立ち寄り入湯記

野地温泉/野地温泉ホテル(★★★★☆)
檜風呂「千寿の湯」は湯舟の底から自噴

■概要 福島市内から磐梯方面に抜ける土湯峠周辺は土湯峠温泉郷と呼ばれる温泉地が並ぶ源泉の宝庫。野地温泉もそのひとつです。訪れた時は、あたり一面濃霧の中。標高が高いせいか(標高1200m)、比較的霧が発生しやすい地帯のようです。数百メートル離れたところには新野地温泉の相模屋旅館がありますが、施設的には野地温泉ホテルの方がずっと大きく、外観もホテルというだけに洒落た感じに見えます。
■印象 野地温泉ホテルのお湯は白濁した硫黄泉。湯船は、男女別大浴場のほか、檜風呂「千寿の湯」、露天風呂「鬼面の湯」、内湯と露天が一体となった「天狗の湯」とたくさんあって、場所もそれぞれ独立していて、男女別大浴場以外は、時間制で男女を入替えするので、立ち寄り入浴でも、館内での湯めぐりが楽しめます。以下湯船ごとに記載します。
・ 檜風呂「千寿の湯」:この宿目玉の湯船といってもいいかもしれません。ときおり湯船の底からぷくぷくと泡が湧き出ているのが見えるのですが、湯船の底から源泉が自噴しているのだそうです。総檜造りの湯船は3槽に分かれていて、温度も各槽ごとにそれぞれ異なっています。湯口から直接お湯が注がれている最も奥にある槽が一番熱くて、ちょっと足を浸けただけでも火傷しそうに感じるくらい。一番ぬるいのは脱衣場に最も近い側の手前の槽。その中間くらいの熱さが真中にある槽となっていました。
・ 露天風呂「鬼面の湯」:脱衣場から露天への木戸を開けると、すぐに岩風呂が目の前に開けているといった感じでした。比較的大きめの石風呂となっています。先客がいて写真撮影は遠慮しましたが、広々していて、なかなか気持ちの良い露天風呂でした。
・ 内湯と露天が一体となった「天狗の湯」:内湯と露天はお湯がつながっていて、内湯から洗い場に上がらずにそのまま露天部分へ移動できるようになっています。露天は屋根がついているので雨が降っても濡れることはないです。ただ露天は景観は望めません。内湯も露天も比較的大きめの湯船。同じ木の湯船の「千寿の湯」よりも、こちらの方が湯船は大きく、シャワー付きの洗い場もあります。
・ 男女別大浴場(女性用は専用露天風呂付):通常のホテルの大浴場といった感じの湯船です。もしかしたらここだけは循環湯かも!?と少し疑っていた面もあったのですが、実際に浸かってみるとそんなことはなく、こちらも源泉掛け流し風呂となっていました。お湯を見ても湯の華がたくさん浮遊してましたし。ただここのお湯だけは白濁が薄く透明感があり、ろ過しているのかも!?と思いました。他の湯船に比べ風情という点では欠けるかもしれませんが、清潔感のある浴場で、これはこれで良かったです。
檜風呂「千寿の湯」 (天狗の湯(内湯部分))
(天狗の湯(露天部分)) (男性用大浴場)
■所在地 福島県福島市土湯温泉町字野地1番地
■電話 0242−64−3031
■交通 東北自動車道福島西ICから約45分
■営業時間 10:00〜15:00(要確認)
■料金 800円
■駐車場 200台
■入湯日 2004.9.11

*宿のオフィシャルHPはこちら
■源泉チェック■
乳白色
泉質 単純硫黄水素泉
源泉温度 44度
湧出量 200リットル揮/分
PH 5.8
飲泉