。丘陵には移植された関西型のゲンジボタルが増えていて、関東型は少なくなってきているそうです。(06〜08年は水路でゲンジボタルのメスの産卵が確認されています。)
(埼玉県・東京都 絶滅危惧U類)

スジグロボタル

スジグロボタル(09/6/10菩提樹池)
ヘイケボタルと同じ場所に生息しますが、羽化はヘイケボタルより2週間くらい早く、スジグロボタルの産卵が終わるころにヘイケボタルが飛びはじめます。成虫は昼行性で、夜になると葉の裏で弱く光ります。高温には弱く、湧水の近くに生息する湧水のホタルです。各地の生息環境は年々減ってきています。(体長11mm)

スジグロボタル幼虫

マメシジミを食べるスジグロボタルの幼虫(09/7/18)
ヘイケボタルの幼虫と同じ場所に生息します。とがった顎(あご)をマメシジミに差し込んで麻痺(まひ)させると、20分で食べました。写真は体長12mmのスジグロボタルの幼虫が殻長1.6mmのマメシジミを食べるところです。尾脚で体を固定して、マメシジミを泥の中から抱えて出すと8分で殻を開けました。食べているときは尾脚の横にある発光器を明るく明滅させます。

シイノトモシビタケ

シイノトモシビタケ(23/6/14菩提樹池)
毎年同じ場所に出ますが、なかなか光るところを見ることができません。梅雨の霧の夜、朽木が光っているときに一緒に光ることがあります。

ウシガエル オス

ウシガエル雄(04/6/28菩提樹池)
20cmくらいの大きなウシガエルが3匹棲みつきました。梅雨に入ると雄が「ボーッ・ボーッ」と鳴き始めます。02年までは池にはいなかったのですが、03年になって池に現れました。東側の「泉斉」の谷にはたくさんいますが、川を上ってここに来たみたいです。ウシガエルは小さいヘビやザリガニを丸ごと食べますが、ヤゴやホタルの幼虫も食べてしまうのでこまります。07年に雌がいなくなって、08年は雄が1匹だけになりました。(特定外来生物)

梅雨が明ける7月の中ごろ、池の周囲でキノコが20種類くらい観察できます。めずらしいフクロタケや毒キノコのなかまもたくさんあるのでキノコの図鑑が必要になります。

ニホンイシガメ

ニホンイシガメ(10/7/11菩提樹池)
田んぼで保護されて池に戻された、体長20cmくらいのメスです。捕獲されて数が減っているので、ここで生き残れるか心配です。
19年冬、四肢を噛み切られた死骸で見つかりました。
(埼玉県 絶滅危惧U類、東京都 絶滅危惧TA類)

菩提樹池 梅雨

菩提樹池(7月)
梅雨に入ると水の中から伸びた草で水面が隠れてしまいます。夏のトンボが水草に登って羽化を始めると、抜け殻がたくさん見つかります。

菩提樹池 南水路

南の水路(7月)
夏の日中、池の奥にある水路の土手の日陰にはカブトムシのメスが穴を掘って隠れています。日が暮れると泥んこのまま、近くの蜜場の木に這い上がってきます。

菩提樹池 中の島 夏

菩提樹池中の島(7月)
7月になると、池の南側にある中の島に毎晩アオバズクが現れます。02年は3週間で12回ぐらい見かけたり羽音を聞きました。この写真の左の方の木に止まって、音も立てないで獲物を狙っている様子でした。ライトで照らせないのでお互いに動かないでこんくらべになります。夜明け前の3時ころに来るとアオバズクがカブトムシのお腹の部分だけを食べていく姿が見られました。

アオバズクの食痕

アオバズクに食べられたカブトムシ(03/7/22)
アオバズクが飛び去ったあとに行くとまだ動いているカブトムシの頭部と羽が残っています。写真を撮るときにはまだ前足で動いていました。2時間後に来たときにはアリが群がっていました。(04年の夏もやってきましたが、蜜場が枯れてカブトムシが少ないのでセミをとる姿を何度も見かけました。05年はいつもカブトムシを捕る木が3本無くなったので東峰にも現われるようになりました。)

アオバズク オス

アオバズク・雄(04年7月狭山丘陵)
青葉が茂るころに南の国から何千キロも飛んで、毎年同じ場所にやってきます。巣作りをしないアオバズクは自然の樹洞(木の穴)がなくなると営巣ができなくなってしまいます。このアオバズクは04年夏は3羽の子供を巣立たせましたが、05年は6月に樹洞が崩れて営巣ができなくなってしまいました。06年は場所をかえて営巣しました。07年と08年は営巣途中で子育てに失敗しています。カラスに襲われたそうです。

ニホンアカガエル

ニホンアカガエルの子(04/7/15菩提樹池)
体長が4cm近くまで育って、親と同じ形や模様になりました。写真はアリの行列のそばでじっと動かないでいて、近づいてきたアリを一匹づつ食べているところです。04年夏は水不足で、水の中の獲物が少ないので森の中のすずしいところで虫を探す姿をよく見ました。

蜜場の木

蜜場の木(03/3/8菩提樹池)
この森には10ヶ所くらいに蜜の出る木があります。蜜の出る木は毎年変わりますが、蜜が出るようになってクワガタムシが棲むようになると5年くらいで木が枯れていきます。写真の木は03年10月の台風16号で倒れてしまいました。

クワガタムシの巣穴

クヌギの巣穴(04/3/10上の写真の木)
倒れてしまった木の断面です。親指が楽に入るくらいの大きな虫の巣穴があいています。クワガタムシの巣穴だそうです。

アカズムカデ

アカズムカデ(03/7/3菩提樹池)
オオムカデの中で一番毒の強い種類です。これは12〜13cmくらいの大物で、上の写真の木で蜜をなめていました。かまれるとかなり痛いそうです。かまれたらすぐに毒を吸い出して、おしっこをかけるんだと教わりました、本当でしょうか?

ゲジ

ゲジ(03/7/6菩提樹池)
ゲジゲジと呼ばれてきらわれていますが、ムカデのような毒はありません。写真は蜜場の木で、毎年3〜4匹の大型のゲジがいます。写真のゲジはすばやい動きでガを捕まえて、食べるところです。食べ終わるのに2時間くらいかかります。足の左右で15cmくらい、触覚からの全長で30cmくらいありました。ゲジは5〜6年の寿命があると聞いてるので毎年同じゲジに会っているのかもしれません。

ノコギリクワガタ

ノコギリクワガタ(03/7/10菩提樹池)
ここでは毎年70ミリクラスのノコギリクワガタが見つかります。この森に詳しい近所のおじいさんに、まだクワガタの木が3本あるんだよと聞きましたが、ここ数年はクワガタの数が減っているそうです。この写真のクワガタは68mmでした。近くの森で毎年オオクワガタも見つかりますが、場所はないしょです。

ベニスズメ

ベニスズメ(11/7/14菩提樹池)
日が暮れると蜜場に現れて、はばたきながら静止して吸蜜をする夜行性のスズメガです。はばたく姿と音に驚かされますが蛾の仲間です。

クルマスズメ

クルマスズメ(03/7/20菩提樹池)
毎年同じ蜜場でみつけます。英語では「Hawk Moth」と呼ばれて「鷹のような蛾」という意味だそうです。

ムクゲコノハ

ムクゲコノハ(03/7/22菩提樹池)
ヤガの仲間です。梅雨の頃から丘陵のどこにでも現れます。昼間は、はねを閉じているので木の葉にまぎれて見つけにくいのですが、夜は広げたはねの幅が8cmくらいで、きれいな後ろはねがよく目立ちます。夜、蜜場の木に集まってきます。

オオシオカラトンボ

オオシオカラトンボ(02/7/24菩提樹池)
梅雨が明けて一週間くらいたつと、夏のトンボが一斉に水辺に現れます。天気がよければ毎日数を増やしていきます。オオシオカラトンボは夏のトンボです。アカネの仲間は8月の終わりころから渡ってきて増えだします。

ヒメジャノメ

ヒメジャノメ(02/7/24菩提樹池)
2月下旬ころから12月上旬ころまで一番長い期間観察される生き物が、シジミチョウの仲間たちです。

ヒガシカワトンボ

ヒガシカワトンボ雄(04/9/1菩提樹池)
小川に現われるカワトンボの仲間です。緑色の金属光沢のある体で40mmくらいの大きさです。この日は群れで池の土手の草むらを飛んでいました。

シュレーゲルアオガエルの木登り

シュレーゲルアオガエル(08/9/4菩提樹池)
秋、水辺から離れて森に入ったアオガエルは草や木に登って虫を食べます。15mくらいの高い木に登って、夜明けにジャンプをしてひらりと降りてくることもあります。夜中にフクロウが鳴くと、木の上からアオガエルが降ってきます。
10月の雨が降ると、森の中からアオガエルの大合唱が聞こえてきます。

オオアメンボ

オオアメンボ(06/9/16菩提樹池)
体長30mmくらい、中脚を広げると15cmくらいになる特大のオオアメンボです。毎年秋雨の頃に池に現われる夏育ちの大型の個体です。他のアメンボとは異なり、餌が豊富で静かな水辺で見つけることができます。(埼玉県準絶滅危惧種)

ジョロウグモ メス

ジョロウグモ雌(03/10/11菩提樹池)
10月になると産卵前の大きな腹が目立つようになります。写真左は腹の下側の紋です。地域によって模様の形がちがいますが、狭山丘陵で見つかるジョロウグモはこの形が多いです。

菩提樹池 秋

菩提樹池(02年10月)
2002年の春前に、池の東側の木を切ったのでとても明るい池になりました。日当たりが良くなって藻や水草が増えてきているみたいです。底をさらった北東のあたりは泥沼から池にもどりました。水面ができてからはカモの仲間が夜のねぐらにしています。

菩提樹池2001

菩提樹池2001年(01/12/9)
上と同じ場所で、まだ水面の無い池です。

以前の菩提樹池

菩提樹(池)沼(02/1/26)
泥沼だったころの池の堰のあたりです。枯れた草や落ち葉が積もって池が埋まっていました。東の土手の木を切った切り株が10本くらい見えています。

ニホントカゲ

ニホントカゲ(05/6/30)
長さ20cmくらいで、しっぽがきれいな青い色をしている幼体です。成長すると体の色が褐色になって縦じまが消えていきます。池のまわりの草むらで虫を食べます。カナヘビと同じ仲間だと思われていますが、ちがう種類です。

南水路

池の南水路(03/10/11)
水路の底にはカワニナがたくさんいました。写真の模様みたいな線は貝が動き回った跡で、すじをだどると貝がいます。これからの時期、貝はドングリや落ち葉を食べて冬に備えます。

ゴマダラチョウ

ゴマダラチョウ(08/8/18菩提樹池)
開帳8cmくらいで、夏のトンボが飛び始めるころに夏型が羽化します。

ホソバハラアカアオシャク

ホソバハラアカアオシャク(07/9/2菩提樹池)
アオシャクの仲間は夜行性なので、日中はなかなか見つかりません。

名前不明(03/10/11菩提樹池)
幼虫が自分の体を糸で固定しています。10月初旬なのでこのまま蛹(さなぎ)になって、11月までに羽化して、次の子供が越冬幼虫になるのかもしれません。

オオアオイトトンボ

オオアオイトトンボ(02/11/9菩提樹池)
秋も深まると季節の最後のトンボたちが飛び交い出します。

カワニナ

カワニナ(02/11/9菩提樹池)
ゲンジボタルは池の周囲ではなく、下の湿地から水田近くで観察されます。ゲンジボタルは雑食のヘイケボタルとは違い清流でカワニナだけを食べます。流れがなくなったり水が死んでしまうとゲンジボタルは消えていってしまいます。

菩提樹池 紅葉

菩提樹池の紅葉(12月)
04年は11月21日に池の水門を開けて、池の底をさらいました(かい掘)。昨年より水位を10cm上げたので以前のように中ノ島のまわりまで水がいっぱいです。12月になるとカモたちが夜の泊まり場所にするために毎晩やって来るようになりました。

菩提樹池 紅葉

菩提樹池の紅葉(11/12/10)
いつもより早い落葉で水面が色づきました。次の風が吹くと冬鳥が到着します。

菩提樹池 冬

冬の菩提樹池(04/1/18)
正月から3回の寒気団の通過で夜には零下4度まで下がるようになり、池に氷がはり始めました。この日は池の東で3cmくらいの厚さの氷がはっていました。12月までは毎晩のように来ていたカモたちは現れなくなります。

菩提樹池 雪

雪の菩提樹池(05/1/1)
前日に積った雪の上には西峰のタヌキの足跡が残っていました。朝日があたる8時頃には鳥たちも日の当たる場所に出てきて静かに羽根をあたため始めます。

菩提樹池 凍結

菩提樹池の凍結(03/1/26))
全面凍結しないかと寒い日に何度か来ましたが、湧水が流れ込む西と北は凍りませんでした。正月から2回降った雪が残っています。

タヌキの足跡

タヌキの足跡?(03/1/26)
氷の上には動物の足跡がいくつもありました。この森にいるタヌキの足跡だと思いますが、なんで氷の上を歩き回ったのか?

コゲラ

コゲラ(02/1/26菩提樹池)
冬の森の中で一番目立つのがコゲラです。日当たりの良い場所の木を選んで、次々にたたいていきます。朝は東からの朝日が照らす場所で、夕方は夕陽の当たる場所で木をつっつくので明るい場所で観察できます。曇りや雨の日はどうするのかはわかりません。

菩提樹池2月

菩提樹池の雪(14/2/6)
大芝原と堰入を縄張りにしていたタヌキが現れなくなって3年になりました。この日もタヌキの足跡が見つかりません。三田のタヌキも代替わりして若いタヌキが西中峰まで歩いてきますが、堰入りのタヌキはいなくなったようです。

菩提樹池2月

菩提樹池の雪(14/2/6)
2018年秋、西峰の斜面でタヌキの白骨死骸が見つかりました。堰入のタヌキは何かに襲われて死んでしまっていたようです。つがいだったもう一匹もいなくなったようです。

雨不足 渇水

雨不足の菩提樹池(04/7/28)
2004年は1月からの積算雨量が少なかったので7月に水源が枯れてしまいました。菩提樹たんぼに水を流しつづけたので池の水もこんなに減りました。この翌日に台風の通過で降った雨で満水になりましたが、8月6日にはまた底が見えてきました。ホタルの卵が孵化する時期なので心配です。

堰の排水路

堰の水路(11月)
池の水は2ヵ所であふれてこの水路にでてきます。最近このあたりでアメリカザリガニを見かけます。日当たりが良くなって餌になるものが増えた池にザリガニが進出してきているみたいです。何でも食べるアメリカザリガニが増えるとホタルはいなくなってしまいます。(ここが耕地川の流れ始めです)

中央湿地(中湿地)

 

中湿地 冬

池の下に続く中央湿地・冬(中湿地・2月)
開けた湿地なので植物も虫たちも豊富で、夜明けとともに野鳥たちが集まってきて、餌場になります。田んぼの形は無くなってしまいましたが、土が生きていて多くの水生昆虫が観察できます。南側の水路は2002年に新たに掘りなおしたものです。

中湿地 雪

中湿地・雪(06/1/21)
上の写真と同じ場所です。

中湿地 春

中湿地・春(5月)
上の写真と同じ場所です。

オオタカの食痕

オオタカの食痕(03/4/2中湿地)
ここには縄張りが異なる2羽のオオタカの雄が現れます。03年の春は2羽とも雌が入巣して営巣したので4月には狩が盛んになりました。これはどちらの雄の食痕なんでしょうか。(04年は一組のペアが営巣に成功、もう一組は抱卵途中で巣を放棄してしまいました。05年は一組が4月中に営巣に入りましたが、もう一組は巣を新しくして5月になってから営巣しました。06年〜09年は西の巣で営巣で毎年1羽が巣立ちました。10年は西の巣の場所を変えました。)

オオタカの食餌

オオタカの食餌(05/12/23下湿地)
レース用のチップリングを着けた鳩で、まだ足が動いていました。新堀の尾根でオオタカに追いつかれて捕まってしまいました。オオタカはレバーを食べていましたが、近づいた僕を見て近くの木に飛び上がってしまいました。僕が隠れると、オオタカが南の松林に持っていって30分かけて食べました。05年12月は強い寒気の影響で、オオタカの必要カロリーが5割くらい増えてしまい、鳩舎に戻ってくる鳩がよく狙われました。(冬季は体温を維持するために1日あたり体重の10%、60〜100gの肉を必要とします。)

中湿地水路 春

中湿地・春(4月)
中湿地に残る三段の田んぼ跡の一番下の段の中央です。谷の両側からの小さな湧水もあるので一年中湿地の生き物が観察できる場所です。

マツモムシ

マツモムシ(08/5/7菩提樹池)
体長15mm、冬に凍結する池と田んぼには3月になると現れますが、中湿地の川では1月から見つかります。アメンボウと同じように、水面に振動が伝わると、すばやく移動して獲物を捕まえます。普段は仰向きに泳いでいますが、飛ぶときはぴょんと裏返って翅で飛びます。口で刺されると痛いです。

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クロマドボタル(19/7/6菩提樹池)
幼虫は6月から10月頃まで、ネザサやチャノキなどに上がって来て夜間に良く光りますが、成虫は昼行性で6月から梅雨明けまでの短い期間に出現します。胸部の先に透明な部分(窓)が左右にあるのでマドボタルと呼ばれるホタルの仲間です。

クロマドボタル 幼虫

クロマドボタルの幼虫(03/7/24中湿地)
毎年梅雨の後半になると、中湿地の草むらには池のホタルとは違って青白く光るツチホタルを見ることができます。写真の幼虫は15oくらいで左のお尻(尾脚)の部分が光ります。土ボタル(陸ボタル)を観察に行くときはライトを点灯しないで探します。ライトで照らすと光るのをやめてしまいます。秋の雨が降る頃は、夏に孵化した今年の幼虫が光りはじめます。草むらで何十頭の幼虫が一斉に光ると、空の星を眺めているような光景になります。

ムネクリイロボタル幼虫

ムネクリイロボタルの幼虫(08/9/9下湿地)
体長12mm、左端の尾脚の横にある発光器が光ります。クロマドボタルみたいに活発には動きませんが、暗い日陰の草むらで見つかります。日が暮れて30分くらいすると弱く光り始めて、深夜でもボーっと光ります。ムネクリイロボタルの生息できる薮が少なくなっているので、夏の成虫も見つからなくなっています。

ハリマキビ

ハリマキビ(2011/11/19 中湿地)
殻径2mmくらい、ベッコウマイマイ科の微小陸貝です。アオキ、アズマネザサ、チャノキなどの低い常緑植物の葉裏で生活をしていて、クロマドボタルやムネクリイロボタルの餌になっています。乾燥が嫌いで、葉が乾くと何日もじっと動かないで過ごし、湿度が高くなると動きはじめます。藪が刈り払われて乾燥化が進むと消えてしまう生き物です。(乾季は気孔・水孔からの水分で活動するので、冬季は葉裏の葉脈近くで休眠しています。)

ヤマコウラナメクジ(14/7/3 中湿地)
体長30oくらいのオオコウラナメクジ科の陸貝の仲間で、体の前側体内に甲羅が透けて見えます。落ち葉が堆積して菌糸が繁殖するような湿潤な場所に生息します。

コシアカスカシバ

コシアカスカシバ(06/9/2山口)
スズメバチに擬態した蛾です。果樹の害虫として駆除されて数を減らしていますが、シラカシとクヌギの多い樹林ではまだ見ることができます。

中湿地の水路 秋

中湿地の水路(10月)
右の土手から横に生えてる木があります。直径30cmくらいのしっかりした幹で、先のほうまで上を歩いて行って、湿地の中の鳥を見るのに使います。揺れるとすこしこわいです。

アサギマダラ

アサギマダラ(05/10/9中湿地)
開帳70mmくらい、数百キロの渡りをする蝶として知られています。秋雨前線が関東平野まで南下すると山から下りてきて狭山丘陵でも姿を見かけるようになります。夜の気温が15度を下回る頃になると渡っていくので、姿が消えていきます。

コベソマイマイ

コベソマイマイ(05/10/9中湿地)
カラスウリの表皮を1時間かけて食べていました。狭山丘陵ではミスジマイマイよりもニッポンマイマイの仲間のほうが多いみたいです。移動能力が極めて小さいコベソマイマイは、生息環境が急変すると、その場所での生息は絶えてしまいます。

中湿地の水路 雪

中湿地の雪(05/1/1)
中湿地に広がる泥沼や水底にはいろいろな水生昆虫がすんでいます。雪が積ると、小鳥からサギの仲間たちまでが湿地の水辺に来て泥の中や水路の底にいる虫をさがし始めます。寒い冬には3日間くらい餌がとれないと、体温が上げられずに凍死していく鳥たちもでてきます。

中湿地 冬

中湿地・冬(03/1/26)
水路にも氷がはりました。氷の下を見ると水の中の落ち葉や枯れ枝にしがみついている生き物を見つけることができます。棒でつっつくと泥の中にもぐっている越冬中の虫の幼虫も見つかります。

中湿地のハンノキ林

中湿地・ハンノキ林(12/1/24)
ハンノキが30本以上ある中湿地の下段です。田んぼ跡の湿地はハンノキとクサヨシが作る日影のおかげで、多くの水生昆虫が生息します。この時期に関東南岸を通過する低気圧が雪を降らすと、ハンノキが開花してアカガエルが水辺に現れます。

積雪38cm

中湿地の雪(14/2/10)
水路の水面に厚さ10cmのシャーベットが残ります。水路の水温は3℃ですが、春を待つ生き物が活動を始めています。雪がとけて南の風が吹くと早い芽吹きが始まります。

ウスオビハイイロフユハマキ

ウスオビハイイロフユハマキ(24/2/18)
フユシャクと同じように、真冬に活動する蛾(ガ)です。フユシャクとはちがい、雌には翅(はね)があります。

中湿地 巣穴?

土手の巣穴?(04/1/18)
よく、中湿地の切り立った土手に直径4cmくらいの穴があいています。深さは30cm以上あるみたいですが、いったい何がすんでいるのか?ヘビかもしれないよって言われたので、ちょっと奥をのぞけません。気になるなぁ・・・。

タヌキの足跡

タヌキの足跡(12月・中湿地)
雨が上がった後に湿地や川岸に行くと、どろの上にたくさんの生き物の足跡が見つかります。写真は4cmくらいのタヌキの足跡とシギの仲間の足跡です。タヌキの足跡はイヌの足跡とはちがって、丸みがあってウメの花みたいに見えます。

鳥の足跡?

何の足跡?(同上)
この日はネズミの仲間や鳥たちの足跡が8種類ありました。写真の足跡は長さ6mmくらいですが何の足跡なのか・・・?(図鑑に出ている足跡は、飼育された動物から平らな紙にスタンプされているいるものが多いので、どろの上の立体的な足跡とはずいぶん違って見えます。)

中湿地 タヌキの足跡

タヌキの足跡(05/1/11中湿地)
写真右から左に歩いたのが若いタヌキの足跡です。下から上に歩いた足跡は長さ6cmくらいで犬かキツネの足跡です。タヌキの足跡はぽつぽつと丸みがあって一直線に並びません。犬やキツネの足跡は縦長で前指と肉球が離れていてしっかりとした爪の形があります。

菩提樹田んぼ

 

菩提樹田んぼ 雪

菩提樹田んぼの遅い雪(12/2/29)
未明に降り始めた雪が昼まで降りつづいて、真っ白になりました。気温零下1℃ですが、氷結していない田んぼにカルガモが着水していきます。雪がとけると春の花が咲き始めます。

菩提樹田んぼ 早春

菩提樹たんぼ・早春(03/3/8)
3月になると、日当たりの良い菩提樹たんぼではいろいろな生き物が活動を始めています。この田んぼは「山口の自然に親しむ会」のメンバーが中心になった「菩提樹田んぼの会」が休耕田を復活させて水稲と餅米を作っています。ここは「トトロの田んぼ」とも呼ばれています。

西武ドーム 屋根

西武ドームの屋根(03/3/8)
春を待つ菩提樹たんぼの向こうには西武ドームの屋根が見えています。多くの人が集まるこんな場所の近くにも残しておきたい自然がたくさんあります。野球の試合の日には歓声や太鼓の音が田んぼにも響き渡ります。

ニホンアカガエル 卵塊

アカガエルの卵(03/3/8菩提樹たんぼ)
3月になると池や湿地の日当たりの良い暖かそうな水の中にはカエルの卵がたくさん見られます。この日の観察では、産卵はアカガエルの卵塊だけで、池で11ヶ所、たんぼ近くで24ヶ所ありました。水路や中央の湿地には見つかりませんでした。(写真はニホンアカガエルの卵塊です。)

ニホンアカガエル オタマジャクシ(幼生)

孵化したオタマジャクシ(03/4/2菩提樹たんぼ)
桜が咲くと、池や田んぼには孵(かえ)ったばかりのオタマジャクシ(幼生)がいっぱいでした。この中の100匹に1匹も生き残れないと思うとかわいそうですが、他の動物たちの大事な食料です。

菩提樹田んぼ 春

菩提樹たんぼ・春(05/4/10)
05年春は地下水が高くて地温・水温がなかなか上がりませんでした。桜の満開が4月11日くらいで、スミレやツクシにタンポポも一斉に咲き始めました。水の中でも水温がやっと15度の指標温度を越えたのでミズムシたちやザリガニにドジョウが出てきました。

シオヤトンボ

シオヤトンボの羽化(04/5/8下湿地)
5月になるとシオヤトンボがたくさん羽化します。6月になるとシオカラトンボが羽化を始めて、田植えの頃にはアキアカネの一斉羽化を見ることができます。

ナナホシテントウ 幼虫

ナナホシテントウの幼虫(04/5/8菩提樹田んぼ)
4月に草が茂り始めると草むらに幼虫や蛹(さなぎ)を見つけることができます。写真はたぶん4齢(終齢)の幼虫でアブラムシをたくさん食べて蛹(さなぎ)になる準備中です。木の枝に群がるナミホシテントウとは違って草むらにいるナナホシテントウは梅雨が明けると見つからなくなり、秋雨のころにまた草むらに集まってきます。

田んぼの巣穴

たんぼの巣穴(03/5/10菩提樹田んぼ)
春、地温が15℃くらいになると、耕作前のたんぼにたくさんの穴があきだします。アメリカザリガニが水がでるまで深い穴を掘って隠れています。普通は20cm位の深さですが、水が出るまで深くするので50cmくらいの深さのものもあります。この頃になると地中のミミズも活発に動き出すので陽の当たるたんぼの畔(あぜ)にはモグラ塚(土山)や穴が見られるようになります。

ニホンアカガエル 幼体

ニホンアカガエル(05/5/15菩提樹田んぼ)
上陸をするまであと2〜3日です。変態が終わると肺呼吸になるので陸上にいる時間が長くなり、小さな虫を食べるようになります。田んぼのあぜには、ある日突然数百のカエルの子供が現われるので踏まないように歩くのがたいへんです。いったい何をきっかけにいっせいに上陸を始めるんだろう。

ニホンアカガエル

ニホンアカガエル(13/5/15菩提樹田んぼ)
尾が取れて、上陸できるようになっても、しばらくは水の中にある餌を食べてすごしています。

ダイミョウセセリ

ダイミョウセセリ(03/5/10菩提樹たんぼ)
5月になって3種類のトンボにアゲハチョウ、シジミチョウの仲間たちが見られるようになりました。これは蛾(ガ)のように羽を広げていますが蝶(チョウ)です。

ウチスズメ

ウチスズメ(08/5/18菩提樹湿地)
開帳10cm、スズメガ科の蛾です。幼虫はよく見かけますが、夜行性の成虫にはなかなか会えません。梅雨前に出現しますが梅雨が明けるといなくなり、秋の雨のころにまた現れます。敵が近づくと翅(はね)を開いて目玉模様を見せて威嚇(いかく)します。お尻から白い液体を発射して30cmくらい飛ばすので要注意です。

ベニカミキリ

ベニカミキリ(11/5/28菩提樹たんぼ)
体長約16o、竹を食べて育つので、竹林のそばで見かけます。

クワキジラミ

クワキジラミの幼虫(13/5/22菩提樹田んぼ)
カメムシの仲間で、クワの葉裏から吸汁してお尻から糖分の多い甘露(HoneyDew)を排泄します。数百匹が群れて動いているとちょっときもち悪いけど、この甘露をあてにしている生き物がいるそうです。

ニホンアカガエル 上陸

ニホンアカガエルの子(04/5/18菩提樹たんぼ)
体長2cmくらいに育ったアカガエルです。もう大人のカエルと同じ声で鳴きます。田んぼのあぜの近くに数百匹はいますが、鳥などに食べられて秋には数十匹まで数がへってしまいます。

シュレーゲルアオガエル 卵塊

シュレーゲルアオガエル卵塊(07/6/2菩提樹池)
直径6cmくらいのタンパク質の泡の中に200個くらいの卵があります。水際の草や泥のくぼみにひっかかるように産み付けますが、表面の膜が固まる前に水の中に落ちたり強い雨が降ると孵化できなくなります。2週間くらいで孵化したオタマジャクシは泡の中で雨が降るのを待って、降雨の水に流されるように水に入ります。梅雨が明けるころに空気呼吸ができるまで育ちます。

菩提樹田んぼ 田植え

菩提樹田んぼ・田植え(6月)
田んぼの底土の温度が20℃を超えると、やっと田植です。入梅なので、水は豊富ですが、曇り続きで苗の生長が少し遅れます。田んぼの面積は約8畝(せ)(=0.8反=約300u)あって、30トンの水を張るのに一晩かかります。
(大人1人が1年間に食べる米の量1石(玄米180Kg=3俵)を収穫する面積を1反と定めたのが始まりですが、菩提樹田んぼの平年の総収穫量は玄米約250kgで現代の4人家族が1年間で消費する米の量に相当します。)

ヘイケボタル

ヘイケボタル・メス(08/6/20菩提樹田んぼ)
08年夏、久しぶりに田んぼにホタルが飛びました。
田んぼのモノアラガイが増えてきたので毎年夏が楽しみになります。7月になると耕地川のゲンジボタルも飛び始めます。

クロメダカ

クロメダカの産卵(13/7/7菩提樹田んぼ)
梅雨の雨が降る頃、メダカが稲の根元に卵を産みつけていきます。腹に50個くらいの卵をを抱えたメス(写真上側)が粘膜でつながった卵を稲の茎に巻きつけるようにこすりつけます。横を泳ぐオス(下)が受精させると約2週間で孵化した稚魚が泳ぎだします。

積乱雲

梅雨明け間近(08/7/4中峰上空)
太平洋高気圧が弱まり、関東各地で雷が発生しました。発達した積乱雲は、日が暮れるころ丘陵の縁で放電を始めます。もうすぐ前線が北に上がると、梅雨が明けます。

ストリーマー

夏の雷雨(10/7/24大芝原)
7月17日に梅雨が明けて、6日続いた猛暑日で丘陵の上に巨大積乱雲が発生しました。日が暮れるとバーストの強風が吹いて、雷雨が始まりました。写真は、西武ドーム上空で、地上から伸びる放電(ストリーマー)が雲の中からの放電(ステップリーダー)とつながる瞬間です。

センチコガネ

センチコガネ(03/7/27菩提樹の森)
くずれたキノコに2日間しがみついて食べつづけていました。収集家に人気のオオセンチコガネとちがって派手な色はしていませんが、光沢のあるきれいな虫です。センチコガネは腐ったものや動物のフンを餌にするんだそうです。

イチモンジチョウ

イチモンジチョウ(05/6/4菩提樹田んぼ)
幅が60mmくらいで、白い模様がめだつ蝶です。梅雨前の晴れた日に、開けた草地で花の蜜をさがしています。夏はスイカズラの葉の裏で幼虫を見つけることがあります。夏の幼虫は9月になると羽化して、秋雨のころに森の縁で見かけるようになります。

キアゲハ

キアゲハ(12/6/16菩提樹湿地)
明るい色の春型です。梅雨が明けると濃い色の夏型が飛びはじめます。緑色の湿地では目立つので、夏鳥の餌になっています。

キアゲハ幼虫

キアゲハ幼虫(11/7/10菩提樹湿地)
湿地のセリで育ちます。セリの花が咲く頃に蛹になって、夏型は1週間くらいで羽化します。完全変態する昆虫は、蛹になると体が全部溶けてスープみたいになった状態から全く新しい形に生まれ変わります。このスープを好むコバチや鳥が蛹に穴を開けて食べてしまいます。

タマムシ

タマムシ(16/7/15菩提樹田んぼ)
毎年梅雨が明ける頃になると田んぼ横のケヤキで見つかります。飛んでいても目立つきれいな緑色と光沢ですが、鳥が嫌がる色なんだそうです。

ホトケドジョウ

ホトケドジョウとフタバカゲロウ幼虫(05/6/24)
梅雨になってイトミミズが出始めると、田んぼの中には生き物がたくさん見つかるようになります。田植えの頃には見つからなかったホトケドジョウ(絶滅危惧TB類)も見つかるようになります。

コシアキトンボ

コシアキトンボ オス(08/7/21)
他のトンボを追い払って、自分だけの縄張りにするために水面を飛び続けます。5月から現れて、夏に産卵すると秋には見かけなくなります。

菩提樹田んぼ 夏

菩提樹たんぼ・夏(02/7/24)
狭山湖畔遊歩道・野鳥観察路は写真中央の谷に向かって続いています。谷に上がる入り口の林の中には、毎年、モズが巣作りに来ていて近くで観察ができます。谷の道は中峰の尾根道に出ます。

キジ オス

キジ・雄(05/7/25菩提樹田んぼ)
梅雨が明けると、6羽のヒナが母親と毎日田んぼに現れて餌を探していました。雄親は子供を守るために、離れたところから見張りをしています。オオタカが現れると子供たちとは反対方向に走ってオオタカの気を引きつけて子供を逃がします。07年からは営巣の場所を少し南に移しました。

シュレーゲルアオガエル

シュレーゲルアオガエル(06/8/3菩提樹田んぼ)
梅雨が明けると涼しい日陰で餌を探しています。写真は保護色で隠れているつもりですが、大きな目が目だってすぐに見つかります。人が近づくと顔の向きを変えてお尻をこちらに向けます。

菩提樹田んぼ 夏

菩提樹田んぼ・盛夏(13/8/7)
田んぼの水を落として中干しをするともうすぐ稲の開花です。日が短くなってヤンマの産卵が盛んになると、日没の蚊柱にアブラコウモリが群れて集まります。日が暮れると赤眼(夜行性の生き物)が田んぼに集まる季節です。

ゴイシシジミ

ゴイシシジミ(06/8/6菩提樹田んぼ)
幼虫も成虫も主にササコナフキアブラムシを餌にするので、アズマネザサとメダケが刈払われた場所では消えていきます。笹に集まる40種を超える生き物の中には食の連鎖を支えるダニ、アブラムシや微小陸貝がいて多くの生き物のコロニーを支えています。(埼玉県 準絶滅危惧種)

ツバメシジミ

ツバメシジミ(04/8/12陣鐘)
後翅(こうし・うしろばね)に突起があるのでツバメの名が付いたそうです。

ショウジョウトンボ

ショウジョウトンボ(07/8/22菩提樹田んぼ)
夏の盛りに一番目立つトンボです。強い日差しの熱を減らすための逆立ちと言われていますが、日影に入ればいいのに。

ギンヤンマ

ギンヤンマ・メス(07/8/19菩提樹田んぼ)
黄緑色の大きな複眼がきれいなヤンマです。他のトンボとけんかをするときには翅(はね)をぶるぶると鳴らしながら、上からの攻撃をします。幼虫はあごの強い肉食ですが、アメリカザリガニが増えた池では見つからなくなりました。

マルタンヤンマ オス

マルタンヤンマ・オス(06/8/25菩提樹田んぼ)
あざやかな青色が人気でマニアに採集されるので数が減っています。日照が苦手なので、晴れの日にはなかなか見ることができません。狭山丘陵ではホタルの生息地に重なるように生息しています。

マルタンヤンマ メス

マルタンヤンマ・メス(07/9/2菩提樹田んぼ)
オスより地味な色ですが田んぼでは明るい緑色が目立つ美しいトンボです。田んぼの水路で産卵中です。

オニヤンマ

オニヤンマ(05/9/10菩提樹田んぼ)
ここで見つかるサナエやヤンマの仲間で一番多く見かけるのがオニヤンマです。この日は田んぼで産卵中のオニヤンマのメスをギンヤンマがじゃまをするのでオニヤンマのオスがギンヤンマに何度も体当たりをしていました。オニヤンマの産卵がピークを過ぎるとアキアカネが田んぼに帰ってきます。

ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモン・雌(05/9/10菩提樹田んぼ)
開帳70mmくらい。関東地方でも広く見つかるようになった温暖な地方の蝶です。04年から菩提樹田んぼにも現われるようになりました。温暖化現象の影響といわれて、クマゼミなどの関東北上のかわりにエゾハルゼミが南関東から消えていっています。菩提樹田んぼ南の松林にいたハルゼミも年々鳴き声が減っています。

菩提樹田んぼ 秋

菩提樹田んぼ・秋(12/09/16)
秋の雨が降り始めると秋の虫が鳴き始めて、アカガエルが田んぼの周りに戻ってきます。秋雨前線が通過して風が変わると、山で避暑をしていたアキアカネも田んぼに戻ってきます。

東中峯上空

二重の虹(11/9/17 菩提樹田んぼ)
台風16号の雲が流れて、10日ぶりの雨です。水面が戻った湿地では夏のトンボが産卵をはじめました。ジェット気流が日本列島の上空に戻ると、アキアカネが山から下りてきます。

クワコ(野蚕)

クワコ(09/10/3 菩提樹田んぼ)
過去に桑(くわ)の害虫として駆除されていましたが、家蚕(かさん)の原種であることがわかり、2002年頃まで、狭山丘陵で保存飼育が行われていました。農家で野外飼育中の幼虫が、原因不明で大量脱走することが問題となり、飼育事業は中止になりました。養蚕農家が無くなり、桑畑が減ってクワコ(桑蚕)も消えていきます。顔のように見えるのは、鳥を威嚇する模様です。人が顔を近づけると、体を棒のように伸ばして枝に擬態します。(桑蚕=野蚕)

トトロにしき 秋

トトロにしき(10月・菩提樹田んぼ)
菩提樹田んぼにはもち米とうるち米が植えられています、これは収穫前のもち米、トトロにしきです。収穫の予定日に雨が降らなければいいんですが。今年こそつきたてのお餅を食べたいな。(品種名=ムサシモチ)

トトロにしき

トトロにしきの穂(餅米03/10/11)
粳米(うるちまい)のコシヒカリより2週遅れて収穫する糯米(もちまい)のムサシモチの穂です。地元で長年栽培されてきた品種ですが、栽培する農家が減ってきたので、希少種になってきました。(1990年代に推奨新品種に交代していきました。)

はざ(稲架)掛け

稲のはざかけ(04/10/26)
菩提樹田んぼでは生き物を守るために多くの植物を田んぼの周囲に繁茂させているのでたくさんの虫が発生します。田んぼ病害虫を減らして土壌への日差しを増やすために苗間を30cmにしているので、反収(1反当りの収穫量)は玄米300kgくらいです。田んぼのスズメやバッタが多いので収穫が遅れていた間に菩提樹のスズメたちが太ったそうです。天日干しのお米はおいしくなるそうですが、脱穀までの雨が心配です。

オオカマキリ

オオカマキリ(03/10/11菩提樹田んぼ)
前の年の秋も同じ杭(くい)でオオカマキリを見ました。同じカマキリでしょうか?

コバネイナゴ

コバネイナゴ(03/11/12菩提樹たんぼ)
稲を食べる害虫として農薬を散布して殺虫されている種類です。あまり見かけないのですが、モズのハヤニエで木の枝の先に刺さっているのを見ます。これは大きいので雌でしょうか。(ハヤニエ=木の枝の先に、獲ったカエルや虫を串刺しにして取り置く鳥の習性)

ベニシジミ

ベニシジミ(03/11/17菩提樹田んぼ)
他のシジミチョウとちがって秋になるとよく見るような気がします。寒くなると日の当たる場所にでてきて羽をひろげるようになります。秋雨が終わるころからシーズン最後の羽化と産卵がはじまります。狭山丘陵では秋生まれのベニシジミは2〜3週間の寿命なので、夜の気温が10℃以下になる12月には姿が消えていきます。

アキアカネ

アキアカネ(03/11/17菩提樹たんぼ)
気温が高いうちは見られないのに、少し涼しくなると池やたんぼに現れます。写真のアキアカネは翅(はね)がよれよれで最後の力を出して山から飛んできたみたいです。11月の最後の週には北の風が吹き始めてトンボたちの姿も谷戸から消えていきます。

オオスズメバチ

オオスズメバチ(03/11/17菩提樹たんぼ)
秋になると、たんぼの西側のお茶畑だった場所でよく見かけます。この日は、数が少ないお茶の花をていねいにまわっていました。夜の気温が0度近くになる日がくるとオオスズメバチは死んでいってしまいます。この時期にたくさんの栄養をたくわえた女王蜂だけが越冬をします。

菩提樹田んぼ

菩提樹田んぼ・初冬(12月)
夜の気温が0℃近くになって、霜が降(お)り始めると3日くらいで谷戸の色が変わります。田んぼに集まっていたトンボやチョウの仲間も急に消えていきます。

菩提樹田んぼ 初冬

紅葉(05/12/10)
寒くなって森の中の餌が少なくなると、いろいろな生き物が田んぼに現れます。畔(あぜ)にはタヌキやハクビシンの足跡に、アオサギやフクロウなどの鳥たちの足跡が混じって、にぎやかな足跡模様ができます。

田んぼの水入れ(湛水)

冬季湛水(とうきたんすい)(04/1/18)
菩提樹田んぼでは冬の間にも水をはっておく「冬季湛水」をしています。田んぼの水の中には小さな生き物がたくさん確認できました。アオミドロや小さなミジンコ、プランクトンの仲間にエビの仲間、それにドジョウが何匹も土の中から目だけを出していました。冬の間でも水の中の生き物たちが土作りをしてくれるので、春に土を耕さない「不起耕農法」とあわせて自然農法といわれています。

ケラ

ケラ(04/12/3菩提樹田んぼ)
長さ4cmくらい、モグラと同じような前足で地面の中を掘り進んでミミズなどを食べます。田んぼのあぜに穴を掘ってすんでいます。秋に「ジージー」とこわれたラジオみたいな音で鳴くのが雄です。空を飛んだり、泳いだり、土の中を掘ったりできるスーパー昆虫です。

菩提樹田んぼ 雪

菩提樹田んぼの雪(05/1/1)
前日降った雪は池の周囲で12cmくらい、田んぼの周りでも8〜12cm積もりました。

タヌキの足跡

タヌキの足跡(05/1/1菩提樹田んぼ)
この日は雪の上に東峰のタヌキと西峰のタヌキの足跡がたくさん残されていました。写真は東峰にすんでいるタヌキが湿地の中から出てきて、田んぼの横を抜けて東峰のねぐらに帰るときの足跡みたいです。(左のあぜの上の足跡は僕の長靴の跡です。)西峰のタヌキは西峰の斜面から池の南側を通ってフェンス沿いに西武ドームまで歩いた足跡が残っていました。

菩提樹田んぼ 雪

雪(12/1/24)
朝の気温零下3℃、水温2℃で氷結しなかった田んぼにはカモが餌を探して歩いたあとがありました。田んぼの泥の中には冬眠中のホトケドジョウや休眠中のアメリカザリガニがいます。

ダイサギ

ダイサギ(20/3/29菩提樹田んぼ)
12月に現れて一冬を田んぼで過ごしました。

モズ オス

モズ・雄(04/1/18菩提樹田んぼ)
菩提樹の谷戸に住んでいるモズです。餌が少ないためか、年齢のせいか、いつもの冬よりやせて見えます。モズも他の鳥たちと同じように、餌の少ない冬には田んぼや湿地の日当たりの良い場所に出てきて餌を探します。肉食のモズが現れるとセキレイやジョウビタキは逃げていきます。この谷戸に君臨する小さな王者です。(06年、写真のオスに代わって若いオスが田んぼに棲みつきました。)

クロヒラタアブ

クロヒラタアブ(24/2/18菩提樹田んぼ)

落ち葉の下で冬越しをしていた成虫が、日中の気温が15℃を超える日が続いて、活動を始めました。クサギの新芽が伸び始めて、このにおいに寄ってきたようです。もうすぐ地温が10℃になると、アカガエルが目覚めて水辺に集まります。

田んぼの満月

春の満月(05/3/26菩提樹田んぼ)
春になって昼間の明るい時間が12時間くらいになると、森の鳥たちもおちつきがなくなります。冬鳥は引越しの準備、夏鳥は営巣の準備を始めます。春の満月が終わる頃、森の中では鳥たちの引越しが最盛期をむかえます。この日は月の出の時間にカルガモ8羽が池に、3羽が田んぼに飛んできました。(たぶん全部カルガモだと思います・・・。)

タヌキ メス

タヌキ・雌(05/4/9菩提樹田んぼ)
夕方6時過ぎ、いつも暗くなってからじゃないとあらわれない場所にタヌキのつがいが出てきました。雄は土手の上を写真の右の方に歩いていきましたが、写真の雌は人間の姿に気付いてにらめっこの最中です。雌は5分くらいで湿地の中に入っていきました。

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タヌキ・雄(07/4/15菩提樹田んぼ)
まだ冬毛のままのタヌキがカエルを狙って田んぼに現われます。左後にメスがいますが、目だけが光っています。昨年まで使っていた巣穴をやめて、東に50mくらいの場所に新しい巣穴を用意しました。今年も田植えの頃には子育てが始まります。03年から07年は毎年2匹、08年は6月に1匹の子ダヌキが生まれました。09年にメスが疥癬病にかかっていましたが、11年から子育てが再開しています。新しいメスに代わったのかも知れません。

シマヘビ

シマヘビ(06/5/19菩提樹田んぼ)
水路の中にいるカエルを狙っています。同じ水路の中には1mくらいのヤマカガシも泳いでいました。好物のアカガエルやアオガエルが水辺を離れる秋まで、田んぼの近くで見かけます。

ヤマカガシ

ヤマカガシの幼蛇(08/5/18菩提樹田んぼ)
体長1mくらいの幼蛇です。マムシよりも強い毒を奥の牙の付け根にもっています。首の後ろからも毒液を噴射するので、うっかり目に入れると失明することがあるそうです。
(埼玉県 準絶滅危惧、東京都 絶滅危惧U類)

ニホンマムシ

ニホンマムシ(14/5/31菩提樹田んぼ)
田んぼと池の周りの水辺でカエルやネズミを食べます。夏になると日の当たる藪の縁でじっとしていて、ピット(熱感知器官)で動物の温度を感じると噛みついて毒を注入し捕食します。夏はサンダル履きで草地に近づくと危険です。
(東京都 絶滅危惧TA類)

ヒバカリ

ヒバカリ(11/6/13菩提樹田んぼ)
体長30cmの成体です。畔に上陸するアカガエルを食べていました。毒蛇ではないのに、ヒバカリが近づくと水路にいたウシガエルが逃げました。ウシガエルの成体はシマヘビを食べてしまいますが、ヒバカリは苦手のようです。
(埼玉県・東京都 絶滅危惧U類)

子ダヌキの足跡

子ダヌキの足跡(05/7/24菩提樹田んぼ)
6月に生まれた2匹の子ダヌキが田んぼに現われるようになりました。体長30cm近くまで育って、日が暮れると親と一緒にカエルを追いかけて田んぼの中を歩き回っています。梅雨が明けてからは、昼間は近くの竹林の中で2匹なかよく寝ています。かわりに、田んぼの横にいたキジの家族6羽は南側の藪の中に引っ越していきました。

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何の足跡?(05/7/24菩提樹田んぼ)
水がなくなった田んぼの中に、長さ1cmくらいで、歩幅が3cmくらいの足跡がありました。ネズミにしては大きいけど、何なんでしょう?

・・・・カメの足跡でした。

子ダヌキ

子ダヌキ(05/11/13菩提樹田んぼ・日暮時)
フラッシュで目が光ってしまいましたが、体長が45センチくらいに育った子ダヌキです。親ダヌキは左の方で心配顔で見ていましたが、子ダヌキは逃げないでこちらに近寄ってきました。気温が急に下がり始める11月には畑の作物や柿の実を食べるために人家の近くにあらわれはじめます。(タヌキは飛び降りることができる3mくらいまでは木に登って柿の実を採ります。)

アルペンロード(導水管路の道)

 

アルペンロード 春

アルペンロード・春(04/4/3)
アルペンロードは狭山湖の第一取水塔から東村山浄水場までの導水管を埋めた土手です。アルペンロードを歩くには写真の場所から入るか、蜜厳院や菩提樹たんぼの横から中峰の尾根道を歩いてくるかの両方の道があります。写真の遠くの尾根が「中峰」の北端です。導水管路の道は写真の後ろ方向にもつながっていて、狭山湖畔霊園の北側をぬけて狭山湖堰堤南の「巻上」と呼ばれた急坂道の南側あたりまでたどれます。

キジ

キジの家族(03/10/11ピアノ広場)
ピアノ広場から畑あたりにはキジがいます。近くの竹林に住んでいるキジの一家で、写真は雄の親子だと思います。ぼくに気づいて高台の墓地まで300mくらい飛んでいきました。キジも高く飛べるんだと驚きました。八国山のキジは2001年頃にいなくなってしまったので、ここのキジはいつまでここに住んでいられるのか心配です。

中峰

「中峰」の尾根道(10月)
菩提樹田んぼから東の尾根に登ってくるか、ピアノ広場からアルペンロードを東の尾根に上がると、この中峰の尾根の道路に出てきます。道路は左に行くと坂を下って密厳院の前に出ます、右に行くと西中峰の西武園ゴルフ場の間を抜けて、レオライナー上の橋を渡って周囲道路の中峰信号所の西側に出ます。アルペンロードは写真正面の畑の中につながっています。

中峰の畑

中峰(9月)
新堀の尾根には住宅が増えてきましたが、中峰には広い畑が残っています。冬になるとゴルフ場を越えて飛んでくるオオタカが獲物を探して上空を旋回するのが見られます。

養蜂箱

養蜂箱(04/9/2東中峰)
東中峰の畑の中にある養蜂箱です。秋になるとオオスズメバチが巣箱に侵入しようとしますが、ミツバチは王台を守るために集団でオオスズメバチを攻撃します。一番手前の巣箱の出入口にはオオスズメバチが4匹来ていて、そのうちの一匹には50匹くらいのミツバチが群がって攻撃をしていました。戦いは30分くらい続きましたが、こわくてこの日は近くで写真が撮れませんでした。(養蜂箱をおそうのはオオスズメバチだけだそうです。)

ミツバチとオオスズメバチの戦い

ミツバチの戦い(04/10/21東中峰)
養蜂箱に侵入しようとしたオオスズメバチに、巣の中から出てきたミツバチ(写真上の群れ)が攻撃を始めました。オオスズメバチは強いあごでミツバチをかみ殺していきますが(写真の手前に20匹くらいの死骸)、巣から出てきたミツバチがつぎつぎにオオスズメバチ(写真中央に二匹目の背中が見えています)に群がって攻撃をしています。写真は戦いが始まって5分くらいです。

セイヨウミツバチ

セイヨウミツバチ
明治時代に移入された養蜂用の外来種です。最大の天敵は巣の中の幼虫をねらうオオスズメバチです。養蜂箱にはオオスズメバチを撃退するトラップがついてますが、集団で襲ってくるオオスズメバチとの戦いでは何百匹ものミツバチが犠牲になります。ふだんはおとなしいミツバチですが、興奮状態になると近づくだけで人を刺すことがあります。(※ミツバチに繰り返し刺されると、体質によっては死亡することもあるそうです。)

中峰 雪

中峰の雪(04/12/29)
 5cmくらいの積雪でしたが、越冬を始めた虫たちには厳しい冬の始まりです。土の中にもぐる虫や落ち葉の下や木の洞で越冬する虫、卵や幼虫、成虫の姿で越冬するかによって春まで生きのびる確率が変わってきます。この日は越冬場所にいられなくなったらしい小さな蛾(ガ)が笹の葉の上に飛んできて動かなくなりました。指でさわると翅(はね)を少しだけ動かしていました。

西武園ゴルフ場 16番ホール

大芝原の雪(05/1/15)
写真は中峰の道路から西武ドームを写しました。広がる草地は大正時代までは「大芝原」と呼ばれていた場所です。現在は西武園ゴルフ場の16番ホールになっています。雪の上にはウサギとタヌキの足跡が見えました。菩提樹池と田んぼへ給水する2ヶ所の湧水の大事な水源になっている場所です。

西中峯

雪のヤマザクラ(12/1/24西中峰)
西武園ゴルフ場に隣接して、(地主)西武鉄道(株)が守っている古来種の大きなヤマザクラです。
(この峰の頂上(写真の左隣)には太平洋戦争中に陸軍の電波探知機が設置されていたため、戦後に宅地化されると、土の中から銃弾の薬きょうがよくでたそうです。)
(通称:中峰の一本桜)

西中峰

満開のヤマザクラ(10/4/3西中峰)
他のヤマザクラより少し早く咲いて、早春の中峰を彩ります。赤茶色の葉が出て、白い花が咲き終わると、葉が緑色に変わっていきます。木の色が赤-白-緑と変わって、日中の気温が15℃を超えると、春の虫が飛び交います。

水道用地境界石

水道局境界石(導水管の道・東中峰)
この地下には東京都水道局の直径2mの導水管が山口貯水池(狭山湖)北側の取水塔から東村山浄水場までつながっています。自然の落差で水を流すために、谷戸を横切るパイプラインの土手「アルペンロード」ができました。この境界石をたどっていくと水道用地であるアルペンロードをたどっていけます。(04年の測量のときに境界石の一部が測量用の杭に代えられています。)

導水路の道

竹やぶの下り(10月)
中峰の尾根にある畑を横切ると竹林の中の急な下り坂につづきます。とてもよく滑るので注意しながら下ると、菩提樹中央の小さな谷戸に出ます。この竹林のあたりにもそれぞれの季節の鳥が営巣します。坂の途中で立ち止まって静かにしていると竹林の奥から鳥の警戒する声が聞こえてきたりします。鳥たちのじゃまをしないように静かに通り抜けます。

泉斉の谷

泉斉(または「阿弥陀堂の窪」10月)
右側には2ヶ所の水源をもつ小さな湿地の谷が広がります。水路と堰があり堤の奥は湿地になっています。水路はアルペンロードの導水管の下をくぐって、すぐ下の農家の畑を回りこんで三田の田んぼ(2010年で耕作をやめています。)横を流れていき、密厳院の東のほうで菩提樹池からの耕地川に合流します。明るい谷戸なので、蝶やトンボがたくさん見られます。写真の住宅の右の方にある小さい屋根は地蔵堂です。

地蔵堂

聖地蔵尊(ひじりじぞうそん)
谷戸の東に建っている地蔵堂は「おちんちん」の神様だそうです。94年頃にここに引っ越してきたそうです。この地蔵堂の横を通って谷の奥に入ると、奥の堤と昔の溜池だった湿地に出ます。(藪が深く、歩道はありません)

泉斉の池

泉斉の池(泉斉の溜池跡・12月)
谷戸の奥にある堰の南側には湿地が広がります。すぐ南側の西武園ゴルフ場に広がる「大原」と呼ばれていた広い谷からの水が集まってきます。流れ込む土砂や落ち葉で埋もれてしまった、昔の溜池です。さらに奥の水源になっている阿弥陀堂の池はゴルフ場の中に残っています。
(泉斉:古くからの読みは「しんせい」、地元の人は「すんせい」と発音します。)

泉斉の池 東水路

湿地(泉斉の池)東の水路(11月)
湿地の東側と西側には水路の形が残っています。西側の水路は流れが少なくなってしまいましたが、東側の水路にはドジョウやヤゴがみつかるようになりました。
(湧水のある泉斉池(せんせいじ)は祀られていた石像とともにゴルフ場の中に残されていて、今も水が湧いています。)

泉斉の池 ゴルフ場内の湧水地からの水

湿地の水源(12月)
湿地の西にある土手からの湧き水と、西武園ゴルフ場の排水管から流れ込む水が湿地の水源になっています。ゴルフ場からは写真の他に2ヶ所の流入場所があります。昔は、ゴルフ場の水は水路で直接下流に流していましたが、水路が壊れて湿地にゴルフ場の水が流れ出しています。ゴルフ場の除草剤や殺虫剤の農薬でホタルがいなくなったのではないかといわれましたが、最近はいろいろな生き物が見つかるようになってきたそうです。

導水路の道

山王峰への登り(アルペンロード・10月)
谷戸の東側に来ると西武園ゴルフ場の急な登りが見えてきます。右側にはゴルフ場のフェンス、左側はゴルフ場の資材置き場のフェンスが尾根の頂上までつづきます。葉が少ない冬に歩くと、狭山湖の堤、山口の街から天満宮の森や椿峰が見渡せます。

山王峰の辻

東峰から尾根道の十字路(山王峰・10月)
東峰のゴルフ場のフェンスが終ると尾根道に出ます。まっすぐ進むと林の中を下る泥んこの狢入りの急坂です。ここを右にまがるとゴルフ場のフェンスに沿って山王峯の住宅地奥に下りる道路です。アルペンロードの野鳥観察路は左にまがって尾根の歩道をいきます。

狢入りの下り

尾根からの下り坂(狢入・11月)
尾根道から水道局の導水路用地の急な斜面を下ると狢入(むじないり)の住宅が見えてきます。この水道用地の地下15mには導水管のトンネルがあります。

導水路の道

狢入(むじないり)の導水路歩道(10月)
狢入の導水管点検坑と導水路の道です。昔は堰入の谷津と同じような田んぼが広がっていたそうですが、今は埋め立てられて住宅地になっています。遠くの大塚の階段を上って導水路用地を300mくらい歩くと山口城址通りにでます。写真を撮っている場所から市道を左に行くと乗馬場の横を通って案内標識のある市道にでます。右に行くと山王峰住宅をぬけて坂を上ると、境峰の掬水亭前の信号機にでます。(境峰=山口と東村山の境界の尾根)

ヒメウラナミジャノメ

ヒメウラナミジャノメ(05/5/21狢入)
ジャノメチョウ科のなかでも目玉模様が多い、5個ある蝶です。アルペンロードに沿って4月から10月まで、よく見かける蝶です。

山口城址通り

山口城址通りとアルペンロード(11月・大塚と笹畝)
掬水亭前の信号機の北側からの撮影です。写真中央の鉄の扉の向こう側に水道局の境界石が二本あって、アルペンロードの終点になります。導水管はこの道路の地下を横切り、右の西武遊園地の敷地の中へ続いています。導水管は西武園ゴルフ場のクラブハウスの横で南に向きを変えて、空飛ぶじゅうたんの横を通り、南の金山神社横を通って東村山浄水場のプール(受水槽)につながります。

山王峰北

山王峰で尾根道を北に曲がって狢入りの尾根を100mくらい歩くと、写真の分岐の右から出てきます。標識に従って写真左の木の向こうに下っていくと100mくらいで坂の途中左に菩提樹自治会スポーツ広場があります。さらに50mくらい下ると、左に乗馬クラブの厩舎(馬小屋)が見えてきて、住宅街の道路に出ます。道路からすぐのところに馬がいてびっくりします。少し歩くと案内の標識がたっています。密厳院まで6分、下山口駅まで12分くらいです。

狭山湖の堤方向

鶴舞の斜面
上の写真の道を手前に来ると、見晴らしのいい狢入の高台です。狭山湖の提と山口の街が見下ろせます。この高台の北にある農家の柿木はいつも収穫しないので、鳥の観察に絶好の場所です。目の前の鶴舞の斜面の畑を200mくらい下ると住宅地の道路に出ます。案内の標識があるので右に川沿を1kmくらい歩くと下山口の駅で、左に歩くと5分くらいで密厳院の前に戻ってきます。

キチョウ

キチョウ(03/10/11アルペンロード)
街の中ではあまり見かけなくなりましたが、丘陵の草地では秋にたくさん見かけます。やはり、幼虫の食害を防ぐために街の公園では消毒されてしまっているのでしょうか。キチョウは羽化する季節によって羽の模様が少しちがうそうです。(食草のマメ科の植物は街の公園では雑草として処分されています)

ヤマトシジミ

ヤマトシジミ(03/11/15アルペンロード)
羽の裏とはちがって表はきれいな色です。日中の気温が下がりだすと日の当たる場所で羽(翅)をひろげる姿を見ることができます。11月に羽化した成虫はこのままの姿で冬を越します。ヤマトシジミはカタバミに産卵して、幼虫はカタバミを食べて成長します。カタバミの葉に食べられた跡があったら卵や幼虫をさがすと見つかります。

堰入の大ケヤキ

大けやき(10月)
密厳院から北を見ると畑の向こうに大きなけやきが見えます。毎年アオバズクが営巣していたそうですが最近は来なくなったそうです。アオバズクやフクロウが巣にできるような大木は年々減っています。巣になる安全な大木と餌場の縄張りから、狭山丘陵に来るアオバズクは10羽くらいに減っているそうです。

狢入りの夕焼け

狢入(むじないり)の夕焼(04/1/18)
遠くに寒気団の上にできる前線の雲があって、手前に丘陵雲と飛行機雲が見えていて「Z]の形に見えています。この前線の雲は8時間後には雪を降らせました。

ふしぎの森の会 

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