温泉わんだらあ 源泉の宿・宿泊記

切明温泉雪あかり(★★★☆☆)
信州秋山郷最奥の温泉

この宿を選んだ理由(わけ)

切明温泉は前から一度は行ってみたかった秘湯。特に河原を掘って自前の露天風呂が作れる…というのは一度体験してみたいと思っていましたが、今回はあいにくの雨(台風)で河原を掘ることはできず、残念。ほかには、「雪あかり」が日本秘湯を守る会の会員宿になったことや、どうせ行くなら山菜が豊富な春か夏に行ってみたいなと思ったことなどです。


●今回の料金 1泊2食/11,000円から(休前日も同料金)      
●所在地 長野県下水内郡栄村堺17879-1
●電話 TEL:025-767-2255
●交通 JR飯山線 森宮野原駅より車で60分
●食事 夕食/和食、朝食/和食(いずれも食事処にて)
●風呂 大浴場(男女別各1)、露天風呂(1)※今回は露天風呂は故障中で入れず
●施設 和11室(全T付)、洋4室(全BT付)
●イン/アウト イン14:00/アウト10:00
●宿泊日 2007.7.14-15
●URL http://www.jiyujin.co.jp/onsen/onsen.html?hotel_id=138

■温泉

男女別内湯が各1あります。他に貸切露天風呂が1個所ありますが、今回は故障のため、残念ながら利用不可とのことでした。男女別内湯は湯船は5m×3mの中規模程度のものでした(割と大きめに感じた)。リニューアルしたのでしょうか、湯舟は清潔感のある石風呂になっていました。お湯は無色透明ですが、よくよく見ると細かな浮遊物が結構混じっていました。湯華や源泉に混じっていた塵等だと思いますが、源泉100%掛け流しで濾過を一切していないからこそ、混じっていたのだと思います。温度も熱すぎず、ぬるすぎず、ちょうどいい感じ。前面窓から山の緑が見渡せて、広い湯舟に一人で何も考えずホケーっと浸かっているのがとても良い感じでした。

■部屋

1階の奥「前倉」という部屋に泊まりました。トイレ・洗面付の10畳の和室です。広縁はありませんが、10畳あるので圧迫感はありません。テーブル、TV+金庫、暖房器具があるだけの、至って簡素な設えの部屋です。窓からは山の木々が見えますが、部屋によっては、建物で眺望の悪い部屋もあるようです。リフォームされたばかりで、綺麗なので特に不快感はありませんが、トイレのドアやクローゼットの建て付けが悪く、閉まりにくいのが気になりました。洗面、トイレの空間は狭いです。また、布団敷はセルフ。でも11000円の安さなので、まあこんなものか、これでもいい方かな?といった感じで許容範囲ではありました。(補足):なお、部屋に茶器セットはありますが、お茶菓子はありませんでした。


■料理

夕食:食事は1階の食堂で食べます。夕食は6時から。この日は3連休というのに、3組しか宿泊客がいないようで驚きでした。しかし、夕食は山菜や野菜中心のほぼ期待通りのメニュー、そして期待以上の品数でした。茶碗蒸し、山菜など3皿、イワナの塩焼き、山菜の天ぷら、それに火で炙ったアルミホイルで包まれたものは、キノコや肉のバター焼、そして鳥や野菜の蒸し物、きゅうりの酢漬け、餅入りの吸い物とご飯。思った以上に美味しく、ボリューム感もあり、満足しました。

朝食:朝食は遅めで8:00から。夕食に比べて朝食はかなり質素なメニュー。でも焼き鮭のボリュームはありました。みそ汁は薄目。食後にアイスクリームのデザートが出たのは驚きました。(夕食のデザートがなかったので、その代わりでしょうか?)コーヒーがセルフサービスで飲めますが、薄かったです。


■接客 フロント兼料理人の方と料理配膳の女性2名でやっているようでした。皆さん口数が少なく、説明も最低限のため、朝食の時間も聞かないと教えてくれない…。布団敷もセルフのため、全く誰に気兼ねもなく、自分のペースで過ごせるのはいいかもしれません。今回は雨(台風)で外を歩き回ることもできず、露天風呂も故障で入れず、内風呂は1種類だけ、そして、特に部屋以外くつろげる場所もないので、いつもの旅と比べると、部屋で有り余るくらいの時間をゆったり過ごしたといった感じでした。



●総じて、この宿の評価は?

山奥の秘湯で11000円という宿代から考えれば、施設・風呂・食事とこんなものだろうと不満はない。思った以上にのんびり過ごせたが、人によっては癒しやリラックスには向かない宿と思うかもしれない。(お気に入り度=★★★☆☆)

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