立ち寄り入湯記

鎌先温泉/一條旅館(★★★)
鎌先温泉のシンボル的存在

■概 要 鎌先温泉は東北自動車道白石ICから15分と交通の便が良いところです。温泉街は大きくはありません。狭い坂道に沿って100メートルほどの間に4軒の旅館が軒を連ねており、どちらかといえば小さな温泉街と言えます。鎌先温泉では最も歴史の古い(創業550年)「一條旅館」の本館(自炊棟)は木造4階建て(上記写真右側)で、鎌先温泉のシンボル的存在となっています。
■印 象 一條旅館には本館(自炊棟)と新館があります。日帰り入浴客は新館の玄関(上記写真左側)から入ることになります。お風呂は本館の地下1階に男女別内湯が各1と新館2階に男性用の露天風呂&内湯、3階に女性用の露天風呂&内湯があります。日帰り入浴でもこれらを全て利用できます。なお、新館1階の1室が日帰り客用に開放されており(お座敷ではなく、昔食堂として利用していた部屋にテーブルといすがセットされている感じ)、自由に利用できるようになっています。さてそれでは本館地下1階の内湯へ。本館地下1階の内湯は総タイル貼り。湯船の縁は、たとえは悪いかもしれませんが、道路の歩道の縁石みたいでした(下記写真)。でも浴場の雰囲気はそれほど悪くない。落ち着いた雰囲気の照明もともされています。この内湯は源泉掛け流しのようです。湯船の縁には2箇所ほど5cm幅の溝が設けられており、掛け流しでオーバーフローしたお湯はここから洗い場に流れ出るようになっていました。湯温はいくぶんぬるめ。40〜42℃くらいでしょうか。よく見ると茶褐色の湯の華も混じっています。お湯は柔らかく、肌にやさしい感じがしました。温泉掲示証には源泉温度が31.0度となっていたので加温はしているのでしょう。次に新館の露天風呂&内湯についてです。こちらは本館の内湯とは違い、入ってすぐにわかりましたが、完全な循環風呂です。施設自体はこちらの方が小奇麗で新しく清潔感もありますが、「この温泉は飲めません」などと湯船の脇に太字で書いた表示板がわざわざ掲出されていました。お湯も本館と比べて熱めで、湯の華は一切ないまっさらなお湯。きっと塩素混入もしていると思い、出るときに一応シャワーで洗い流しておきました。どうやらここでは本館の内湯だけを利用したほうが良さそうです。このためこの新館の内湯を出た後、再度本館の内湯に入りなおしました。ほんとは鎌先温泉では「最上屋旅館」のお湯が最もいいのだそうです。たしかに最上屋さんの前を歩いて通り過ぎたとき、そこだけ硫黄の臭いがぷんぷんしていました。
■所在地 宮城県白石市福岡蔵本鎌先1-48
■電 話 0224-26-2151
■交 通 東北自動車道白石ICからR4経由8k
■営業時間 11時〜16時
■休業日
■料 金 500円
■駐車場 宿の専用駐車場を利用

※施設のオフィシャルHPはこちらから


■源泉チェック■
無色透明
泉質 塩化物泉
源泉温度 31.0℃
湧出量 ?リットル/min
PH
飲泉 不可