■温泉 |
お風呂は男女別内湯が各1、男女別露天が各1です。チェックイン後は翌朝9時まで常時入浴可能。お湯はいずれの湯船も源泉100%掛け流しです。アルカリ度がそんなに高いわけでもないのにヌルスベ感が感じられる柔らかなお湯でした。ただ内湯と比べて露天はお客さんが水を入れてしまうようで、お湯が薄まっているような印象があったので、どちらかといえば内湯にばかり入っていました。露天に面した湖はとても静かです。部屋にいてもそうなのですが、湖の対面の山からウグイスや鳶(とんび)の鳴き声がときおり聞こえてきます。露天の水車が(温泉で)回っている音も静かに耳に入ってきます。あまりに静かなので露天で大声で話していると声が全客室に筒抜けになってしまうくらい。内湯は全面ガラス張りで、とても開放的な造りになっています。川石を敷き固めた感じの石風呂風。男湯は女湯と異なり内湯が外にある階段で露天とつながっていて裸のまま行き来ができるようになっています。男湯には巨木をくりぬいた「万寿風呂」(女湯は「ちん木風呂」)が露天の隅に設(しつら)えてあります。これも掛け流し状態で、足は思う存分伸ばせませんが、木の湯船が好きな私としては(特にここは石風呂ばかりなので)、気持ちよかったです。露天にしろ内湯にしろ、ここは湖面や山の緑を眺めながらひとり静かに湯浴みしてるのがなんとも言えずいい感じでした。
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(浴場への入り口) |
(女性用の露天風呂) |
(ちん木風呂(女性用)) |
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(男性用の露天風呂) |
(万寿風呂(男性用)) |
(眺めの良い内湯(女性用)) |
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■部屋 |
全15室の客室はすべて湖に面しています。今回泊まった部屋は4階の「松」。和室10畳にトイレ、洗面付きの部屋です。広さ的には入り口の廊下スペース、洗面、トイレスペースすべてを含め充分な広さ。掃除、手入れも隅々まで行き届いているといった感じで快適に過ごすことができました。何より広縁一面にとられたガラス窓から見える湖(ダム湖)を望む景色が素晴らしかったです。広縁のガラス窓を開けるとベランダスペースにも出られるようになっていました。ベランダからは下に露天風呂が垣間見え、聞こえる音といったら、そこで回る水車の音くらいのもので、その音がより静かさを際立たせていました。
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(廊下&部屋の扉も洗練された感じ) |
(「松」の様子) |
(広縁側) |
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■料理 |
夕食は部屋出しです。山菜や川魚などを主体とした料理がテーブルいっぱいに並びました。例えば、めはり寿司、鮎味噌、鹿刺し、山菜の天ぷらなど地のものを生かした品々です。なかなか凝った食器に盛られ、味付けも関西らしく、どちらかと言えば薄味のものが多く上品な印象を受けました。品数は多いように思えたのですが、食べてみるとちょうど良いくらいの量で、味・量・質的にいずれも満足しました。朝食は広間でいただきますが、茶粥、豆ご飯などこちらも品数多く食べ応えも充分。食事は2食とも文句なしの高レベルでした。
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(夕食の膳(左半分)) |
(夕食の膳(右半分)) |
(朝食) |
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■接客 |
接客応対の態度は良好で特に何も言うことはありませんでした。ただ部屋が15室のためか、従業員は少人数に抑えているようです。部屋係の仲居さんが食事の配膳のほか布団まで敷いてくれましたし。接客のみならず、温泉、部屋、料理の各項目もそれぞれ平均以上の高ポイントといった印象です。そのうえ静かに過ごせて心も身体もほんとにリラックスできたようなそんな感じがしました。
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(朝食の広間に向かう途中の廊下) |
(囲炉裏の間) |
(客室ベランダから望む景色) |
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