2004年フジ・ロック3日目。

ついに最終日。知り合いのペンションだからと宿代聞いてなかったので支払(1人2日で:5,000円なり。安い!)を済ませ会場へ。天気は良好です。昨日と同じ場所にテントを張る。その途中にスタッフらしき外人さんに声を掛けられる。「素朴な疑問なんだけど、なんでここにテント張るの?いやダメってわけじゃなくて、ステージも見れないし何でかなぁって」流暢な日本語。「いやーレッド・マーキーの方が見るバンドが多いので・・・」。「じゃぁもっとあっち側にもテント張れるよ?」なんだよ・・・。「トイレと食事。それにグリーンにすぐ行けるし、その中間だから都合が良いんですよ。」「なるほど!OKありがとうっ!」最後は妙に納得してスタッフ・テントに消えて行きました。何だったんだろ・・・。なんか今日は2日間の蓄積が腰や脚にきていて、ちょっと不安。それでもライブがあれば行かない訳には行きません。まずはレッド・マーキへ10:20
[惑星]。3人組のロックバンド。ライブがすごいって噂もあったので見に行ったのです。まずはドラムの女性が登場パワフルなドラムを鳴らします。すげー。続いてリーゼントできめたベースが登場。最後にギター兼Vo.が登場。噂通り大迫力のライブでした。日本にもこういうバンドはいるんだよな。次、ホワイトの[あぶらだこ]もちょっと目にしたい気持ちもありましたが体力温存。テントで休みました。時計を見るとレッドで[stellastarr]がやってる。実はジャケ買いで発売日にCD買っちゃいました。でもほとんど聞いて無い。声が苦手で・・・。でも一応見に行きました。でもすぐに帰ってきました。かっこいー音をならす曲もあるのですけど。かれらのTシャツ着ている人も沢山見たので、それなりに人気はあるんだと思いました。飯を食べた後サウスを見にいざホワイトへ。満員とはいかないまでもそれなりに人が集まってました。実はCD持って無いどころか1曲も聞いた事ありませんがローゼズやマイブラを引合いに出してる人が多かったので。12:50[south]スタート。やっぱりこの手のバンドは事前にCD聞きこまないとダメですね。まったく入りこめませんでした。疲れもあったのかなんと眠気が・・・。なので途中で退散。関係無いけどストーン・ローゼズ生で聴きたかったなァ。ヘブンの[ハナレグミ]へと思いましたが、その後のことも考え基地に戻る事に。ココでも逆行しました。すごい人がホワイトに向けて歩いてきます。ハンパじゃない人です。いったい誰だろうって事で確認すると14:20からの[mum]のようです。もう民族大移動でしたね。その後レッド、グリーンの人の数にモロにあらわれてくるのですが・・・。僕にとってはその時間帯は悩めるところ。レッドの[simple kid]グリーンの[cosmic rough riders]がかぶっているんです。最近のヘビロテって事でいえば間違いなくシンプル・キッドなんですけど、CRRもすごく見たい。とりあえずは15分早く始まるシンプル・キッドへ。そこできっかり半分ずつ見ようと決めました。人は3分の1程度の入りでしょうか。昨日のベン・クウェラーと同じくサウンド・チェックにキアラン本人登場。カッコイーなぁ。構成としてはキアランを中心にして3人が座って演奏。後ろにDJ。キアランの横にはPowerMacに宅録機材など。[simple kid]演奏開始。機材のスイッチいれたとたんアルバム1曲目「hello」のイントロ「びろ〜ん、びろ〜ん」へんてこな音。歌詞に乗せて「ハロー!」と挨拶。いやー癖になるなァ。体が自然と動きます。次は早速シングル#「the average man」。会場も沸く。ギターポップ調で大好きなんですがメロディだけじゃなく歌詞が最高なんですよこの曲。なんか自分の事言われているようで、「GO GO AVERAGE MAN!!(行け行け、平均男!)」「WHAT ARE YOU LOOKING FOR AVEREGE MAN?(なにを探してるの? 平均的な男さ)」この部分は大合唱でした。その後「staring at the sun」に「the commuter」など聴きたい曲100%。あ〜時間オーバーだって事で出ることに。見たいよ〜。後ろで「drugs」が始まった。これも聴きてぇ〜。「truck on」は聴けなかったな・・・。走ってグリーンへ。途中でシンプル・キッドとCRRの音がクロスオーバーしてCRRの音が大きくなってくる「あ!「justify the rain」やってるよ〜」急いでると「苗場食堂」の裏に人だかり。気になって足を止めると、なんとベルセバの面子が!すごい人が握手にサイン攻め。僕も握手と思ったのですが、あまりのみんなのアグレッジブさに・・・。それよりも[cosmic rough riders]へってことでグリーン到着。その光景みて絶句しました。「ほとんど人いないじゃん・・・」グリーンステージなだけに余計に閑散としてる。ちょっと可哀想だなぁ。問題なく前列付近へ。演奏は素晴らしかったです、想像してた以上のコーラスは聞けませんでしたが、それでも十分な出来。曲は問題なし。新作からだけでなく1st、2ndからもやってくれました。個人的には大好きな「revolution(in the summertime)」が聴けて良かった!歌いました。前半に「the loser」はやったのだろうか?新作からも「for a smile」や「sunrise」それに序盤でやっちゃっただろうなとあきらめていた「because you」もラストで聴けて大満足!淡々と曲名を言ってはプレイするその姿に人柄があらわれてましたが、やはり観客の少なさにちょっと寂しそうでした。再来日は厳しそうな感じもあるので本当に生で体験できて貴重です。「ありがとう!CRR」。CRR終了後人が入り始める。次はリバティーンズだ。サーチ・アンド・デストロイな人達がワンサカ・・。とりあえず退散してレッドの[サンボマスター]へ。もう始まってましたが大盛況。Vo.語りはすごいね。笑わせてくれます。早口だなー。ファンとの一体感もすごい。この時点では[the libertines]→[the stils]の予定でいましたが、やっぱり[NRBQ]が見たい。かなり体力的にきつかったのですが、連れを説得してオレンジコートに向う事に。決断が遅かったために開演ぎりぎりか?黙々と歩く中なんとホワイト付近までレッドのサンボマスターが聞こえる。風向きもあるんだろうけどすげ〜な。ヒーヒー言いながら開演予定時間ピッタリに到着。やっぱり30分かかったよ・・・。ここがオレンジコートか。ヘブンに負けず素敵な雰囲気かもし出してます。[NRBQ]結局15分ぐらい遅れて登場。このおっさん達、客の盛り上げ方が天才的。曲も最高!ロールしまくってます。あんなに楽しく踊ったの初めてです。アメリカ映画で見る、学園祭でのダンスパーティーってこんな感じなんだろうな〜。みんな笑顔・笑顔で踊りまくり。ロックナンバーあり、ハーモニーあり、ジャズあり、カラオケあり(笑)本当に幸せな時間でした。余談だけど緑のTシャツ着てる彼おもしろかったなァ。1人でギターリストやピアノ弾き、ベースマンになって完全に自分の世界に入りこんでました。ジェットのためアンコールの途中でグリーンに帰りましたが今回のベスト・アクトの1つです。急ぎ足でグリーンに向ってるとGypsy Avalonの辺りで足が止まる。あの人見た事ある。「あ〜ブルーハーツの梶原さんじゃん」なんでいるの?握手してもらおっかなーサイン欲しー。でもすぐに車に乗ってしまいました。気がついた人いますでしょうか?TOPジャケをブルーハーツにしてきたのでなんかタイムリーでビックリしてしまいました。やっとの事でグリーン到着。この時点でハッキリ言って体力尽きました。昨年レッドマーキーで衝撃をうけたジェット。今年はビッグになって帰ってきました[jet]登場。歓声もすごい。ギターは今度はソニックユースのTシャツ着てる。(去年はAC/DCでした)まずは「get what you need」から。そして「last chance」、新作なんかもやりました。おもむろにタンバリンを振ると会場がどよめく。きたキラーチューン「are you gonna be my girl」だ!大盛りあがりだったけど、途中で曲を止めて客を煽ったりして、ちょっと曲の勢いを失わせてる気がしました。実はこの曲だけじゃなく、なんか全てがまとまってしまった気がしました。去年見たライブは本当に興奮して一気に40分間駆け抜けたので、それに比べると自分のテンションもおそらく彼らのモチベーションも低かった気がします。これは僕の勝手な評価なのですが去年を100点とすると今年は30点ぐらいでしょうか。ちょっと厳しいかなぁ。大好きなバンドだけに、もっとスゴイんだぞって叫びたかったです。続いてレッドの[keane]に向いました。到着するともう既に始まっていて、会場から人が溢れかえってます。僕が見たレッド・マーキーの中では1番人が集まってますね。(この後のアッシュもすごかったですが)僕も外のモニター(っていうかプラズマ・ディスプレイね)を座って鑑賞。なんか新人ですか?この人達は。そして歌チョー上手〜よ!美メロを美声で歌われちゃそりゃヤラレますね。例の有名な曲も聴けました。イイですね。癒しの世界を体験した後、[the white stripes]をOASISのモニターで見ながら休憩。最後のアッシュに備えます。モリッシーの替わりが気になるが今だ発表はなし。アッシュ20分前会場に入るがもう熱気がすごい。みんなコレを心待ちにしていたんだな。疲れもあったので後方の柵に腰掛ける。会場が暗くなった瞬間大歓声があがる。[ash]そしてなんとギターに火をつけて上に掲げて登場。火を見ると人は興奮する。。僕も叫ぶ。みんな叫ぶ。まず個人的にテンションが上がったのが「shining light」そして「walking barefoot」の3rdの曲。いいわぁ〜そして「カンッフー!」の掛け声と共に最高潮の盛り上がり。「オオオオオーオー!」と拳を突き上げる。聴きこみが足りないまでも新作の「meltdown」に「orpheus」、とくに「orpheus」でノリまくりました。帰ってきてからよく聴いてる「evil eye」はやったかなぁ?「goldfinger」は残念ながらやってくれませんでした。「sometimes」はやったかな?あー全然覚えてない。なんか1月に単独があるようなことも言ってましたよ。(たぶん・・)ラストは「burn baby burn」!待ってました。今年のフジを締めくくる本当のラスト#。今年も本当に楽しかったぁ〜そう思ういながらこの曲を聴きました。お客はその後アンコールのコールと共に会場をなかなか出ませんでした。結局アンコールはありませんでしたが。。レッドを出た後、グリーンも気になったので行ってみると画面にはモリッシーが映ってました。声も僕の記憶にあるモリッシーの声。なるほどすごいバンドって本物のことだったのか。念の為、確認に行くとあれ、違うバンドらしい。周りからはコピーバンドって声が聞こえてきた。「おーと、あれコピーバンドなのかよ。」僕には区別がつかなかったよ・・・。次の日は仕事なので[belle & sebastian]は断念しました。ゲートを出た後本当に終わっちゃたと感慨深くなりましたが、明日は現実の世界が待っているのでした。場外ショップでNRBQの『ヤンキースタジアム』とアッシュの『sometimes』のシングル日本編集盤(アンダートーンズの「teenage kicks」のカヴァー目当て)を買って帰路につきました。

ということで来年は行けたら行くぞ。1日券の復活、切に希望します。


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