温泉わんだらあ 源泉の宿・宿泊記

伊東温泉/淘心庵 米屋(★★★★☆)
料亭料理と部屋付き源泉掛け流し風呂を堪能

この宿を選んだ理由(わけ)

共立メンテナンスグループの宿であること、源泉掛け流し露天風呂付きの部屋があり、モダンでデザイン的に気に入ったこと、料亭料理ということで、料理に期待ができそうなこと、全17室とこじんまりとした宿であることなどが、この宿を選んだ主な理由です。


●今回の料金 1泊2食/28,000円(土曜日泊にて)
●所在地 静岡県伊東市鎌田280
●電話 TEL0557-37-1128
●交通 JR南伊東駅より徒歩5分 ※但し、伊東駅より無料送迎有
●食事 夕食・朝食とも食事処
●風呂 大浴場、露天風呂、サウナ、家族風呂(貸切専用)、部屋付露天風呂か部屋付展望風呂
●施設 本館5室、離れ4室、別邸8室の全17室
●イン/アウト イン14:00/アウト11:00
●宿泊日 2009.3.7-8
●URL http://www.hotespa.net/hotels/komeya/

■温泉

宿のパンフレットを見ると、あたかも全部の浴槽が源泉掛け流しのように思えましたが、大浴場の内風呂と露天は塩素臭がしたので、おそらく循環風呂でしょう。貸し切り露天と部屋付き露天のみが源泉掛け流しのようでした。この辺の情報は宿側が客側にしっかりと分かるように開示すべきだと思います。

大浴場:古代檜風呂の内湯と岩風呂風の露天があります。2つある大浴場は日替わりで男女交替性。先ほども書いたようにこの大浴場は循環風呂で塩素臭がしたので、1回しか入りませんでした。


貸し切り露天:露天までの導線もすばらしく入浴への期待感が高まります。浴槽自体は思ったより小さく、大人が2人で浸かるのにちょうどよいくらいの大きさ。眺望は竹林が見えてそばに流れる川の水音が聞こえます。源泉掛け流しで心地よかったです。


部屋付き露天風呂:部屋によっては露天ではなく展望風呂が付いていますが、今回泊まった「別邸」は露天付きとなっていました。ただ、露天といってもすぐ隣にはこの宿の建物が見え、眺望はありません。でも植栽のある小さな庭もあって雰囲気は良かったです。


■部屋

この宿は、本館、別邸、離れと3つに分かれていて、共立メンテナンスの経営になってから、別邸を増築したようです。別邸のみ露天風呂付きで洋風であったため、今回は別邸を選びました。部屋は3階の「海」という部屋でした。洋室31uとなっていましたが、畳をベースとした部屋に、ツインのベッド、露天風呂に続く洗面脱衣室、露天のあるベランダ、そしてトイレのある入口から入って板敷きのスペース。この宿で一番狭い部屋のようで、少し不安でしたが、2人なら程よい空間だと思います。まだ増築されて間もないため、部屋も綺麗。天井など木がふんだんに使われていて、心地良かったです。テレビはパナソニックの大き目の液晶テレビ。部屋の冷蔵庫にはアサヒスーパードライ(334ml)が2瓶、富士山麓のきれいな水(500ml)が2ボトル、リボンオレンジ(200ml)が2瓶は入っていて、無料でした。ただ、このなかのビール2瓶は今回予約したJTBのプランでの特典だったものです。部屋の難点といえば、眺望が良くないことくらいで、とてもリラックスして過ごせました。


■料理

(夕食):夕食は2階の個室で頂きました。ただ、厨房に近い個室となったためか、厨房の従業員や配膳する従業員の方々の話し声や、食器の重なり合う音などが丸聞こえで落ち着きませんでした。でも窓からの眺望は竹林で雰囲気的には良かったです。お品書きに目いっぱい色々書かれているので、さぞたくさんの量の料理が出てきて、お腹いっぱいになってしまうのだろうと最初は思いましたが、1つ1つの料理が上品で少なめなので、お品書きの後半にいっても、それほどではありませんでした。全体的に味は薄め。特に美味しいと思ったのは、新鮮なお刺身と米屋オリジナルというゴマ豆腐でした。台の物は、和牛シチューとステーキから選べるようになっていて、今回はステーキを選びました。また、口替わりとして、地魚のあら炊き、山菜の天麩羅、明日葉の葺き味噌和えの3種類から1人何種類でも選べるようになっていました。2人で天麩羅のみ2皿、あとは各1皿を頼みましたが、特に天麩羅の1皿の量が少なかったので、2皿頼んで正解でした。



(朝食):朝食も夕食と同じ個室で頂きました。朝食でもお品書きが用意されていて、びっしり書かれていました。飲み物だけでも、お茶、げんこつ山の里水、大仁牧場のヨーグルト、生搾りのみかんジュースと4種類が並べられていました。この宿は胡麻クリームを使った料理が多いようで、昨晩の胡麻豆腐に続いて、朝も筍(たけのこ)の胡麻クリーム和え、とろめん豆腐は昨晩の胡麻クリーム豆腐の胡麻を除いたような感じのものでした。珍しいと思ったのは、焼き魚に鮭のほかメザシが出たこと。美味しかったのは桜海老入りの卵焼きです。あと、イカの塩辛、梅干、山葵漬け、納豆から1人いくつでも選べるようになっていました。そして最後は、パンナコッタと小さな楓形羊羹のデザート。それとコーヒーが出ました。夕食と同じように1つ1つの品々が少量でしたが、おなか一杯になりました。朝食も夕食時と同じ個室だったため、従業員の話し声が丸聞こえで、それがちょっと騒がしかったです。

■接客 この宿はもともと仲居さんがいる宿だったようで、お迎えから数名の仲居さんでお出迎えしてくれます。チェックイン時は大きなガラス窓越しに滝が見えるカウンターに座り、栗きんつばと抹茶のおもてなしを受けました。この栗きんつばは、宿オリジナルのもので、とても美味しかったです。そして宿帳を記入し、仲居さんが部屋まで案内してくれました。ですが、仲居さんが部屋の中に入ってくるのはこれが最初で最後で、あとは部屋でゆっくり過ごすことができました。

■その他 この宿は結構、入口付近や廊下の造りなどが狭く、ロビーラウンジなど広めのゆったりできる共用スペースがありません。部屋がもっと広ければそれもいいのですが、泊まった部屋が一番狭い部屋だったので、他にくつろげる共用スペースがあると、よりリラックスできたかなと思いました。

●総じて、この宿の評価は?

マイナス点は、@宿全体(特に本館)の造りが狭めで、部屋以外にゆったりくつろげる共用スペースがなかったこと、A住宅街に隣接しているため、部屋からの眺望が良くなかったこと、B大浴場が循環風呂だったこと、などです。一方、プラス点は、@後から増築された建物(今回泊まった別邸、食事処、貸し切り露天)は木がふんだんに使われていて、ゆったりしたスペースで造られていて心地良かったこと、A部屋付き露天は眺望はないが雰囲気よく癒しの効果があったこと、B貸切露天も眺望があって川の流れる音で癒されること、などでした。今回インターネットで読んでいた他の人の宿泊記などで部屋からの眺望がないことは分かっていたので、眺望に対してはそれほどの失望感はなく、それなりにくつろげ、リラックスできて良かったです。(お気に入り度=★★★★☆)

TOPページへ戻る