温泉わんだらあ 源泉の宿・宿泊記
三朝温泉/旅館大橋(★★★★☆)
ラジウム泉が岩窟の割れ目から自然湧出
この宿を選んだ理由(わけ): |
鳥取に松葉ガニを食べに行きたい…じゃあ鳥取で良い温泉宿は?と考えたときに、温泉教授こと松田忠徳の日本百名湯にも取り上げられていたこと、底から自噴しているラジウム泉の岩風呂があるということ、また、清流沿いに100mも連なった国の有形文化財(木造3階建て4棟)ともなっている木造建築の優美さに期待して「大橋」を選びました。 |
●料金 1泊2食 15,000円〜 ●所在地 鳥取県東伯郡三朝町三朝302-1 ●電話 TEL0858-43-0211 ●交通 東京〜(ANA)〜鳥取空港 【約1時間10分】
空港〜(連絡バス)〜三朝温泉 【約1時間】●食事 夕食/和食、朝食/和食(いずれも部屋食) ●風呂 内湯男女各1、露天風呂男女各1、蒸気風呂(スチームサウナ) ●施設 全31室 ●イン/アウト イン15:00/アウト10:00 ●宿泊日 2007.2.24-25 ●URL http://www.o-hashi.net/
■温泉 |
ここ三朝温泉は世界でもトップ級のラジウムが含まれていることで療養泉として名高い温泉。なかでも大橋はこのラジウム泉が湯船の底から自噴している岩風呂が目玉となっています。湯船の構成は次のとおりでした。 |
■部屋 |
今回泊まったのは、3階の角部屋(312号)「南天の間」でした。6畳プラス次の間4畳、そして川沿いに面した応接セットが置かれた広縁。広縁に引き続きトイレ、洗面、浴室のスペースも結構ゆったり目に取られていました。南天の間はよく大橋を紹介した雑誌などにも写真が載っているほど代表的な部屋。天井を見上げると照明のある中心部から木が放射状にクモの巣のように設えてあるのが特徴。しかし、この部屋はちょっと入隅になって引っ込んでおり、窓からの景色が端の建物に一部さえぎられて一面に見渡せないのが難点でした。館内全般にも言えますが、どこを見てもしっかりした造りで、かつ小奇麗にしている印象でそこは好感を持てました。 |
■料理 |
(夕食):全般的に揚げ物はなく、あっさり目の食事内容でした。質の良いものを少量ずつといった感じで。しかもどれも創作的な料理で見た目にも綺麗で満足。松葉ガニも蟹刺し、茹で蟹となって出てきました。ご飯はお米がもちもちしていてとても美かったです。料理を出すタイミング、片付けに来るタイミングはすべて係りの女性がやってくれましたが、早すぎず遅すぎずとても良いタイミングでした。 |
■接客 | JTBの予約特典で14:00と早めのチェックインができることになっていたのですが、14:20頃、車で宿の前まで到着したら、玄関番のおじさんが寄ってきていわく、「まだチェックインは早いです。今団体客のバスが着いたのでその受付をしているから2時40分過ぎでないとチェックインできない」というような趣旨のことを言われました。「えーそうなの?ずいぶん団体客中心の考え方。もう少し言い方ってーもんがないのかねえ」などと思いつつ、とりあえず少し離れたところにある駐車場に車を停めて、周辺をぶらぶらすることにしました。実際にインしたときも、まだ団体客対応に追われていたようで、なんとなく団体客の方ばかり目を向けた対応だなという感じは否めませんでした。そのあと、着物の女性スタッフが部屋まで案内してくれましたが、いかにもマニュアルどおりという説明で、ゆっくりと長く、説明が終わるまでもどかしかったです。丁寧な説明だったとは思うのですが…。(追記)あと、浴衣は一人につき紺系と白系の2枚が用意されています。その心遣いはうれしいのですが、白系の浴衣を着たところ、クリーニングされてノリはパリパリについているのに、前の膝部分に醤油と思われる染みがたくさんついていてがっかりしました。浴衣はクリーニングに出してしまうと、洗いあがりのチェックまではできない(しない)のでしょうから不運としか言いようがないのですけど‥(Ima-mat記)。 |
●総じて、この宿の評価は? 建物や部屋の趣き、食事の質や配膳への心遣いなど良かっただけに、チェックイン時の対応のまずさと、岩風呂の脱衣場での床水浸し事件、また浴衣の染みは誠に残念。国定有形文化財指定旅館にもなっており、温泉教授こと松田忠徳も温泉百名湯にリストアップし賞賛していたため、期待も大きかっただけに、そのマイナスポイントは大。ただ自噴泉岩風呂は想像以上の湯量で、新鮮なラジウム泉が堪能でき、とても良かったです。(お気に入り度=★★★★☆)