■概要 |
湯ノ口温泉は三重県の最西端、和歌山県と奈良県の県境に位置しています。その歴史は古く、遠く南北朝時代(延元2年)に後醍醐天皇がこの周辺の金山発掘を手がけた当時から地域住民の湯治場として、あるいは貴重な薬用効果の温泉として広く利用されてきました。しかし、昭和のはじめまで自然湧出していた源泉は、鉱山の開発によって枯渇。その後、昭和54年10月通商産業省が地質調査のためボーリングを実施したところ、地下1300メートル地点に湯脈が発見され、町営の施設として開業し、現在に至っているようです。
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■印象 |
露天と内湯が男女それぞれ1つずつあります。いずれも川石で縁取られたタイル張りの湯船。露天は外気に常時触れているせいか内湯と比べるとかなりぬるめに感じました。また露天は全体に屋根がついた造りとなっているため、雨のときでも濡れないで浸かることができます。露天から下を見やると、川が流れていて対面には小さな公園がありました。露天風呂は(源泉そのものの臭いなのかもわかりませんが)内湯には感じられないちょっとした異臭(臭み)を感じたので、内湯を中心に浸かっていました。お湯は源泉100%掛け流しで、源泉で46度、毎分230リットルもの湧出量がある良質のお湯がふんだんに流れていました。 |
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(内湯(女性用)) |
(屋根付きの露天(女性用)) |
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■所在地 |
三重県南牟婁郡紀和町湯ノ口10 |
■電話 |
05979-7-1126 |
■交通 |
伊勢自動車道勢和多気ICから国道42、311号線で約110km |
■営業時間 |
9:00〜21:00(入場は20:30まで) |
■料金 |
300円 |
■駐車場 |
有り・50台 |
■入湯日 |
2004.04.29 |