■温泉 |
男女別の内湯&露天が一つずつと混浴の内湯&露天がこれまた一つずつあります。この宿の自慢は男女別の展望露天風呂。湯船から見渡す雄大な景観が売りです。内湯、露天とも浴槽は木目が浮き出た木枠の湯船。そこに乳白色のお湯がなみなみと注がれています。源泉が熱いので、温度を下げるため沢の湧き水で加水しているようですが、それでも乳白色の源泉はかなりの濃さで身体を包んでくれます。やはり酸性泉なのでしょう。舐めてみるとかなり酸味を感じました。 |
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(男性用露天風呂) |
(男性用内風呂) |
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(混浴露天風呂) |
(混浴内風呂) |
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■部屋 |
この宿には各部屋に野草の名が付けられており、今回泊まったのは2階の18号室「チングルマ」。畳6畳に半畳分ほどの床の間が付いていました。テレビ、BTなしのシンプルな部屋です。窓が一面にとられ、開けるとすぐ下は宿の駐車スペースとなっていますが、宿へと続く道路とともに目の前に山の自然が広がって見えました。宿は標高1400mに建つ一軒宿。冬は深い雪に閉ざされ休業となります。そのせいか宿全体の印象としては、思った以上に簡素。あるがままに任せ、細かい部分までは手を加えていないといった感じ。ですから、小奇麗さ、こざっぱりさ、鄙びた中にもちょっとした趣きやゆとりなどを求めている人には不向きといえるかも知れません。まあこの辺は旅人本人の感性にも関わってくることだとは思うのですが。 |
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(部屋の様子) |
(廊下の様子) |
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■料理 |
夕食は山菜2皿に一人分の釜で炊いたホカホカの山菜釜飯、串に刺したままのイワナの塩焼き、そして味噌汁には土地の郷土料理なのでしょうか、小さく切った野菜やシャケが入っていました。まあここまでは山の幸、川の幸でよかったのですが、これ以外にサーモンとホタテの刺身、天ぷら(海老、さつまいも、なす、マイタケ、シシトウ)、洋風煮もののようなもの(鳥を揚げたもの、きのこ、なす、にんじん、トマト)がありました。朝食はシャケ、売店で売っているよくある一人用パックのふき味噌、ハムと生野菜、納豆、温泉卵、海苔、漬物そして味噌汁と御飯です。味的には悪くはなかったのですが、夕食も含め、山の宿ならではの特色をもう少し打ち出した食事を考えたほうが良いのではないかと思いました。 |
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(夕食) |
(朝食) |
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■接客 |
フロントで対応してくれた男性が部屋まで案内してくれました。親しみのある山の宿といった応対をしてくれます。面白かったのは、ここでは夕食は全員揃って大広間で食べますが、全員がそろい食事をしていると、そのフロントにいた男性が前に出てきて話をしはじめたことです。たぶん夕食タイム恒例の宿からの出し物といったところなのでしょう。宿が山深いところに建っていること、宿名の由来、八幡平のこと、温泉の話などを方言でおもしろおかしく話してくれます。お客さんと対話をしながらの話は、時折、爆笑の渦を生みながら20〜30分くらい続きました。場を和やかにし、気分もリラックスさせるような、こんなおもてなしは非常に好感が持てました。 |